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「フェルメール展」上野の森美術館
時間限定チケット制のこの展覧会、行ってきた。コミコミの日でなければ当日でも電話で予約を取って、発券してもらえる。非常に合理的なシステム。列ができていたので入れるのかと心配だったが、並んで15分もしないうちに入れた。「若冲展」みたいに3時間も4時間も並ぶのは勘弁してほしい。
中は2室あって、最初はフェルメール以外の同時代のネーデルラントの作家。ハルスやらいっぱいあった。昔見たハルスの絵は、この流派の標準的な画風なのだとわかった。このコーナーだけでもよい作品が揃っていて、かなりよかった。
フェルメールは9点出ていて、これは全部同じ部屋にある。一番最後に「牛乳を注ぐ女」があり、これが他を圧した出来。他は知らない作品だったが、初期の宗教画もあった。画題でわかるのはこれだけ(「マルタとマリアの家のキリスト」)。
これはちゃんと事前勉強が必要な展覧会。フェルメールはぼやっとして見てもよくわからないもの。大阪にも巡回するので、これはちゃんと予習して行くことにする。
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展覧会、建物、庭、イベント
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「ロシア絵画の至宝」東京富士美術館
八王子の東京富士美術館でやっていた展覧会。国立ロシア美術館からの借り物展覧会。創価学会つながりで、いろいろ借りて来られるのだろう。
19世紀ロシア美術は、だいたい貴族っぽい、ちょっと金持ちから大金持ちの趣味にあわせてかかれているもの。一部は、庶民生活を皮肉として描きこんでいるものもあるが、それは例外。西ヨーロッパでは、100年前くらいに描かれていたような、生ぬるい風景画ばっかり。
それでもアイヴァゾフスキー、レーピン、セドふは、すごいと思う。かなり突き抜けている。これがこの美術館の目玉なのだろう。
八王子、遠いのにけっこうお客はいた。創価大学のとなりにあるのだが、ここの学生はたいへんだ。
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「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館、2018.3.4
東京都美術館のブリューゲル展。ブリューゲルが、画家一族だと言うのは知っていたが、ひ孫位まで画家だらけ。 4代150年くらい続いていた。
たくさんいるが、本当に面白いのは初代のピーテルブリューゲル。あとの人たちは微妙なところ。
大体は普通のフランドル派の絵描き。初代のピーテルが面白かったのは、この人はちょっと発想が変わっていて、ボスっぽいから。他は普通。
画家一族とはいえ、皆んなが売れたわけではない。よいパトロンが見つかった人は売れていたが、そうでないと売れてない。生活もギリギリ。こんな事情は、今と変わらない。
売れた人と売れてない人が大して変わっているように見えないところも同じ。
版画や小さいサイズの絵がほとんどで、近寄らないと何が描いてあるのか、よくわからない。目が疲れたのが、難点。
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「アラビアの道−サウジアラビア王国の至宝」東京国立博物館、2018.2.25
これは東博の、表慶館でやっていた展覧会。通常の入場料だけで入れた。サウジアラビアの展覧会って、何かとおもったら、大半は「無明時代」つまりイスラム以前の展示。つまり考古展示。
考古遺物は、こっちに知識がないとよくわからない。で、おもしろいのはやはりイスラム以後の展示物。
オスマン朝(17世紀)のカアバ神殿の扉というようなものがあり、カアバ神殿のものは、扉と言えども、捨てたりしないのだ。たぶん銅製で、非常に大きく頑丈なもの。美しい写本のクルアーンやら、サウード家初代国王のアブドゥルアジーズの上衣やら、そういうものがおもしろい。
一番は、サウジアラビア国旗。これはでかく、文字は手書き。きれい。やはりイスラム以後のイスラム世界には、美術というようなものはなく、工芸しかない。そこに全部の精力を傾けているのだから、きれいなのはきれいだが・・・。イスラム世界というのはそういうものだということ。それなりにたのしめた。
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「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」東京国立博物館、2018.2.25
東博のいまの特別展がこれ。そんなに人がいるのか?と思ったら、入口に「待ち時間◯分」と書いてある。しかし、この日はたいしたことはなかった。助かった。
前半の第1展示室は、仁和寺の文書、手紙の類。いつも思うが、歴史研究者とか、在野の歴史家くらいだったらともかく、「◯◯天皇宸翰」とあったところで、見る人は内容がわからないどころか、天皇の名前も知らず、何時代のものともわからず、字の美しさもわからない。わからないづくしでも、見てありがたいと思うものなのか?
仁和寺は、9世紀にできた寺なので、とにかく文書はたくさんあり、今回の見ものは、空海「三十帖冊子」。展示されている部分は空海の真筆なので、書が好きな人には価値があるはず。はずだというのは、自分には書のことがよくわからないので、国宝だといわれても、その価値がよくわからないから。
第2展示室は、主に仏像。これは実際にすごく、仁和寺の観音堂の様子をそのまま再現している。これは応仁の乱で焼けてしまった仁和寺の伽藍を、江戸時代になってわざわざ御所から移築したというもの。通常非公開。ここでは、その通りの位置で、仏像を配置し、そこだけ撮影可能にしてある。これはけっこうな迫力で、客がたくさん来る理由も納得。
仁和寺以外の御室派寺院の仏像も多く展示されていて、そこの見ものは、葛井寺の本尊「千手観音菩薩坐像」。手が1041本あって、本当に千手ある千手観音は日本でこれだけ。これは見応えがあるもの。
だいたい京都や奈良の寺宝の展覧会は、「そのくらい、実際に行って見てくればいいのでは」と思っているが、これは普段見せていないものや、同じ宗派のいろいろな寺宝も見せてくれて、よかった。また近々行く機会があるので、たのしみ。
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