こんな精神科医ですいません

半年分の遅れていたご返事をいたしましたです。こんなに遅れてすいません

僕の起原

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

 どうしよう?どうしたらいい?社会正義に燃えても、敵があまりに強大すぎて、何の成果もあげぬまま燃え尽きてしまう。正義は勝つなんてウソっぱちだ。小学生の頃からの夢だった宇宙博士も実在しなかった。実在するのは数字の虫か秘境の仙人だけだ。

 それだけか?僕がやりたいことはそれだけだったのか?・・・・・・ふと気付く。もう一つあった。もう一つだけ、あと一つだけ、ずっとやっていたことがあった。

 心理学。そこに人のココロの秘密が隠れている。それは僕にとって、モテるためだけにやっていたことだった。読んだ本もモテるためのハウツー本がほとんどだ。でも理由はどうであれ、心理学の本をしょっちゅう読んでいたことだけは確かだ。それはあくまで趣味だった。将来の夢とか職業としては一度も考えたことがなかった。でももう、僕に残されたものは本当にこれしか無かったんだ。

 しばらくモンモンと考える・・・僕はモテようと思って心理学を勉強した。心理学をもっと勉強すれば、きっと本当にモテるんだ。心理学は人をモテさせる・・・ん、待てよ、じゃあ、心理学は憎しみを和らげることもできるんじゃないのか?戦争を止めさせることができるんじゃないのか?平和を愛する心を育てることもできるんじゃないのか?

 そうかそうか。僕は政治家はダメだった。あれは純然たる悪を倒すための手段だった。悪を倒せないなら何の意味もない。でも、心理学は好きだ。大好きだ。好きなことをやることで結果的に悪を倒せるなら、こんな素晴らしいことはない。そうだ、そういうことだ。僕は純然たる趣味としての心理学を探究し、その応用として、悪を倒すことにしよう。でも、たとえ倒せなくてもいい、全く無駄だったとしても、僕は趣味に生きることができるんだ。そう気付いた直後、天よりの啓示のようにひらめいた。

 人の心だって宇宙じゃないか・・・

 そうか、そうなんだ。僕が生きていく道はこれなんだ。僕はやっぱり宇宙博士になろう。心という宇宙の博士に。そして宇宙の謎を解き明かしちゃうんだ。

 僕はやっぱりゴレンジャーになろう。ウルトラマンになろう。僕が悪を倒すのに武器はいらない。僕が悪を倒すのに使うのは心理学だけだ。憎悪を鎮め平和を愛するように、利己主義によって誰も傷つかないように、二度と水俣病の女の子の悲劇が繰り返されないように、あの女の子が幸せな人生を送れるように、僕みたいなオカルト少年と出会ったら「ワトソン君は授業中に私のことをにらみつけるし、不良だし、私にいじわるばかりする」って元気よく嫌っちゃう、そんな社会を作れるように、僕は心理学の道を歩もう。心という宇宙の探求者になろう。

 そうして今、僕は、心という宇宙の探求者として、不幸を許せず、幸せを追求する治療者として、精神科医という仕事をしている。

 小学生の頃から瞳に焼き付いて離れない、あの泣いている女性、「ろくでなし」の武士の奥さん、社会の理不尽さの犠牲になって、泣くしかなかったあの姿。。。。いつか、あの女性が、僕にほほえんでくれる日は来るのだろうか?ほほえんでほしい。「もう大丈夫、今は幸せよ」、そう言ってほしい。僕がもっともっと頑張って、社会の理不尽さも、不幸せも、全て無くせたら、ほほえんでくれるだろうか?

 やっぱり答えはいらない。答えが何であろうとも、僕は宇宙博士として、明日も頑張りたいんだから。

開く トラックバック(1)

 僕はすっかり世の中に絶望してしまった。なんで世界はこんなに汚いんだろう。なんで正義はたいていは負けてしまうんだろう。なんでだろう。なんでこんなふうになってしまったんだろう。。。いいや、僕は僕の趣味で生きていくよ。もう、世の中の事なんてど〜でもいいよ。

 半ば人生に投げやりになった僕が、次に目指したのが小学生の頃からの夢、そう、「宇宙博士」だった。いやいや、もちろん小学生の頃とは違うよ。そのころたまたまNHKスペシャルで、宇宙の謎にせまる番組がやっていたんだ。僕は食い入るように見た。で、その番組にメインゲストとして颯爽と登場したのが、京都大学の宇宙物理学教授・佐藤勝彦先生だった。

 佐藤先生はインフレーション理論っていう画期的な理論を打ち立て、宇宙誕生の謎の解明に大きな前進をもたらした。よく分からないまま僕は、かっこいい〜!!と思った。理論の名前もカタカナで、中身はちっとも分からなかったけど、なんかスゴい感じがしたんだ。

 よーし、僕は京都大学に入って、佐藤教授の弟子になって、いつかは佐藤教授を追い抜いて、佐藤教授よりもスゴい理論を打ち立てて、NHKスペシャルのメインゲストとして颯爽と登場して、ノーベル物理学賞をとって、たまにはバラエティー番組にも、「教授〜。それは違いまっせ〜」と苦笑される、世間知らずの天然ボケなキャラクターとして出てやるゾ〜!!

 再度、エネルギーがチャージされた高校生の僕。片っ端から宇宙物理学の本を読みあさって、高校生ウルトラ宇宙クイズがもしあったなら、余裕で優勝するぐらいの知識を吸収し・・・てるハズだった。ところが、1〜2冊、読んだか読まないかしているうちに、僕の宇宙物理学に対する情熱はあっけなく燃え尽きてしまった。プシュー。

 だって宇宙物理学は宇宙というよりも数学だったんだ。数字とにらめっこしているうちに何かの理論がでてくるのだった。僕は数学が苦手だ。・・・・・・九九をなかなか覚えられず親からよく怒られた。だって、暗記なんて何の意味があるっていうんだ!暗記なんかよりもっと大切なものがあるんじゃないのか!数字に振り回される人生なんてまっぴらゴメンなんだよ!・・・ホントホント、小学生の僕は、怒られながらも、そんなことを考えていたんだ。おませやね〜。

 ともかく、いくら宇宙の謎を解き明かせたって、ノーベル賞を取れたって、バラエティー番組に出れたって、数字と戯れる人生なんてイヤだ。一方で、宇宙を眺める作業も、人里離れた空気のきれいな高山で、仙人みたいな生活を送らなきゃいけない。それもイヤだ。。。。

・・・大学受験を前にした大切な時期だっていうのに、僕はすっかり目標を見失ってしまった。

開く トラックバック(1)

 感受性が鋭い?正義感が強い?ナイーブ?・・・僕は未だに、それを言葉で何と表現したらいいのか分からないんだけど、ともかく何か、はっきりとした何かが、僕にはある。

 小学校低学年の頃、学研の「学習(だったっけ?)(←子供向けの学習雑誌)」という雑誌の、言葉の学習だか何だかのコーナーで、「ろくでなし」の意味が解説されていた。

 「ろくでなし」とは、「禄出無し」ってことで、禄って言うのは武士のお給料のこと。ちゃらんぽらんで自分勝手で仕事もマジメにやろうとしない、それでお給料もまともに稼げないダメダメ武士のことを言うのだそうだ・・・で、そんな解説はどうでもよくて、問題はそこに書いてあった挿し絵のほうだ。

 そこには、武士の男が仁王立ちしていて、開き直って、ふんぞり返って、そっぽを向いている。となりには、その奥さんが泣き崩れていて、その男をにらみつけながら、「ろくでなし!」って言っているシーンが描かれていた。

 僕は今でも、これを冷静な気持ちで思い出すことができない。書きながら、怒りと悔しさで涙が出てきてしまう。
 
 あの奥さんはきっと、あのふんぞり返っている武士と、別れたくても別れられないんだろうな。きっとわずかなお給料だって自分勝手に使われちゃってるんだろうな。借金だってあるんだろうな。借金を返すために、お友達や親戚に頭を下げてお金を借りて、きっと恥ずかしい想いをたくさんしてきたんだろうな。あの奥さんだって小さいときは、きっとたくさん夢だってあったろうにな。素敵な男性と結婚できるって信じてたろうにな。逃げ出そうとしてもきっとあの武士は暴力を振るうんだ。それじゃもう、泣きながら「ろくでなし」って言うぐらいしかやれることがないじゃないか!

 不条理との初めての出会い。

 ハッキリと覚えているんだ、今でも、ハッキリと・・・僕の小学生のときの一番鮮明な記憶が、実はこの挿し絵なんだ。たった一枚の挿し絵に過ぎないんだけど、言葉の意味を説明するための、ただそれだけが目的の挿し絵に過ぎないんだけど・・・なんか、もう、悔しくって悲しくって何とかしたくて、でも何ともならなくて・・・つらくて・・・痛い・・・今も。

 あれは小学校中学年の頃だったかなあ?公害の授業がされた。それで「自分たちでも調べてみなさい」ってことになって、僕は何となく水俣病の勉強をした。そして見てしまった・・・

 とってもかわいい女の子、僕が思わず恋をしてしまいそうな女の子・・・が・・・垂れ流された汚水によって・・・不自然な顔つき・手つき・体つきにねじ曲げられ、誰に向けてるんだか何を言ってるんだかサッパリ分からない言葉を吐き出しつつ、ケイレンを起こしながら死んでいくシーンを。

 親たちは原因不明の病に冒されて鬼の形相になった娘を前に、ただオロオロしながら、一生懸命、水俣の新鮮なとっておきのお魚を、自分たちの分まで、毎日毎日、毎日毎日、毎日毎日、毎日毎日、娘に食べさせた・・・違う、違うよ、その魚じゃないよ!!その魚じゃダメなんだ!!・・・僕の叫びは、僕だけの心のなかで、ただただ、むなしくこだまするだけ・・・

 悪!・・・悪は実在していた!!!・・・てっきりゴレンジャーがみんなやっつけてくれるものと思っていた・・・なんだかんだ言っても、最終的にはウルトラマンにはかなわないんだって・・・ヤマトの波動砲が・・・ドラえもんが・・・みんなやっつけてくれるんだと思っていたのに・・・

 僕の将来が決まった。政治家になろう。僕は政治家になって革命を起こそう。無名でも有名でもいいから、僕は革命家になって、全世界から悪がほろびるその日まで闘い続けよう。本物のゴレンジャーに、ウルトラマンになろう。バーチャルじゃなくてリアルのそれになろう。そのためにどんなに弾圧されたって、暗殺されたって、かまうものか!!

 その日から、僕のムーの読み方に、もう一つ新しいものが付け加わった。公害裁判の判決の前日に、不動明王の印を結びながら、国を呪いながら、「明日、僕の命が無くなってもいい。本当です。代わりに被害者を勝たせてやって下さい。そのためなら、僕の事はもうどうなってもいいんです。」何度も何度も何度も何度も祈った。祈っているうちに悲しくなって泣いた。被害者のこと?今日限りの命になった自分のこと?国のこと?分からない・・・でも泣いた。

 核兵器を呪った。政治家を呪った。沖縄のレイプされた女の子のことを思い泣いた。米軍飛行機が訓練中に墜落して子供を失った事件があれば、僕は自分の命と引き替えにあの子供を生き返らせてよ!!あのお母さんの、あのドロドロになった顔を元に戻してやってよ!!って祈った。祈ってるうちにまた悲しくなって泣いた。こんなに祈っても、自分の命を投げ打っても・・・・悪は厳然としてそこに存在していた。そこにはゴレンジャーもウルトラマンも・・・誰もいなかった。

 そう気付いたときには、僕はもう中学3年生になっていた・・・

開く トラックバック(3)

 ブログのコメントで、なぜ僕は精神科医を目指したのか?という質問があった。ありがたいことだ。こういう話はとかく自慢話になってしまう。だから、自分からは言いづらかった。でも、一人でも、そういう質問をしてくれれば、こちらは「しょうがないなあ〜もう〜、じゃあ教えてやるよ」ってめんどくさがりながら、でも実は顔はニンマリしながら、書き連ねることができる。本当にありがたいことだ。

 僕はもともと宇宙博士になりたかった。宇宙博士ってのは宇宙博士のことで、宇宙博士は宇宙船に乗っているんだ。宇宙船の中には怪しげな試験管がたくさん並んでいて、合成着色料みたいな液体がブクブクと泡をふいていて、宇宙博士である僕は、白衣を身にまとい、何かわくわくするような実験をしていて、同時に望遠鏡で謎にあふれる宇宙のピカピカする星たちを観察してるんだ。周りには部下がたくさんいて、「博士、すごい、大発見です」って言うんだ。「なになに、ワシに見せてみるんじゃ」って僕は白ひげをなでながら、眉をひそめ、宇宙最大の謎に、とうとう答えをだしちゃうんだ・・・それが僕の小学生の頃の夢。

 一方、僕にはお姉ちゃんがいる。その頃のお姉ちゃんは、占いやらおまじないやら心理テストやら、そういうものが好きだった。だから、お姉ちゃんとしょっちゅう遊んでいた僕がココロに興味をもつようになるのは時間の問題だった。さっそくムー(←オカルト雑誌)を買い始め、夢中になって読みあさり、好きな女の子の名前を書いたとっておきのおまじないがかけられたお守り袋を身にまとった。しかも占いによれば、僕は心優しく、誰からも愛される、かっこいい男だった。「これできっと##ちゃんは僕のこと好きになるに違いない」。そう確信した僕は##ちゃんの目の前をわざとらしくかっこつけて通り過ぎたり、わざと悪い男ぶって、##ちゃんに聞こえるように「先生なんて死んじゃえばいいんだ!」って言ってみたり、授業中にキリッって##ちゃんを見つめたりした。かっこいいー!・・・ところが僕は##ちゃんに、「ワトソン君は授業中に私のことをにらみつけるし、不良だし、私にいじわるばかりする」って言われ・・・嫌われた。中学生になりたての頃の話。

 僕はあきらめない。オカルトじゃだめだ、オカルトじゃ。科学的にやらなきゃダメなんだ。そうすると当然、出てくるのが心理学。そこでせっせと心理学の本を読み始める。「ふんふん、女性ってのは仕事のデキる男に惚れるのか、そうかそうか・・・ってオレ、まだ中学生じゃん!・・・じゃあ、バイトか?バイトってどうやってやるんだろう?」・・・・これが心理学と呼べる代物か?・・・でもあの頃は、これこそ心理学なんだと思っていた。
 
 この二つが僕の出発点・・・長くなりそうだから、今夜のところはここまで!

全1ページ

[1]


.
Dr.Watson
Dr.Watson
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事