小説の部屋

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鉄道大好きな中2ですけど、鉄道がすべてじゃありません。すてきな恋もしたいし・・・。でも、なかなかむずかしいので、自分で小説書いちゃおうかな〜〜。なんて。
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第6章

 両親と思っていたアンドロイドから衝撃的な話を聞かされたサトは、次第に落ち着きを取り戻し、自分自身の記憶が次第に甦ってくるのを感じ取っていた。さらにこれから自分自身がどうすればよいかも悟っていた。
 「パパ、ママ!!」 サトの口から出た言葉は以外にも2体のアンドロイドに対しての呼びかけだった。
 「間違いないわ。思い出したのよパパ!ママ!」
 「あなた方は間違いなく私のパパとママです。」
 「ただし、記憶だけですが。」
 サトは少しさびしそうな表情を浮かべながら、
 「私は細胞転換機を使って、自分自身を不死の体に変えたのですが、パパとママの体は老化のスピードが速くて、転換機は使えなかったの。それでも私はパパとママにも生きてもらいたくて、何とか転換機を作動させたいと考えたの。でも、どうしても私以外の人間には使えなかったの。そして、私が導いた結論はパパとママの記憶をそっくりに作ったアンドロイドの頭脳にダウンロードすることだったの。ダウンロードは成功して、パパとママは永遠の体を持つことができたの。体はアンドロイド体でも記憶は人間のままだし、感情もそのままよ。これしか方法はなかったの。元の体は長い時間の経過の中で地球の自然と一体化したわ。でも、これから私がすることはパパとママの協力が必要なの。宇宙には次元軸と時間軸が存在するの。次元が少しずれると別の世界があるの。昔から存在を指摘されていたパラレルワールドが存在するの。その次元軸に加えて、時間軸を動かすと歴史を再生することが可能なの。でもこれを行うとその反作用によって私の存在が消えてしまうの。今まで存在しなかったように。ところがパパとママは有機体ではないので存在が継続されることがわかったの。パパとママにお願いしたいのは、このカプセルの中にあるアミノ酸を加えた液体を海に撒いてほしいの。そこから人類の長い歴史が再び始まるわ。私は反作用の波を受ける前にさらに未来へ飛びます。今は地球が誕生してから36億年が経過しています。私は10億年後まで時間軸を移動します。そこで再びパパとママに会えるはずです。人類が同じ進化をして互いに殺しあう戦争を起こせないよう遺伝子には組み込みました。しばらくの間お別れしますが、すぐ会えます。それまでお互いにがんばりましょう。」
 サトがそういうと目の前の景色が一瞬揺らぎ、サトの姿は消えて静寂が訪れた。

 それから10億年後・・・・・。
 「サト! サトちゃん!起きなさい。学校に遅れるわよ!」
 「はーい!ママ」
 「パパも早く起きないと会社遅れますよ。」

 サトはニコッと笑いながら・・・・
 「ね!・・・フフフ・・・・。」
 「うまくいったでしょう。」
 「私は今も中学2年生のかわいい女の子ョ・・・。女の子なんだから年は聞かないでね・・・・。だっ て私の本当の年は・・・。ねっ・・。ウフフ」
 
 ・・・・・・終わり。

あとがき・・・すみません!物語があまりに大きくなりすぎて・・・・。私の脳みそでは対応できなくなりました。急転直下!! ここらで・・おひらき・・です。読んで下さってありがとうございました。

第4章その2

 「お母さん。玉子焼きできたよ。」
 「まあ、ほんとにきれいにできたわねえ。」
 「今晩の夕食は豪華ね。だってお父さんの誕生日だもんね。」
 「ローストビーフにお寿司!お父さんの大好きなワインもあるし、私の玉子焼きも。」
 「そうねえ、でもなんか物足りないと思わない?なんか忘れてるような気がしてしかたないの。」
 「そうかなあ。あたしは何にも思わないけど。」
 サトと母親の会話はどこの家庭にもあるようなありふれた内容で、周りの様子も特におかしなことはなかった。ある一点だけを除いては。しかしサトは重要なその一点にはまったく気がつかないでいる。

 そのとき、
 「ただいま!」
 「あっ!お帰りなさい。」
 「お父さん、お帰り!」
 「なんかいいにおいだなあ、当ててみようか。ローストビーフに玉子焼きだな!」
 「あたり〜。お父さんの鼻って異常に敏感なんだからね。」
 サトはお父さんにおかずを当ててもらってうれしくて仕方がない様子で、つい鼻歌も出て気持ちがうきうきするような気分を味わっていた。
 「サト!テレビをつけて。」
 「は〜い。」

 スイッチが入りテレビの画面があかるくなったその時テレビから聞こえてきたのは、アナウンサーのおびえるような声だった。
 「本日午後6時前、新宿区で異変が起きた模様です。」
 「異変は新宿駅を中心に半径12キロに及んでいるようで、山手線や中央線は現在すべてストップしています。」
 「詳しい状況はまだわかっておりませんが、政府は、東京23区に非常事態を宣言しました。」
 「市民の皆さんは家から出ないでください。帰宅中の皆さんは速やかに帰宅をお願いします。」
 アナウンサーは必死の形相で叫び続けていた。
 「サト!お父さん!」
 母親は青ざめた顔で二人を見つめると、すぐさまテレビの画面に顔を向けた。

 サトは思い出した。帰りの駅で起きたことを・・・。
{あれは現実だったんだ!でもお母さんは知らないようだし、お父さんもいつものように帰ってきたし一体どうなっているんだろう。}
 サトは、母と料理しているときにふと感じた違和感を思い出した。
{ガスの色って、確か青い色をしていたよね。でも、お料理してたときのガスの色は青くなかったような気がする。なに色だったかなあ。}
 「お母さん、ガスの色って何色だっけ。」
 「えっ!ガスの色?。緑色に決まってるでしょ。」
 「ええっ!緑色?」
 「緑色なの?」
 「そうよ。」
 サトは、やっと異変に気がついたのである。ガスは緑色、夕焼けは・・・。
 「紫色をしていた。」
{じゃあ、空の色は・・・・・。}
 サトはあわてて窓に駆け寄ると空を見た。空半分を占めるのは紫、しかし夕焼けと反対の空は・・・。見たこともない美しい緑色をしていた・・・・・。

 サトは心の中で
{色が・・・。周りの色が違うんだ!。それに! 首相官邸は144階もなかった。もっと低かったような気がする。テレビも違う!あんな薄っぺらのテレビなんてあたしの家にはなかった。}
{どこなの!ここは!あたしの家じゃない!}
 「日本と違う!!。」
サトは驚きのあまり声に出して叫んでしまった。
 母親はあまりの叫びにびっくりしてサトの方を見て、
「サト、どうしたの。ここは日本よ。」
「お母さん、お父さん・・・・・お母さん・・・・・・。」
サトはそのまま気を失ってしまった。
(つづく)

第4章

 内閣総理大臣官邸では多賀原首相が144階にある執務室から階下を見ながら、
「中山君、どう思うね。」
「総理、どう思うとは?」
「昨日の事件だよ。例の人間消失事件だ。」
「ああ、あれですか。さっぱりわかりません」
「ただ、もっと不可思議なことは、どこからも捜索願が出ていないことです。」
「そうなんだよね。あの事件は本当に起こったことなのか、そうでないのか、私にもわからなくなってきたよ。でもね中山君。」
「ハイ。」
「あの事件は、紛れもない事実なんだよ。現に、事象の起きた電車は車庫に回収されたが、窓は蒸発したような様子で、車内からは何も手がかりは見つからなかったんだよ。」
「総理。」
「何だ。」
「宇宙人の襲来ですかねえ。」
「えっ!」
首相はまじめに答える中山官房長官の言葉にこられきれなくなってとうとう大声で笑い出してしまった。
「総理、そんなに笑わなくても・・・。」
「すまん、つい。」
そのころサトは自宅で母親と夕食の支度に励んでいた。
(つづく)

第3章

 「サト!起きなさい。学校遅れるわよ。」
 「サトったら、もう!何時だと思っているのよ。」
 「えっ、ここは駅!?」
 「なに言ってるのよ。あなたの部屋じゃないの。」
 サトは頭の中が何かにかき回されたような不快感を覚えながらも、必死で周りを見渡した。

 「おかあさん!」
 「えっ!エ〜〜〜〜〜」
 サトの頭は混乱をしていた。
 {そんなはずない!だってあたしは今の今まで駅のホームにいたんだもん。}
 心の中で何度叫んでも、今いるところは自分の部屋である。

 サトの母親は、混乱している娘に、
 「昨日ね、学校の教室で窓ガラスが突然割れたの。」
 「でね、あなたが気を失って保健室に担ぎ込まれたのよ。」
 「大変だったでしょうね。ケンイチ先生。」
 サトは母親の言葉に、
 「ケンイチ先生がどうかしたの。」
 母親は覚えてないのかしらというような怪訝な顔つきで
 「あのねえ、あなたを保健室に運んだのはケンイチ先生なのよ。」
 「先生が気を失っているあなたを両腕で抱き上げて保健室まで・・・・・。」
 見る見る打ちにサトの顔が真っ赤になっていった。
 サトはケンイチ先生のことを前から気になっていた。というより、好きで好きでどうしょうもない気持ちになっていた。その、先生に抱き上げられて保健室まで運んでもらったのだから・・・。

 母親は昨日のことをえらく熱心に話すと、部屋を出て行こうとした。
「待って、お母さん。」
「なあに。」
「電車の事故はどうなったの。」
「非常事態は・・・。」
サトの母親は、驚くような顔つきで、
「やあね〜。」
「非常事態だなんてあなた、、戦争でもおっぱじめる気!?。そんなものありませんよ。」
サトは怪訝そうな目で母親を見つめるしかなかった。
 

第2章その2

 サトは相変わらず電車に乗ることができずに、駅構内に繰り返されるアナウンスにうんざりしながら駅のホームで立ったまま電車が動き出すのを待っていました。

 とっ、その時、繰り返し放送されていたアナウンスがピタリと止み、一瞬静けさが戻りましたが、マイクのスイッチを切り忘れたのか駅員がぼそぼそと会話をしている声が筒抜けに聞こえていました。サトは何にもすることがないのでなんとなくスピーカーのむこうの会話を耳を済ませて聞いていました。

 「おい、今の本社指令からの連絡は何かの間違いじゃないのか。」
 「こんな放送を入れて、もし間違っていたら大変なことになるぞ。」
 「しかし、駅長。もし本当なら早くお客様にお知らせしないと・・・。」
 こんな会話が筒抜けに聞こえてきました。しばらくしてアナウンスが聞こえてきました。

 「お客様にお知らせをいたします。ただいま、日本政府より東京全域に非常事態が宣言されました。お客様は速やかにご自宅またはお近くの安全な場所に避難するようにしてください。繰り返しお知らせ・・・・。」

 非常事態を知らせるアナウンスの声は駅構内にいた人々の叫び声にかき消され・・・。
 「えっ、何なの」
とサトが声を出す前に、周りにいた人々は我先にと出口に向って走り出しました。サトは何が起きているのかすぐには理解できませんでしたが、とにかく家に帰らなくちゃという気持ちが足を出口に向けていました。

 そのころ、首相官邸では、
「おい、中山君。一体何が起きているのかね!」
「いえ、私にもさっぱりわかりません。わかっているのは走行中の電車が停止し、その車両の窓ガラスが破壊されたということです。」
「破壊とは?」
「その、つまり破壊というより、窓がないんです」
「窓がないとは、欠陥車両なのかね。」
「いえ、現場にいる部下からの報告では、窓が解けてなくなったように見えるということです。」
「中山官房長。」
「はっ!」
「その電車は営業走行中だったんだよな。」
「その通りです。首相!」
「じゃあ乗客が乗ってたんだよなあ。」
「そうです。」
「その乗客はどうなったんだ?」
「それが!乗客の遺体は、あっすみません。まだ生死は未確認ですが、電車から消えてしまいました。」
「どういうことなんだ。」
「乗客約500人があとかたもなく消えたということです。」
「・・・・・・」
「東京都全域に非常事態を直ちに宣言したまえ。」
「首相!しかし・・・。」
「すぐにだ!」
「わかりました。直ちに東京都全域に非常事態を宣言いたします。」
「それから国内の主要都市の知事には直ちに警戒宣言を出したまえ。」
「その他の知事には注意勧告を伝えたまえ。」
「ああ、それから・・・各大臣に非常召集をかけたまえ。」

日本国首相の多賀原はタバコを手に、新しい官邸の最高階である144階につくられた首相執務室の窓から外を見ながら、一体何が起きようとしているのかという感情を押し殺しながらひとり雲間に見え隠れする大都市東京を遥か眼下に眺めていた。(つづく・・・)
 
 

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