|
お久しぶりーふ。
心ある皆様は私が毎日入道雲に向かって投げ続けたブログ(藁半紙ver)を受け取ってくれただろうか。
しかし紙っつーのは難儀なものだ。
ある時は大雨に打たれへにょねひょふにょになり、
ある時はオヤジの吐いた痰の上に着地し、
ある時は空中で鳩の糞と素敵なドッキング。
やはり現代文明にさからっちゃ阿寒湖だ。
・・・阿寒湖だけに久々の駄洒落にもブリザードが吹き荒れているようだ。
そんなこんなで私の愛するパートナー(=パソコンさん)が復活した。
内部にあるハードな鼻息ならぬハードなディスクさんを交換したら、
パートナーはみるみるうちに息を吹き返した。
もちろんこんな難解な作業をメカバカの私が行えるわけもなく、
私の経営する「メンズコレクション(有)」のメカニック部部長の男子が請け負ってくれた。
なかなかよろしいワークをしたので、秋の人事異動の際は幹部への昇進も検討しよう。
それよりも会社法も施行されたので、そろそろ有限会社ではなく株式会社にして
ひとつストックオプションかまして、うなぎ登りの株価でキャピタルゲインがぼーっってな状態も悪くなかろう。
さて。
パートナーとの相性は、相変わらず周囲のほっぺをリンゴ色に染めるほどぴったんこだ。
「あ」といえば「うん」であるし、「ば」といえば「ふん」だ。
「馬糞」といえば先般所要で北海道に行った時に入った居酒屋で、
超キュートな店員の女子が「馬糞ウニ」と明瞭に発音しているのを聞いて、
Mおじさんは思わず目頭が熱くなったものだ。
文章がいささか暴れ馬となっておるが、私は少し緊張しているのかもしれない。
何せこの記事がパートナーさんとのは・じ・め・ての共同作業だからだ。
前置きがいつも通り長くなっているものの、とどのつまり今回の記事の主旨はこういうことだ。
「印税長者になりてぇ〜」
という乙女のホンネを大人のオブラートで真綿のように包んで表現すると
「出版した本がネット販売のみで流通しているので、
一部のリクエストのあった方にはお伝えさせていただいております」
ということだ。
製本がされてからこの数ヶ月、私はパッション屋良級のテンションで宣伝活動を行っていた。
時には寝台特急あさかぜに乗り下関でさびれた小料理屋をドサ周りし、
お約束の西村京太郎サスペンスでブルートレイン殺人事件に巻き込まれ、
密室展望車の殺意!黒衣の花嫁が遺したハイヒールの罠!!時刻表に隠された巧妙なトリック!!!
・・・とにかく本の売込みを隙を見つけては行っていたのである。
そのかいあって、某新聞には写真入りでかなり大きく記事が書かれたり
某放送局の国際局のディレクターから取材を受けたりもした。
第二の室井祐月として「とくダネ!」への出演を目論んでいる私としてはまずまず順調な出足だ。
しかしながら、自分で言うには憚られるもののとにかく私は忙しかったのだろう。
字の通り心を亡くすほど忙しかったし、
ちなみに、聞くは「耳」に入る情報を捉え、聴くは「心」に入った情報を捉えるという違いがあるのだよ
などという小話を繰り出す暇もないほど余裕がなかった。
すると、ある時ふと気づくのだ。
私は本の宣伝をすることが目的になってしまってはいやしないか、と。
ある記者に質問をされた。
「Mさんはなぜこの本を執筆されたのですか?」
私はこの時自分を激しく恥じた。
なぜなら即答できなかったからだ。
なぜ私はこの本を書いたのか・・・。
「日常」という感覚が素晴らしいものであることを伝えたかったし
その「日常」というものがあっという間に失われることを伝えたかったし
愛する人々との絆を伝えたかったし
そういった様々な感情が風化していく人間の強かな習性を伝えたかった。
それがいつしか「内容を伝えること」ではなく「出版を伝えること」に心を奪われていたのではなかろうか。
いわゆる「目的」と「手段」が逆転するという現象だ。
・顧客に課題を認識してもらうのが目的であるのに、自分の作る企画書の出来栄えばかりを気にしてしまう。
・彼の心を掴みたいのに、自分のダイエットが目的になってしまう。
・伝わっているかが肝心なのに、何を言ったかだけに集中してしまう。
私もそんな手段が目的化するような状況に陥っていたのかもしれない。
本田宗一郎も言っている。
「飛行機は飛び立つ時より着地が難しい。」と。
私は今離陸したばかりだ。
身近な人からは本を読んだあとに温かい感想をたくさんいただいた。
このあと私が無様な着地をしないように、まずはその人たちからの言葉に耳を傾けなくてはならないだろう。
※追記・・・パートナーさんが復活したと思ったら今度はラヴァーである携帯電話さんを紛失いたしました。
ウサギは寂しいと死んでしまうらしいので、個人的接点のある心優しき方はメールでも下さい。
現在、メモリー上では友達ゼロ人のMウサギです。
|