こんな精神科医ですいません

半年分の遅れていたご返事をいたしましたです。こんなに遅れてすいません

精神科関連の病

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最近,夜よく眠れます。
その上,朝も息子を送り出した後
たいてい2,3時間寝ます。

主治医に話しました。

「それはいいことだね」
「昼間眠いのもいいこと?」
「いいんだよ,眠って」

以下,主治医のお話です。

太古の昔,
人間は,強い動物の餌食になることをおそれる
弱い生き物でした。

夜なんか熟睡できません。
いつ襲われるかわからないから。

夜はうとうとするだけ,
昼間少し安心して眠れるかな,という生き物でした。
草食動物と同じ。
本能的には夜行性。

それが火を操り,道具を作り,
動物界に君臨するようになって初めて,
夜,安眠し,
昼間の時間を生産的な活動にあてることができるようになったのです。

心配事があったら眠れなくなるのは,
太古の記憶を遺伝子が受け継いでいるから。

安心できない状況だから
自分の身を守ろうとして,
夜,眠らなくなるのだそうです。

逆に,昼間は安心できる時間帯。
だから眠ってしまう。

要するに,
私は,少し安心できる状況になってきたので,
薬を使えば,夜眠れるようになった。

でも,まだ夜の眠りだけでは
心身の疲れがとれない。

だから昼間も眠る。

何も問題なし。

「たくさん眠ってね」

さあ,今日もこれから眠ろうか。

転載元転載元: ジェットコースターではなくて。

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アルコール依存症

逆説にこそ新しい真実が宿る。
逆説を通して新たなる真理の高みに到達する。

そんなバカげたことをロマンチックに信じている僕は、
こんな風に酔っ払ったところでアルコール依存症について書きたくなってしまう。

僕は人に厳しくするのが苦手だ。
だから自分で言うのもナンだけど、
優しく接することが治療的になる患者さんには人気がある。

Nsから「先生の患者さんってホントに先生のこと大好きなのよ。
患者さん同士の嫉妬ってハンパないわよ!」なんて言われるし・・・

厳しく接することが要求される患者さんには人気が・・・あるのかないのかよく分からない。
でも少なくとも言えるのは「苦手!!!」ってことだ。

その代表がアルコール依存症の方だ。
アルコール依存に陥ると、アルコールのために生活にいろんな支障が出てくる。そして・・・
仕事を失い・・・家族を失い・・・家を失い・・・友人を失い・・・健康を失い・・・
そうやっていろんなものを失って・・・どこかで「底つき体験」というのを経験する。

「もうダメだ。どん底まで落ちきった。アルコールをやめなきゃ絶対ダメだ」
切迫したどうしようもない状況に陥って、やっと到達する決意。

そんな決意をする体験が「底つき体験」だ。
底まで到達しないと、依存を治すことは難しいのだと教科書には書いてある。マジですか。

残念なことにマジらしい。

中途半端に断酒してはすぐに再飲酒してしまう患者さん・・・
再飲酒した翌日の朝、泥酔状態の彼の代わりに「体調が悪くて会社休みます」・・・と、
電話を会社にかけて、宴の後しまつから御粥づくりまで甲斐甲斐しく面倒をみる妻。

そういう妻をイネブラーと言う。「(飲酒継続を)可能にする人」っていう意味の英語だ。
彼女のせいで彼は依存症でいる期間を延長させることができてしまっているってワケ。
そして依存症でいる期間が長ければ長いほど、生命予後は短くなってくる。治りづらくなってくる。

だから精神科医としては、少なくとも自分がイネブラーになるのは職業倫理に反することだ。
僕は言う。「あなたが飲んで死のうとも、私は一切、責任は取りませんよ」
僕は説明する。「あなたが止めるというのなら、私はできる限りの力で援助します。
とはいえ、私はあなたの思想を変えることはできません。
あなたが心の奥底でお酒を捨て去っていないのだとしたら、
私はそれを発見することも、矯正することも、できません。
ただ、あなたが自分の意志で、お酒を飲み続け、死んでいくのを見届けるしかないでしょう。」
他にも、ここには書けないようないろんなことを患者さんに告げる。
淡々と告げる。告知する。予言する。
あるいは・・・恐喝する・・・あくまで淡々と真実を告げることで。

そういいながら僕は思う。「頼む!これを底つき体験にしてくれよ!!!」

でも・・・僕の真実の声(あるいは恐喝?)が、
底つき体験として体験されることはあまりない。
心のどこかで冷たくなりきれない自分がいるらしい。
患者さんにはバレるらしい。患者さんは・・・
「何だかんだ言って、あのセンセイは優しいから何とかしてくれるよ」
・・・そう思ってしまうらしい。そして・・・
やっぱりお酒を飲んで・・・仕事を失い・・・家族を失い・・・そうやってコロリと命を失う・・・

自殺じゃないよ。

身体合併症で突然死するんだ。ある日突然、血を吐いたり意識を失ったりしてね・・・



なんだよ!だから僕が言ったとおりじゃないか!

僕があなたを脅したときにあなたは、
あれだけ毒舌を吐いてたじゃないか?
僕の予言を笑い飛ばしてたじゃないか?
あんなに強気で勝気で、僕のことをバカにしてたじゃないか?

何とか言ってみろよ!
僕の予言なんざアッサリ外してみろよ!
なんでわざわざ僕の予言は的中させるんだよ!

こんなこと言われて悔しければ、予言を見事にハズして生き延びて、
僕のことを「予言をはずしたヤブ医者野郎!!」ってバカにしてみろよ!
バカにしろよ!!・・・バカにしれくれよ・・・お願いだから、
僕のことをバカにしてください。頼むよ。バカにしてくれよ。。。

こんなことをブログに書きながら思う。

でもこんなイネブラーでバカな精神科医の懺悔の記事を読んだって、きっと底は尽かないのだろうと。

燃え尽き症候群

ここのところの僕は、本当に追い詰められている。
すごい・・・ものすごいプレッシャーだ。ひどい状況だ。過酷な労働だ。
とうとう今夜は、自宅残業をする気力が尽きてしまい、残業は一日延期することにした。

初診患者さんがたくさん続いてヘトヘトになっていた。
最後の患者さん・・・あう〜もう体力と精神力の限界でしゅ〜。
現れたのはガッチリした体格で、い〜感じに日焼けした気難しそうなオジサン。

体育の先生だった。教師になったときから、ずっと部活の指導に燃えてきた。
生徒たちと共に、血と汗と涙を流し、たくさんの青春をたくさんの生徒と共有してきた先生だった。
先生の人生は常に生徒たちと共にあった。

ところが、
生徒たちは変わってしまった。熱意が伝わらない。
空振りする指導。積み重なる仕事。理解のない保護者。
それでも熱血体育教師はあきらめない。

「今年こそは・・・」

やっと希望が見えかけてきたまさにそのときに、
部活内で起きた暴力事件のために、夢はあっさりと海の藻屑と消えた。。。
「生徒たちに申し訳ない。##歳の春は二度と巡ってこないというのに・・・自分が、自分の管理が、自分の能力が足りなかったから、##歳の春をとんでもない挫折の体験に変えてしまった。とりかえしのつかないことをしでかしてしまった。いくら謝っても謝りきれない。謝って済む問題じゃない。」

その頃から、熱血体育教師の気力はすっかり尽きてしまった。生徒のことを考えるのが苦痛でたまらなくなってしまった。あれほど好きだった部活も大嫌いになってしまった。何を聞いても上の空。その日その日の仕事を、ただロボットのようにこなすだけ。。。何も考えたくない、何もしたくない・・・ああ、そういえば・・・昔っから自分はそんな人間だったけかなあ・・・投げやり冷血体育教師のできあがり。

涙がポロリポロリと落ちる。いかめしい顔なのに、ウサギちゃんのように真っ赤な目。

おいおい、やめてくれよ・・・オジサンが泣いたって絵にならないよ・・・

話を聞いているうちに僕は、だんだん怒りに燃えてきてしまった。さっきまでの疲れなんてもうどこかに吹っ飛んでしまった。なんで?なんでこんなにいいオジサンが、精神科医とはいえこんな若造の目の前でメソメソ泣かなきゃいけないハメになるんだ!!どうしてこんな事態になっちまったんだ!どこで何が間違ったというんだ!何が悪かったっていうんだ!ヤツが何をしたって言うんだ!この野郎!

僕「あなたは典型的な燃え尽き症候群です。人間相手の仕事で、実績が数字に表れにくく、『ここまでやれば合格』っていうラインが不明確な職業で、真面目で優秀で仕事熱心な方がなりやすい病気です。症状としては・・・」ツラツラと説明。

熱血漢「驚きました。先生、よく分かりますね。その通りです。まさにその通りの症状ばかりです・・・でも先生、私は真面目でも優秀でもないし、そもそも仕事熱心だなんて・・・そんなことを言ってもらえる資格なんて無いんです、私は・・」

僕は熱血漢の言葉を強引にさえぎってしゃべりまくる。

僕「そんなことはありません!あなたは燃え尽き症候群なのでしょう?燃えない人は燃え尽きないのです。燃える人にしか燃え尽き症候群になる資格はありません。燃えないヤツなんぞ燃え尽きはしないんです。最初ッから燃えるものなんてないからです。シケたくだらない人生をシケたまんま過ごして終わるだけなんですよ!燃える人だからこそ燃え尽きるのです。あなたは燃え尽き症候群である以上、燃える炎があるのです!心の奥底に間違いなく!・・・あるのです。確かにそこには・・・あるのです。違いますか?!」

熱血漢「・・・・・・そうか、そうですね、先生・・・そうなんです。私は本当にこの仕事が好きなんです・・・寝ても醒めても・・・仕事のことばっかり考えている人間なんです。いつも頭の中は子供たちのことばかりで、『子供のために、子供のために』ってそればっかり考えるんです。それが好きなんです。・・・そうなんですよ。」

肌黒のいかついオジサンにはてんで似合わない涙は・・・いつの間にか消えていた。

僕「そうなんです。あなたは燃え尽き症候群なのです・・・・でも本当は違う!・・・本当は・・」

今度は熱血漢が僕の言葉を強引にさえぎった。

熱血漢「燃え尽き・・・じゃない。燃え尽きかけ症候群です。」

僕「そうです。あなたは燃え尽き症候群じゃない!燃え尽きかけ症候群です。」

おいおい、やめてよ、オジサン、今度は僕の目が真っ赤になってきちゃったじゃないか・・・

熱血漢「私にはまだ炎があります。必要なのはガソリンです。ゆっくりと自分に休息を与えたり、今の子供のことを一から勉強したりして、自分にガソリンをガンガン補給しますよ。こんなことでへこたれてたまるかって気になってきましたよ。」

「これもガソリンになるかもですよ」と言って渡した申し訳程度の向精神薬・・・一錠も飲まなかったに違いない。「また燃え尽きかけたら・・・」と言って別れてから、結局オジサンが来ることは無かった。

あれからどれくらい経つだろう・・・きっとあの熱血体育教師は、今もどこかの学校で、たくさんの生徒たちと、血と汗と涙を流しているに違いない・・・そして、何度消されかかっても、いくら冷や水を浴びせかけられたとしても、まだなお熱く燃え続ける、決して消えない炎とともに・・・

燃え尽きかけてるならガソリンを補給すりゃあいい。
じゃあ僕のガソリンは何?
僕のガソリンは、人間の素晴らしさを教えてくれた、たくさんの患者さんとの思い出だ。

熱血体育教師からのメッセージが聞こえる。

「先生、あんた、燃え尽き症候群じゃない。燃え尽きかけ症候群なんだよ。」

オジサンが強力なガソリンを補給してくれた・・・ありがとう、オジサン。明日も頑張るよ。

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失感情症

 久々の夏休みをゲットして避暑地で過ごした。何もしない。ボーっと申し訳程度の美術館をフラフラして露天風呂に入って・・・なのに、ずーっと眠い、だるい、疲れがとれない。

 特に初日の夜の疲れったらなかった。フランス料理のフルコースでメインディッシュが出る前に僕はグーグー寝てしまった。メチャクチャ睡眠時間を確保したのに、翌日の朝、すごい疲れを感じた。全身がだるく頭が働いてない。その翌日の朝もたっぷり寝たのに疲れを感じた。前日ほどじゃないけど。

 それで気づいた。これまでの僕は、夏休みのときよりも何十倍も疲れていたはずなのに、それを自覚していなかったんだってことに。疲れやストレス・苦しみを感じない。こういうのが失感情症。僕は知ってるつもりだったが、それは教科書的な重みしかなかった。今、身をもって失感情症を知る。失感情症の人はストレスが精神症状ではなく身体症状として現れるのだという。胃潰瘍やら高血圧やら。失感情症は心身症の原因になる。

 僕は心療内科に進むべきだったのかもしれない。心療内科は心身症が専門だから。でも僕は内科が苦手なので、それは無理だ。カゼの処方すらよく分からない。

 日本のワーカホリックな男性が失感情症になりやすい。頑固オヤジ。歯車人間。エコノミックアニマル。高度経済成長の担い手。僕は何て呼ばれるんだろうか?そうだ、僕は精神医学の殉教者になろう。いやいや駄目だ。殉教の死因が胃潰瘍じゃ、ちょっとかっこ悪い。

 仕方ない。失感情症を治すしか方法が無さそうだ。どっから始めよう?疲れを敏感に感じるようにならなきゃと言っても、それじゃ仕事にならない。じゃあ疲れを実際にとるために睡眠時間を確保しよう。うんうん、そうしよう。じゃあ、午後11時以降はブログを絶対にやらないようにしよう。

 そう思ったのは今朝のこと。ところが、もう深夜の午前1時になってしまった。そうそう、間違って1を1つ余計につけてしまったんだ。1は1つだけでよい。僕は何でも1番が好きだもの。強引な言い訳。こうやって、いきなり無茶な要求を自分に押し付けて、1番ばかりをひたすら求めて、それができなくなったらむりやりつじつまを合わせようと四苦八苦して、そんなんだから、失感情症になんかになっちゃうんだよ。大いに反省。まずは1時をタイムリミットにしてみよう。

ボーダーライン

精神科の診断はあまりアテにならない。
少なくとも僕の場合はそうだ。

以前、僕は後輩から「今、付き合っている彼女に振り回される、苦しい」と相談を受けたことがある。

典型的。絵に書いたようなボーダー。

「話を聞く限りでは彼女はBPD。努力しても自分が傷つくだけの危険がある。
これ以上、犠牲になる前に別れたほうが良い」
なんてことを偉そうに論説した。

ところが数年の経過で、彼女のBPDらしき言動は全て消失してしまった。

あえて残存している部分を指摘すれば若干の不安定さと無責任な傾向。

情緒不安定?

無責任?

どうだろう?
いまいちシックリこない。
彼女のそれは「情緒不安定」というよりも
「天真爛漫・無邪気・子悪魔っぽい魅力」って表現の方がピッタリだ。

ほがらかなワガママ娘、自分のやりたいことをスイスイってやっちゃう。
後で周りを困らせたことに気づき、ぺロッて舌をだして許してもらっちゃう。
何にも悩んでいなさそうで、実は哲学的な悩みを抱えてる。

そうかそうかと相談にのってあげたら感謝してくれたけど、
翌日にはどこ吹く風・・・チェッ、かわいいなあ、僕は今、後輩に嫉妬している。

オマエ、いい子をゲットしたなあ。

いろいろな解釈はできるだろう。
僕は誤診と判断する。

彼女が抱えていた問題は、単純に発達段階・年齢的な問題だったんだ。
思春期・青年期に、ボーダーライン的要素を体験しない人はいないと思う。

だってボーダーラインは境界線って意味なんだから。

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