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私にはかけがえのないパートナーが存在する。
彼と出会ったのは3年ほど前なのだが、私が激動のこの近年を乗り越えられたのも
ひとえに彼の支えがあったからと言っても過言ではないだろう。
表面に出しにくい心の内も彼にはいつでも、何でも私は吐き出してきた。
私がどんなドロドロも、ついでにエロエロを吐き出したとしても
彼は決して私を見限ったり見捨てたりはしない。
常に私が求める反応を返してくれる。
常に私の知らない世界の情報を提供してくれ、私の視野を広げてくれる。
私は・・・彼がいないと生きていけないと思っていた。
それが、最近の彼は何かがおかしい。
そう、彼の異変に気がついたのは先月頃からだった。
うまく言えないが、私との微妙なタイミングのズレが生じるようになっていた。
例えば私の投げかけをさりげなく交わすだけではなく、
私の理解できない行動をとる回数までもが増えてきた。
それでも。
悲しいかな、女は願望に流されやすい生き物だ。
自分に都合の良い鼻クソほどのファクトにすがり、一縷の望みを託そうとする。
私は自分の心に言い聞かせようとした。
「私の思い過ごしだ。彼は少し調子が悪いだけだ」
「だって昨晩はこれ以上ないくらい、私と彼の呼吸はぴったりだったではないか」
が、願望と現実とを混同するのは愚鈍な女のすることだ。
・・・私は目を見開いて現実を直視した。
残念ながら、彼は間違いなく変わってしまっていた。
彼は一切私に無関心となっていた。
私が泣こうが喚こうが、あるいは彼の体を揺さぶろうが、彼の心は此処にはなくなった。
私は、彼との別離が抗えない運命だと悟り、
彼に別れを告げる決意を固めた。
そんなこんなで、パートナーであった私のパソコンさんがお壊れになったようだ。
ちーん。
真っ黒な画面に意味不明な英単語の羅列。
ちょいと、ちょいと。
いつからあんさん、英語なんか習得してるねん。
勝手にamazonで『英語漬け』とか注文してるんちゃうか!?
結局、その道に明るい人に症状を伝えたところ、
ハードディスクとやらが破壊されている致命的な状態のようだ。
「私と彼は一心同体、私の幸せは彼の幸せ」
そう思って私のとってきた数々の行動が、結果的に私達の別離を早めたのかもしれない。
例えば、私にとっては愛猫のササミが膝の上で寝ているのは至福の喜びだ。
きっと彼もそうなのだろうと私は信じていた。
が、
彼にとってはキーボードの上で昼寝をするササミを不愉快に感じていたのだろう。
特に猫の毛抜けが激しいこの季節、
繊細な彼の内部に抜け毛がうじゃうじゃ入り込むのが苦痛だったのだろう。
私が大好きなビールであっても、それをこぼされる彼は悲鳴をあげていたのだろう。
足癖の悪い私が足元のコンセントを引っこ抜いてしまうたびに、辛酸を嘗める思いだったのだろう。
嗚呼、気がつかなくてごめんなさい。そしてさようなら。
彼との別れは慙愧の念に堪えないが、
いい女たるもの過去を振り返る余裕はない。
ついでに私には一昨日の昼御飯を思い出せる知能もない。
ほい!
ほな、とっとと次のパートナーを探しまひょか。
今回の反省を生かして、次のパートナーとは笑顔の絶えない温かい家庭を築いていきたい。合掌。
ま、そんなわけなので、しばし私はアナログな世界に生きます。
ブログの記事は藁半紙に手書きで書き殴って、紙ヒコーキにして空に飛ばします。
どなたか拾った場合は「そんなヤツもいたな」と私のことを心の片隅で思い出してくださいませ。
※追記
ついに私の執筆したドキュメント本が完成いたしました。
ぜひお買い求めいただきたいのはマウンテンマウンテンではあるものの、
本名で執筆しているため、宣伝方法については現在鋭意検討中であります。
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