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自転車で小さな旅
旅をコンセプトとするサイクリングガイド

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7月17日

前日は空調の効いたビジネスホテルでゆっくりと休めた。
枕が変わっても、平気で寝る事ができるのは旅のサイクリングに必要な能力かもしれない。


愛媛県の瀬戸内海沿いは工業地帯が続く。
今治市から西条市はタオルと造船だったし、新居浜市は住友グループの企業城下町だった。
四国中央市の川之江は紙の町らしい。王子製紙などの工場の煙突が町のシンボルだ。

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香川県県境の県道9号線の唐谷峠までは10キロ440mアップ。
いきなりの上りで汗が噴き出る。

もうアカンって思った頃に平家落人伝説の切目集落の休憩所。
集落には江戸中期に建築された茅葺平屋建ての真鍋住宅。
ご先祖様のお写真とか、煙の出ている囲炉裏とか生活感がある。

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峠に近い九十九折れまで上って来た所で、生き木地蔵さんへ寄り道。
カゴの生木にお地蔵さんが彫っている。

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唐谷峠から川之江を一望。
製紙工場の煙突が見える。

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唐谷峠から香川県側に道を下るり集落を抜けると、豊稔池ダムに着いた。

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石積み式アーチダムは近代化産業遺産で国の重要文化財だ。
1930年完成の石積み堰堤は日本最古のもの。
木陰で水の音を聞きながら、しばらく休憩。

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県道8号線を徳島県三好市方面に上り返す。
県境の曼陀トンネルまで7キロ330mアップ。

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じつは2ボトルにはすでに水が無い。
真鍋住宅のあった切目集落で水を補給していたけど、そこから30キロ近く自販機すらなかった。
次の自販機で休憩だ!と思うが、なかなか自販機が無い。
まだか?まだか?まだか?まだか?・・・・あった〜!
夏のサイクリングで今まで何度も経験した事だ。見えた赤い自販機がうれしい。

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三好市の阿波池田は土佐、阿波、讃岐への交通の要地だ。
古い二段うだつの家屋が残っている。

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知らない町に着いたら、先ずは駅に向かう。
JR阿波池田駅は平屋の駅舎がなんとなく懐かしい。

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お昼は商店街の食堂へ入った。
自転車の格好の私に『暑かったでしょ』と氷入りのピッチャーを置いてくれた。
『次の汽車に乗りたいんで急いでるんです』と時刻表片手の若者。
部活帰りらしい女子高生はスマホを見せ合いながらおしゃべり中。
馴染みのサラリーマンが『日替わり定食ね〜』と言って新聞を読み始める。
昔も旅の途中でこんな風景を見た気がした。

阿波池田駅に戻って駅スタンプを押させてもらうと旧国鉄時代の私の旅スタンプだった。
時間は早いが、旅の気持ちが満足してしまった。
阿波池田駅をゴールとしよう。

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吉野川を眺めながらクーラーの効いた徳島線でウトウト。
今年の関西の梅雨明けは7月19日だった。
梅雨の終わり、夏の始まりの旅だった。

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ルートラボ  約60キロ走行





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