全体表示

[ リスト ]

第004話

「はっはっは・・・」
走ってどこかへ向かっていく隼人。
それは風のように速いものであった。
ガラララ・・・
「おい君今は授業中ではないのかね?」
そんな見知らぬ先生の声など聞こえていないかのように隼人は職員室に入った。
「名簿・・・名簿」
隼人は萩野の名簿を担任の先生の机から探し始めた。
「あった!!」
そして住所を調べる。
「ここか・・・火の山町・・・近所じゃないか!」
と言って名簿を片手に学校を抜け出した。
「どこだ・・・火の山町・・・」
かなり走った。さすがに息が・・・
「はっはっはぁ・・・」
隼人は立ち止まってしまった。
「はぁ・・・立ち止まる時間なんて・・・ない!」
再び隼人は走り出した。
そして看板に火の山町と書かれてあった。
「ここが火の山町!」
そこは住宅街が密集していた。
「くそ!どれだ!」
その住宅街の中に一つの川があった。
「もういいや。一先ずあそこで休憩しよう。」
その川は原っぱの中にあり、すごく休憩しやすそうな場所だったのだ。
これから見つけるんだ!
ふと気づくともう昼だった。
「寝ちゃったか・・・」
「ずっとね」
「うわぁ!!」
隣に座っていたのは鞄を持った制服の萩野がいた。
「萩野さん!やっと見つけた!」
「私を?」
「そうそう!風で休んだって聞いてさ!」
「私はただの遅刻。」
え・・・そうなの?
「じゃあ風は?」
「ひいてない」
なんだ!でも少しよかった。
「よかった。心配したよ。」
「あなたはなぜこんな所にいるの?」
「僕は風で休んだと思ったからお見舞いをしようと・・・」
「ありがと」
「えっ」
すると隼人の肩に顔をよせる萩野。
「どうしたの萩野さん!?」
「少し・・・このままで」
うっそ・・・マジで!?
すると萩野は寝てしまっていた。
「まぁいいか・・・」
そしていつの間にか隼人も寝ていた。
二人一緒に寝てしまっていた。
そして・・・夕方。

「隼人・・・」
川を眺めている一人の高校生がぽつんといた。
その瞳にうつるのは隼人達。
そして・・・なぜかその瞳からは涙が溢れ出すのだった。                   続く


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事