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今日は面白い話をあるパパさんに聞いた。


「僕は医者をしていて、妻もITの仕事でフルタイム。共働きだから、子供の面倒を誰かにお願いしないといけなくって、今、ナニーシェアをしているんだ。」


ナニーとは、いわば長時間のベビーシッター。シェアということは?


「もう一人、一歳の子を持つ家庭と、ナニーをシェアをしているんだよ。この辺りでは、ナニーを雇うと年間、230万円から250万円かかるだろ。それは負担が大きいから、もう一つの家庭と折半して、一人のナニーに2人の子の面倒を見てもらっているんだ。そのほうが、細かい家庭的なケアをしてもらえるし、経済的にも、保育園に入れるより、その方が安上がりなんだ。」


ナニーというと、どうしても、裕福な家庭のお手伝いさんというイメージがあるが、それを、2家庭合同で助け合って雇うというのは、いいアイデアだ。お医者さんでも、贅沢はできないけど、質を落としたくない、というところだろうか。


「ナニーを雇っていても、僕と妻は、なるべく自分たちが子供にかかわりたいので、働く時間をずらしているんだよ。僕は朝7時から午後3時半。妻は、10時から7時。そうすると、ナニーに頼らないといけない時間も短いし、朝も夜も、どっちかが、子供とかかわっていられるだろう?だから、朝食は妻が担当、夕食は僕が担当なんだ」


なるほど、合理的な考えだ。


「もし、どちらかが、仕事が長引くとか、大きなプロジェクトがある、というときは、話し合って、どっちかだけが疲れすぎないようにしているんだ。仕事も家庭もというと、どうしても、やりくりが大変だからね。掃除が行き届かないようだったら、30分でも40分でも、外の業者の力を借りて、勿論、コストはかかるけど、精神的な負担が大きくなりすぎないよう、バランスを考えるようにしているんだ。」


日本では、父親の勤務時間が長くて、なかなか育児にかかわれない現状を伝えると、ドクターパパは、こういった。


「僕は、子供の成長の節目を見るのが楽しみなんだ。最初にしゃべった言葉とか、何か困ったときに、どう対応するかとか。子供の成長を見ていると、人間の素晴らしさを改めて感じるよ。小さい子供が、その子なりに、どう社会とかかわっていくのか見るのは、本当に興味深い。そんな大事な時期を見逃してしまうのは、もったいないんじゃないかな。父親として。」


うまく、分担していく秘訣は?


「事前にプランを立てることだね。誰が何を担当するか。役割が明確になれば、お互いにやりやすいよ。もし、日本で、そうしたことが難しいのであれば、そもそも、結婚するときに、あるいは、せめて子供が生まれる前に、お互いの希望のライフスタイルを話し合っておいたほうがいいんじゃないかな。そうでないと、子供が生まれてから『こんなはずじゃなかった』なんて思うことになりかねないだろう?」


基本的に、夫婦は半分ずつ負担するのが当たり前というパパさん。では、そもそも家庭における父親、母親の役目とは何だろう?


「母親は、家族の絆をつくる、くっつけるボンドみたいなものかな。みんなの中心だよね。父親は、家庭を支える土台みたいなもの。でも、そこに、女の仕事、男の仕事があるわけじゃなくて、2人で支えあっていくのが理想だと思うよ。」


日中は、ナニーのシェアで、子供の面倒を低コストに抑える賢いカップル。でも任せっきりではなく、ちゃんと自分たちの役割も果たそうとしている。物静かなパパさんの話を聞いて、この家庭は、パパもボンドの役割をしているんじゃないかな、と思った。


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