M嬢が贈るそれなりの公開劇場

「二日酔いを病気と認定する世の中に」そんな公約をする政治家はいないものか。

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つい先日、弊社の新卒採用向けセミナー(会社説明会)に、私はスーパー社員代表としてかり出された。

自分が従事している仕事がいかに充実していていかに魅力的かというスピーチを行い、
スピーチ後にはホッペが「赤く」、ケツが「青い」学生からの質問攻めにあうのだ。

「赤」と「青」と掛けて、「学生」と説く。その心は・・・「パーポー(プー)学生」!!
どや!どないや!!

・・・たいしてウマくもない掛け言葉は便所にじゃーっと流して先に進もう。

この学生向けの情報伝達は結構しんどい仕事だ。
なぜなら働いた経験のない学生に「素敵な仕事ライフ」への夢と希望を植えつけねばならないからだ。

まずは表情。
作り笑い検定初段を所持する私だが、2〜3時間も学生の輝く瞳にさらされながら
「いきいきエンジョイ♪」テイストを醸し出し続けるのは至難の業だ。

セミナー終了後もエヘラ笑いがなかなか消えず、上司にこっぴどく怒られても顔は笑ったままだ。
したがって上司からもキモ悪がられて、早めに説教部屋から解放されるためエエっちゃエエのだが。

おっと!そもそもスーパー社員の私は上司を罵倒したり叱責することはあっても、
上司から怒られるなんてヘソで茶を沸かすほどありえない状況ではあるのだが。

・・・引用する諺が微妙に間違っているが、訂正するのもメンドいので何となく察してくれればよろしい。


さて、学生相手に自分の仕事を語る場合、ありのままを話しているだけではダメだ。

「ああ!?昨日?そうやなあ、朝3時までおでこギトギトで仕事してたで。
ったく、あのカス制作会社がへっぽこデザイン出してくるからやねえ、
このアタイが自ら絵コンテ作っちゃってさ。実際、やってられへんで、ホンマに。がりがり

たとえこんな状況が実態だとしても、学生相手に話す場合はこうなる。

「別に会社からやれと言われるから残業とかをしてるわけじゃないんだよね。(苦笑)
自分自身、クオリティーへのこだわりが強すぎちゃって、気がつくと深夜まで仕事してるって感じなの。
しんどい時もあるけど、ここまで熱中できる仕事があるっていうのも悪くはないかなー(遠い目)」

・・・おえっぷ。

心は「おえっぷ」だが、顔は「にっこり」だ。


当たり前の話ではあるが、誰かに情報を伝える時は相手の立場に立った伝え方をするべきだ。

ターゲティングプロモーションの世界では、
あるサービスを売り込みたい相手のことを徹底的にイメージする作業を「憑依」と言ったりする。

つまり、執拗なほど相手の日常をリアルに描き、そのことで相手の気持ちに近づこうとするのだ。

例えばターゲットが中年男性だったとしよう。
その場合、まず「M田M男45歳」と名前をつける。

さらにM田の家族構成、休日に何をしているか、趣味は、定期購読している雑誌は、下着は自分で買うのか、
通勤経路は、乗っている車は、電車の吊り革につかまりながら何を考えているか、ペットの名前は、・・・

など、FBIのプロファイルも仰天のキャラクタラインジングを行うのだ。

そして実際、彼が何かに興味を喚起され購買行動に移すまでのプロセス(AIDMAと言う)を詳細に設定し、
そのプロセスに応じたプロモーション施策を打つのだ。

★【プチ講座】アイドマ(AIDMA)の法則★
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)
の頭文字を取ったもので、消費者があるモノを知りそれから買うという行動に至るまでのプロセスであり、
コミュニケーションに対する反応プロセスでもある。

ところで、広告制作の新米君はコピー作成の勉強として「口説き文句100本ノック」などの作業を行うことがある。
お目当ての彼女は貴方を認知しておらず、その彼女をデートに誘うのがゴールという設定だ。

「僕はー、ずーっとお、ずーっとお、貴女のことが好きでありましてー。
どれ位好きかというと言うとー、えっとー、道頓堀川のヘドロをー、そのー、一気飲みできる位でー」

こんな告白文を数百パターンは考え、その都度周囲からフィードバックをもらうのだ。
もちろん上記のようなローセンスすぎるコピーの場合は、言葉ではなく身体へのフィードバックが降りかかる。

かなり異様な光景ではあるが、これも表現を通じてターゲットに期待行動をとらせる勉強にはなるのだ。

例えば
1.まずは「好き」という意思表示をすることで、貴方という存在を彼女にAttention(注意・認知)させ、

2.そして「貴女のくるぶしの角度が僕的に超ツボなんです!」など少しヒネりを効かせた美点を伝えるなどで
 「お?ちょっと面白そうな人かも」とInterest(関心)を促す。

3.さらに彼女が定期購読する雑誌をリサーチし、そこに掲載された店に予約を入れたことをMemory(記憶)させ、

4.最後は彼女がピンヒールを履いても大丈夫な向かいやすい場所を待ち合わせに設定し、
 そこに足を運ばせるというAction(行動)をとらせるのだ。

「好きだー。海より深く山より高く好きだー」と絶叫しているだけではせいぜいAttention止まりだろうし、
Interestされていない相手にお誘いメールを手裏剣のように送るようなMemory行動は時期尚早なのだ。

このようにAIDMAに応じた策は必要だか、その時々に渡す情報は
最初に述べたとおり、相手(ターゲット)の状況や立場に合わせて伝える必要があるわけだ。

自分を商品と見立てて、まずは基本特徴を思い浮かべてみよう。
例えば「髪が長い」という特徴の魅力を相手の興味関心に応じて伝えるとしたらどうなるであろうか。

試しにターゲットごとにコピーを使い分けてみよう。

マゾの男には「この長い髪を凍らせれば、てめえを突き刺す痛みは何百万本」となるかもしれないし
サドの男には「引っ張られるだけじゃ物足りない。この髪で私を亀甲縛りにしてほしい」などかもしれない。

商社の男には「このしなやかな髪に摩擦はありえない」と貿易の円滑さに貢献することを匂わせてもいいし、
金融の男には「長い髪って美容院要らずで省エネ」などと収益性の高さをアピールしてもいいだろう。

・・・が、がうーーん。
上記のあんまりにデキの悪いコピーにいささかうんざりしてきた。
突然だが、続きは後半に続く!!おら、スランプじゃ。おら、国さ帰るだ!

※なお、こんなインチキな記事で「前編」「後編」に二分割するのは、一見志の低そうな当ブログ管理者が
実は心の奥で「めざせ100記事、ファイトM嬢♡」と一人芝居しているという想像は帯に短し襷に長しだ。

・・・相変わらず使う諺が間違っちゃってるのだが、スランプってことで気にしないでよろしい。

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やはりタイトルの通りだ。
これ以上説明することは何もない








まあまあ、またM嬢ってばそんな素っ気無いフリしちゃって。
ホンマはもっと言いたいことあるくせに。この小ボケのお茶目さん♪

では解説しよう。




む、・・・無理やーーーー


言葉の魔術師と言われ、ペンで世界をひっくり返すと噂されているこの私だが
無意識にこんな絵を描いてしまった行動とこの絵が意味するグローバルな構想を言語化できない。

やはり二日酔いはわしのペンをも鈍らす重症やった。
そして二日酔いになると「お絵描きの神」というギリシャ神話に登場するすげえヤツが私に憑依するらしい。


しかも今回もどうしたことか。

先ほどから「ドロシー」って言葉が頭の中をグルグル
いやぐちゃぐちゃ渦巻いていて、私の三半規管を狂わせている。

ドロシー、ドロシー、ドロシー・・・。ムカつくな、この病気。

ドロシー、ドロシー、ドロシー・・・。お、でも少し癒されてきたかも。

ドロシー、ドロシー、ドロシー・・・。では、皆さんもリピートアフターミー。

ドロシー、ドロシー、ドロシー・・・。よし!いいハモりや!


なお、私は藁のカカシやブリキの樵や弱虫のライオンが実在すると
信じているフェアリーな国の住人でもないし、
ましてや日本をエメラルドの都に変えてしまおうなんて野望を持つ政治家でもない。

つまりは、やはりこれは病気なのだ。
なぜならドロシーが頭の中に住んどるしー(ドロシー)。

うむ、二日酔いになるとダジャレにシャープさが欠けるという法則も前回同様だ。
これは重大な発見だ。来月の学会で発表しよう。


そろそろ児童文学協会から教育的指導が入りそうなので、ドロシーについては忘れよう。
子供の夢をアルコールの川に流したらイカン。



突然ではあるが、映画『マッド・シティ』でジョン・トラボルタが今の私に最適な台詞を発している。

「過去から学ばない者は、過去を繰り返す。」


嗚呼・・・。すまない、過去の私。

あの時は「二度とこんなに呑まない」とじっちゃんの名にかけて誓ったというのに
あっさりとその誓いを鬼破りしてしまった。

どうしたら同じ過ちを繰り返さないか、今度こそきちんと考えるよ。



えーと



ええーっとお



・・・


ぴよぴよ??



「頭で理解できることに価値はない」by『マンハッタン』


そう、その通りだ。今の私の頭の中は生まれたてのヒヨコでいっぱいだ。
かわいいなあ、ふふふ。


さて。
前回同様、病気の私があれこれ説明したところで
この世界平和への熱い思いを皆様にお届けするのは困難だろう。

この際、端的に私が何について主張をしているかを述べよう。















もいっかいだけタイトルに文字をぎゅうぎゅう詰めておしくら饅頭したかっただけやねーーん。



・・・おしくらまんじゅうって?今でもやってんの?ぴよぴよ。
それより、まんじゅうの「饅」って「ぬた」って読むって知ってた?ぴよぴよ。


※なお、確かな情報筋によると伝説のバカ画伯M嬢と弟子のM蔵は
ラーメンを茹でる時の固さで激しく意見が対立し、その後師弟関係は解消した。
この絵はM蔵最後の作品らしい。【The New York Times】

↓前回の病気と比較してどちらが重症か白黒つけてやるぜ!という勝負師気質な貴方はクリック
http://blogs.yahoo.co.jp/sasami921/19030802.html

一年ほど前に、私は自社のWEBサイト立上げの仕事をしていた。

発想型の私にとっては楽しい仕事だったものの、人間の姿でいられたのもアイデア出しの段階位までだった。

実際にモノが出来上がってからは、カットオーバーに向けてのテストなどの作業マシーンと化し、
深夜27時ごろにノーメークで幽鬼のようにオフィスをふらつく日々が続いた。

しかも「ガソリン注入せにゃやってられん」と喚き、
ビールをスタバのカップに入れ替えて呑むという小賢しい術まで繰り出していた。

そのプロジェクトメンバーにはA君という20歳半ばの見目麗しいシステム担当の男子がいた。

ドイツ語を操り写真が趣味という嫌らしい位の好青年っぷりに加え、外見が美しいのだ。
そう、格好いいというより明らかに顔が凡人とは別工場で作られているような整い具合なのだ。

我々凡人が地方都市のさびれた工場にある油の足りないコンベアーで量産される顔だとしたら
彼は中国三千年の歴史を背負う彫刻職人が数ヶ月かけて魂込めて造り上げたような顔なのだ。

例えばとある深夜。
私が同僚の女子(齢34歳)と「熱冷まシート」を油ぎったデコにぺったんこしながら、
休日の冴えないおっさんのような格好で仕事をしている時でも彼だけは違った。

別フロアで働いている彼が私のフロアに入ってくると、まず空気が変わる。
それまでドブ川臭漂っていたフロアに明らかに柑橘系のアロマが注入されるのだ。

そして清涼感漂うボイスで「Mさん、お疲れ様ですっ」と挨拶。(←語尾はもちろんスタッカート)

「ねえねえ、A君はさ、さ。小鼻がテカったり目が血走ったり体から異臭を発したりしないの?ねえねえ」
と合コンでのしつこい男のように私は彼に絡む。

「何いってるんですかっ、Mさん。
僕だってこれでもいつもよりは全然疲れ出てますよっ」(←語尾はさらにスタッカティシモ)

む!
「うちは大手予備校だから、おタクのよーな弱小予備校とは偏差値算定基準が違うんです」って話かい!
こりゃ穏やかじゃない。日本お受験界をも巻き込んだ紛争に発展しかねない。

ま、そんな荒ぶる鼻息はさておき、彼は仕事のセンスもそこそこあり、私が可愛がっている後輩の一人であった。


そんな彼と私の間でとあるページのデザインについて意見が食い違った。

こればかりはセンスの違い、つまりは「好き嫌い」の話なのでお互い主張していても妥協点が見出しにくい。
ということで、我々二人は各々トップにプレゼンをして結論を出してもらうことにした。

「けっ、この青二才めえー」。

と営業経験の長いヤギ・・・ではなく私は半ば彼を見くびり、そして半ば楽しんでその場を迎えた。

プレゼンの結果は予想通り、私の案が通った。

とはいえ、彼の主張も最もな部分があったため彼の推したデザインは別ページで採用することとなった。
つまりお互いそこそこに気持ちのよい結果を迎えることとなったのだ。


が、そのプレゼン前夜、実は私は彼に負かされていたのである。
私は彼に「どや、青年。準備はばっちりか?」と子猫をじゃらすような口調で聞いてみた。

彼はいつものように爽やかな笑顔で
「緊張して全然ダメですよ。でもMさん・・・」と答えて、私に鋭い眼光を向けた。

整った顔だけに凄みが増す。
私は「な、なんや!?文句でも言われるんか」と身構えた。


「でもMさん。明日・・・、僕は男になりますよ!


ばっきゅーん!!

あ、Mさんが死にました。
どうやら44ラブマグナムに胸を打ちぬかれた挙句、青リンゴBOMを踏んだようです。

白目を剥いてフロアに大の字で倒れています!
即死!秒殺!しかしデスマスクがニヤけててかなりキモい!!

という別の後輩の実況中継が脳にコダマした。

・・・なななななんやねん!その可愛くも小っ恥かしいキラートーク。
よっしゃ、ええで!今すぐ男にしたる。
誰か車回しといて!あ、窓にはスモーク貼っといてや。

年上のS嬢を一発で打ち抜いた名スナイパーのキミ。キミは今すぐホストに転職した方がええ。


いや、ショーミの話。私は彼のその青臭さが少し羨ましくもあった。

私もかつては自分の商談を上司に取られて地下鉄で泣いて訴えかけたこともあった。
ひとつ上の先輩が賞賛を受けるたびに「私だって」とトイレで歯軋りしたこともあった。

もちろん、今更そんな情熱を日常的に持とうとは思わないし、必要とも思わない。
私はそんなガツガツするような年次でも立場でもないからだ。

ただ彼のそんな台詞に胸を打ちぬかれる感性が残っていることに少し私は安堵した。


その日の晩、私はずいぶん久しぶりに自宅でひとりプレゼンテーションのロープレをした。

ちゃんと一人のビジネスマンとして彼と対峙するために。
そしてちゃんと完璧なプレゼンで彼を負かしてやるために。


〜三十路女のハートに一発でパンチ・インした青年の名言〜
僕は男になりますよ!」(atビールが床にこぼれてアワワなオフィスフロア)


なお、彼はその数ヵ月後に中途入社してきた年上の女性と交際数週間で電撃結婚してしまった。

彼がプロポーズでこのキラートークを使ったかどうか定かではないが、
我々三十路女子同盟の夢と希望をばっきゅーんとブレイクさせてしまったことは事実である。


※M嬢が贈る過去の名言を読んで油ギッシュな人になりたいという貴方はクリック♪
http://blogs.yahoo.co.jp/sasami921/24732233.html

乱れるM嬢

「乱れているのう・・・。」

立春を髣髴とさせる北アルプスの麓を流れる清流。
岩場で座禅を組んでそのせせらぎを聴きながら、ふとM長老はそんなセリフを重厚な面持ちで呟いた。

・・・もちろん実際は居酒屋で一刻者のボトルを呑みながら、酒焼けしたダミ声&半目で呟いただけだ。

この世の中には乱れていいものと悪いものがある。

・例えば「桜」
これは乱れてよかろう。
八坂神社裏の円山公園の乱れ桜を見ながらみたらし団子を食らって俳句を捻るなんて最高に風流だ。

・例えば「性」
賛否両論あろうが、私はPTA会長ではないしメンドーなのでとりあえず乱れて「良し!」としよう。

いつしか九九の四の段を習う頃にトキメキ初体験しちゃうようなお祭り騒ぎの時代が来るかもしれない。
・・・って私が知らんだけでもしかしてもうそんな時代になってんの?

・例えば「着物の裾」
えーのう、たまらんのう。どんどんお乱れなされ。

ついでに乱れた裾で「御乱心」となったバカ殿が、
お決まりの「帯をしゅるしゅる&あーれー」の宴を繰り広げるなんて苦しゅうないぞ。


さて、今回私がテーマとして取り上げたいのは「言葉の乱れ」だ。
もちろん「ら」抜き言葉がどーしたとか、言葉の平板化がほにゃらかとか、その手の話をしたいわけじゃない。

そんなテーマを思いついたのは、居酒屋にいた若いOL女子グループの会話を私が盗み聞きしていたからだ。


「でさ!チョーあいつうぜーんだよ!」「マジ、ムカつくな、それ!」「・・・っんだよ、何様だっつーの!」


「穏やかじゃねーな」
と、私はデトロイト市警の敏腕刑事のような目付きで
その女子どもの腕などにサソリやバタフライの刺青がないか、肘裏にアンニュイな注射痕がないか、
または「夜露死苦」や「見参」とか書かれたライターを所持していないかチェックした。

が、外見はローライズのパンツにアバクロのカットソー(ムラサキスポーツの疑惑もアリ)の女子。
ビバリーヒルズで発砲したり、あるいはウォール街で株価操作をしそうな物騒なタイプではない。

しかしよくよく聞くと、彼女らは言葉こそヘルスエンジェルっぽいが内容はさほど憤るほどのもんではない。
自分の荒くれた語調でさらにパッション昂ぶっちゃってる感じなのだ。

例えば組の下っ端のどチンピラが「お、お、おんどれー、アニキの仇打っちゃるでええー」と
無意味に絶叫して自分のチキンハートにムチを打つのと同じ原理なのかもしれん。

などと私は面白がって観察していたが、近くのリーマンのおっさんらは明らかに彼女達を意識していた。
意識と言うか、気の毒なほど「ビクビク」しており、私は彼らに同情した。

なぜなら彼らは家では娘に「お父さんのあとの風呂は入りたくない」と邪険にされ、
会社では派遣の女子に「ポマード臭いよね、オヤジ」と鼻をつままれ、
さりとてサラリーマン川柳にその悲哀を詠うほどの才能も気概もない。

せめて会社帰りに同期のと肩を寄せ合いながら語り合いたい。
「鉄は国家なり!」・・・そんな素敵な時代をワンスアゲイン

その程度のささやかな希望を抱いてこの居酒屋に来たというのに
今や「オヤジ狩り」の危機に脅え、背中と尻尾を丸めながら熱燗を呑んでいるなんて、
まさに会社の飼い犬の哀しい末路ではないか。

なお誤解を招いて申し訳ないが、オヤジは今回の話にあんまり・・・というか全く関係ないため、
話をOLサンバに戻そう。


そう、最近の若い女子は言葉が乱れとる。
あんな乱れたしゃべり方していて何か得することがあるだろうか。
せいぜい周囲の印象は「アホそう」「コワそう」「ヒゲが濃そう」くらいだろう。

そのポジションを目指すのがキミ達のファイナルアンサーでいいのか!?

何も「わぬしのきぬぎぬをわらはいときかまほし」などと言えっちゅー話ではない。
キミらも女子のはしくれとしては人並の「モテたい」という願望もあるだろう。

が、「ヒゲが濃そう」と思われている状態で、この女子界で勝ち残る(=モテる)自信があるか!?

まあ、泣くな、泣くな。
ほれ、ブランド小物に金かけすぎてマスカラはマツキヨの特売で安っちいの買ってるもんだから、
目の周りが立派なパンダになっているじゃないか。

そこで、心優しき私はこんな困ったパンダちゃんらが中国に強制送還されることもなく、
女子として競争の激化する産業界で生き残る道を勝手に模索してみた。

仮にキミが「っつーか、話し方とか関係ねえっしょ」と主張するならば、こんな戦略はどうだろう。

まずは「見た目」のキャラ変えだ。
オーバーオールにみつ編み。
趣味はハーブの栽培、両親の誕生日には手作りケーキは欠かせない。

例えばこんな癒し系キャラに変身するのだ。
なお、根拠はないが女子は変身するなら夏休み明けがいいぞ。

そんな絵本の中から抜け出たような貴女が彼とベッドイン。彼は貴女の一生を背負う気概でコトに臨む。

そこで貴女はひとこと。
「っんだよ、そのお粗末なテク!アタイの体でもっといいメロディー奏でてみろや!!」
と巻き舌でかましてやるのだ。

彼は驚愕しつつも理解していたつもりの貴女が分からなくなり、もっともっと貴女を知ろうとする。
堅い表現で書くと伝わりにくいが、つまりは「メロメロ」ってことだ。

さて、世間の女子が皆オーバーオールを着込むと困るので、もう一例挙げよう。

例えば貴女が毎日日サロにせっせと通い、冬でも生足&ヘソ見せで首には金メッキじゃらじゃら。
メンソールの細いやつを常に燻らせているような「見た目」キャラだとしよう。

そんな貴女はベッドインの瞬間に生まれたての小ヤギのようにヒザをプルプル震わせながら
「ら、乱暴に・・・しないで、下さ・・い」
と蚊の泣くような声で囁くのだ。

アプローチは前述の例と逆だが、彼に起こる現象は同様だ。つまりは「ロメロメ」だ。


さて、よく言われることだが、恋愛のきっかけは「ギャップ」にはじまることが多い。
想像していた貴女に「前向きに」裏切られるたびに、興味が沸き、より惹かれていく。
このギャップの演出のうまい女は女子界でビル・ゲイツ並のサクセスストーリーを手にすることが多い。

逆に言うと「見たま〜んま」という人には常に「思ったと〜り」の人しか寄って来ないのではないだろうか。

「お嬢様風な外見で、性格もお嬢様」「遊んでそうで、ホンマに遊んでる」。
こんな部分に安心感を抱くぬるい男しか掴めず、中年になってから「何か私・・、冒険したい!」となるのである。

この話で関連して思い出した現象があるのだが、たまに女子で
「私ってー、しゃべんない方がイイのにっとかって言われちゃうことが多いヒトなんだよねー」
的発言を連呼する人がいる。

なんでひょか、コレ。

言葉の上では「話すとイメージ崩れるって失礼しちゃう」とプリプリしているようであるが、
私はついついその発言の背景にある意図を底意地の悪い気持ちで考えてしまう。

それは
「私ってば、話すとユーモアもあって気さくなんだから」アッピールであり、
「その上、外見はお笑いキャラじゃなくてイケてるんだから」アッピールである上に
「人から言われた」やら「やや自分を貶めるフリ」やら策士なオブラートに包んで言っちゃえ精神が
厚かましくもありこっ恥ずかしくも感じられてしまうのだ。

最悪なケースだと、その女子にそんな指摘をしているのは常に女子側からだったりするくせに、
その女子がその発言をアピールするのは常に男子側に対してだったりする。

そんなネジレ現象が起きているケースでは、言われた男子はどっ白けてココロのなかでこう思うだろう。
「オモロいこと言いそうなオモロい顔してるやんけ」と。

この手のギャップは自己申告した途端、その価値を下げる。安っぽくなる。

上手く自分のギャップを演出するのは良いが、くれぐれもそれを自ら言うのではなく、
相手に「言わせる」または「感じさせる」方向で修行は積みたいものである。

では、長老は清流をペットボトルに詰め込んで東京砂漠に戻るとしよう。もちろん、高値で売るためじゃ。

進むM嬢

先週、ごく近しい知人が死んだ。享年41歳。
少年サッカーのコーチをやっている明るい人で、二人の子供を持つ父親でもあった。

死因は一酸化炭素中毒。自殺だった。

葬儀では彼の残された家族は棺にすがって大声で泣いていた。
私も泣いた。数年分の涙は流した。
葬儀に参列した誰もかれもが泣いていた。

外は冷たい雨。きっと本人も無念で泣いていたのだろう。

理由は借金だった。
彼は家族を救うためには自らの命を換金するしかなかったのだ。

つまり、死亡による保険金で全ての借金を返したらしい。
そのことは彼の家族をはじめ、周囲の誰も知らなかったようだ。


準備は入念だった。
彼は誰にも見つからない場所で、確実に死に至る方法を選んでいた。遺書も残されていた。
それほどの覚悟の死だったのだ。

彼は昔から準備に余念のない人だった。

自分の受験、計画的に購入した自宅、子供の進学・・・。
人生の岐路に立ちはだかる壁を予想し、それらに対してきちんと準備し、乗り越えてきた。

しかし自分の人生の結末だけは、きっと彼も予想しえなかったに違いない。

死。
それは通常、自分では選択できない。
予感や覚悟はあれど、完璧に自分で選択できうる死は「自殺」しか手段はない。

この世に生を受けることは自ら選択できないが、
この世に別れを告げることは自ら選択できるのだ。

確実に訪れる「死」に対して彼は何を考え、どのように準備をしたのか。

手段に対しても、ありとあらゆる方法を検討したことだろう。
「飛び降り」「割腹」「凍死」「水死」「焼死」・・・。

家族に迷惑がかからないように、苦しむ時間が少ないように、躯の損傷が少ないように。
選択に関して彼は何を重視したのだろうか。

そのような大きな選択だけではない。

部屋は片付けたのか。
昔のラブレターやエロ本は捨てたのか。
最後の食事は何だったのか。
最後に身につける洋服は?下着はやはり一生モンの勝負パンツなのか。

瑣末な日常の出来事に対して、彼だけが「これが最後の」ということを知っているのだ。

「死ぬ」という大きな選択を前提とした日常の様々な選択を彼はどんな気持ちで受け入れてきたのか。

そんなことを動かなくなった彼の体に触れた時に、突如問うてみたくなった。
決して答えをくれないその唇に触れながら。


さて、彼の長男は15歳になる。
彼によく似ておりスポーツ万能の長身の少年だ。

葬儀の最中は人目もはばからず床に蹲って大声で泣いていたが、
骨を拾う段階では、少年は母親の背中を支えるほどしっかりしていた。

すでに一家を支えようとする男の顔になっていた。

小さい頃から私は亡くなった彼に淡い憧れの念を抱いていた。
私は彼の面影を残すその少年に一瞬見惚れた。

一方、その少年は思春期らしく
私に話しかける時には頬を染めてモジモジとはにかみながら声をかけた。
私がその少年の年齢の頃に、亡くなった彼と話すのが恥ずかしかったように。


彼の涙のような冷たい雨が止んだ葬儀の日の夕方。

180センチを超える大男の彼は数十センチの白い箱の中に納まった。
その小さな箱を抱えて彼の父親はこういった。

「こんな小さくなったら終わりやね。もう涙も出えへんで」と苦笑しながら言っていた。

本当にそうだ。
彼が生前私によく言っていた。

「おまえはそのままいい女道を突き進め。男なんてどんどん踏みつけたらええ」と。

私は彼の亡骸を踏みつけて、前に進もう。


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