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自転車で小さな旅
旅をコンセプトとするサイクリングガイド

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5月17日

日の長い今の時期は長い距離を走りたい。
一度300キロ走ってみたいんですが、暗い時間は走らないマイルールなので、今まで挑戦した事がないんですよね。
よし、早朝の暗い時間に50キロ、日中に200キロ、夕方から50キロの作戦で行ってみよう。
コースは奈良県五條市から168号線を南下して新宮まで紀伊半島の縦断。

2:00に和歌山市をスタートして明るくなった5:00に57キロ地点の国道168号線丹原交差点に到着。ここから新宮に向かって南下を開始だ。

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山間部集落に直線の道路は旧国鉄五新線の廃線跡。

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大塔町阪本まで工事が進んでいた五新線は2016年に『旧国鉄五新線(未成線)鉄道構造物群』として土木遺産に登録された。

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西吉野町城戸から9キロ430mアップ、標高630mの新天辻トンネルが今日の最高地点。
道の駅 吉野路大塔 79キロ地点6:50
気温14℃に汗が冷えて寒い。

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大塔町に入ると山深い風景となる。
しかし、2011年の紀伊半島大水害と呼ばれる台風12号の土砂崩れの痕があちこちに残る。
切り立った急斜面に張り付く様な大塔町辻堂集落も被災地だ。

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谷瀬の吊橋 98キロ地点 8:00
高さ54m、長さ297mはスリル満点。
訪れる人は観光気分だろうけど、地元の人には大事な生活道路。おじいさんが電動カートで普通に渡って行った。

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十津川村役場横の道の駅十津川郷では足湯で休憩。
長距離の時の補給食は赤飯が好きだ。
120キロ地点 9:20

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2012年に閉校された元十津川村立折立中学校は雰囲気のいい木造校舎だ。
併合後の十津川中学校の校歌はさだまさしさんの作詞作曲なんだって。

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国道168号線はずっと水害後の道路改修や治山治水工事の現場が続く。
大きい工事用車両も多いので、走行にも注意が必要。
五條から本宮まで殆どお店はないので、補給食は大事。
水は生水が大丈夫な人は湧き水も多いので心配なし。
昼前に気温26℃まで上がり、汗で汚れた自転車に水をかけた。

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現代版五新ラインと言うべき地域高規格道路の七色高架橋は2005年の田中賞。

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熊野本宮大社 148キロ地点 11:35

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お昼は細切り大根と梅の入ったもうでそばとめはり寿司。

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道の駅 瀞峡街道熊野川 166キロ地点 13:15
大水害時には熊野川の増水で建物が流されたそうだ。
紀伊半島大水害の看板の高さまで増水したのか?と思ったら写真から見切れているさらに上に水位8mの看板があった。

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熊野川の川幅も広がって来ると間もなく新宮市。

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新宮市 熊野速玉神社 182キロ地点 14:10

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那智駅   196キロ地点15:30
橋杭岩   226キロ地点17:30

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よしよし、ここまで予定通りです。
串本から国道42号線を田辺まで走ると300キロになります。
JR紀伊田辺駅をゴールにして21:55の最終電車で和歌山に帰るのがいい感じです。あと70キロで4時間以上あります。

ところが、串本駅前のコンビニで自転車を降りると右ひざに激痛!。
立ってられない、踏ん張ると痛い!さっきまで何とも無かったのに?
自転車を杖にして王将で1時間様子を見たが、痛みが引かないので串本駅をゴールとしました。

痛みの原因は不明ですが、初めて付けたサドルバックのベルトが右足の太ももの裏側に当たるのが一日中ストレスだったのでそれかもしれません。
今回の為にVOLT400も買ったし、300キロには再チャレンジしたいと思います。

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メーター読みで237キロ 15時間30分


ルートラボ







3月25日

ス師匠が『穴虫に走りに行くよ』と言う。
穴虫は大阪南部と奈良県との県境にある二上山の奈良県側の地域だ。
私の地元でよく知るフィールドだが、わざわざ『行くよ』って程の場所だとは思わないけどな。


大阪の自転車乗りなら『穴虫』と聞くと穴虫峠と答えるだろう。
大和川サイクリングロードで羽曳野市から日本最古の官道である竹ノ内峠を越えて當麻寺経由で車の多い田尻峠を避けて穴虫峠で帰ってくるのが定番コースだから。

しかし、コース選定のセンスの似ているス師匠が言うのだから、『穴虫』には何か面白い所があるのだろう。
ピンと来た今日のメンバーはそんなス師匠の誘いに乗った17名。
柏原市役所に集合して走り出す。
河内国分からサクラ並木の原川沿いを流す。

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国道165号線で奈良県に入ると早速長尾街道の旧道へ。
かつてはココがメイン道路だった証拠に『是より東奈良県』の県境碑が残っている。

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旧道の関屋越で逢坂へ向かう。
『左 たハらもと(田原本)、ほう里うじ(法隆寺)』の石道標も残る。

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逢坂はかつては大坂と呼ばれ大阪と奈良を結ぶ街道が通る奈良時代からの古い地域だ。
同エリアにある穴虫集落は穴に伏す様な低地って事が地名の由来だそうだが今は新興住宅地の丘陵地のイメージなんだよな。

二上山東麓のエリアは相撲が盛んで、大坂山口神社ではかつて奉納相撲も行われていた。
ただの石積みかと思ったが、相撲観戦の為の桟敷席だったそうだ。(当時の様子を再現してみた)

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さて、ここまではス師匠が穴虫をわざわざコースにする程の理由が見つからない。
今は裏道になった旧道や古い神社に寄っただけだ。
二上村道路元標がある所をみると、古いっちゃ古いんだろうけど、私もス師匠も大好物な『少し古くて、少し新しい感じのする風景』としてはちょっと弱い。

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近鉄大阪線の二上駅をかすめて細い道に入って行くとそこに迷宮があった!
細い路地に焼板の版築塀が続く集落。

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辻の向こうにも、こっちにもタイムスリップしたような風景が残る。

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これくらいの古さが好きだ。
記憶の隅に残った見たことある様な風景、デジャブかと思うような風景。

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富田林の寺内町や橿原の今井町、旧街道にも同様の風景は残っているが、ここは道路の区画や幅員などがキチンと整備されていない生活感がある。

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思いつくままに辻を曲がると、迷子になりそうな迷宮の集落だった。
周辺で一番古いと言われるむくり屋根の大屋敷。
なる程、これが『穴虫に行くよ』って理由か。

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今日の様な風の穏やかな天気がいい日のランチは遠足の様にお弁当がいい。
香芝市総合体育館の親水公園でおしゃべりも止めどない。

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かつては火山だった二上山の山麓エリアは時間もゆっくり流れている様だ。

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高校生の頃に良く走っていたエリアだったが、全然知らなかったのは当時とコースの好みが違っていたのだろう。
意外と身近にも知らない所があるんだな?と気づいたサイクリングだった。

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メンバーと分かれて大和川サイクリングロードへ。
思い出すと前回ココを走ったのは1年前だった。
自分の時間は意外と早く流れている。

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追記:穴虫って『天使のいる図書館』のロケ地だったんですね。

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JR阪和線堺市駅まで走って輪行で帰宅
ルートラボ 約52キロ走行


9月24日
奈良盆地の南のヘリが風の森だ。
ス師匠はココを『エエ道』と呼ぶ。私も同感だ。
でもエエ季節に来たら『ごっつうエエ道』に違いないと思って、この時期を待って一緒に走る事にした。



JR和歌山駅から輪行した和歌山線は各駅停車のローカル線。
乗客は沿線の高校生やお出かけのお年寄りばかり。
2時間弱の鉄道旅を楽しむ。

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吉野口駅で乗客が10人ほど降りたが、みんな近鉄吉野線に乗り換えた。
1896年建築の木造駅舎の改札を抜けたのは私だけだった。
駅前の金木犀の香りが季節を感じる。

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ここでス師匠と待ち合わせ。今日は6名でエエ道を楽しむのだ。
吉野口駅で駅弁を販売している駅前の柳屋さんでお昼用の柿の葉寿司を購入して走り出す。

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歴史的建造物の好きなス師匠がス通りな訳がない。
近鉄吉野線の薬水(くすりみず)拱橋は1912年の2連レンガアーチ橋で選奨土木遺産だ。

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風の森は奈良から和歌山に向かう峠だ。
峠の鴨神など古代豪族の鴨氏の土地として地名も残る。

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標高300m付近に広がる田園風景は『金剛山・葛城山が見える風の森峠付近』として奈良県景観資産に登録されている。
風が吹き抜けるいい景色だ。

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実った稲穂のあぜ道に赤い彼岸花の景色が思った通り『ごっつうエエ道』だ。
ス師匠は男のロマンの格好でエエ風景を撮影中。

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大和三山を眺めるエエ道。

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長柄の古い街道を抜けて、買ってきた柳屋さんの柿の葉寿司でランチタイム。
グループでのサイクリングは外で食べるのが楽しい。

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樹齢1200年と言われる一言主神社のイチョウは、数年前に病気で樹高が半分以下になる程切られたけど、枝から若い葉が出ていたので今年も輝く様な黄葉を見せてくれるだろう。
一つだけ願いを叶えてくれる一言主さんには、世界の平和を願っておいた。

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彼岸花の鮮やかな赤が目を引く集落の景色。
足の短い彼岸花だが、一番いいタイミングに来ることができた。

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御所市街地は江戸時代に行われた検地の町並みが今も残る環濠集落だ。
うだつや虫籠窓の白壁の屋敷が多く残っている。

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レンガ好きのス師匠のイチ押しは、レンガマンション。
(数年前まで人が住んでいたのですが、今は空家となっていました)

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元国産万年筆メーカーのモリソン万年筆&カフェで休憩。
ここのおススメはシフォンケーキだそうだ。
一人じゃカフェなんて入れないから、グループでのサイクリングの楽しみの一つだ。

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コースのセンスが似ているス師匠とのサイクリングには同じセンスのメンバーが集まって来るのでさらに楽しい。
今回のサイクリングはコースも季節もごっつうエエ道でした。

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                   (画像はス師匠より借用)

メンバーと分かれて日暮れまで走ろうと思いつく。
秋のサイクリングはゴール前に西に向かうのが好きだ。
日中の日差しが夕方になり冷えてきて、落ちそうで落ちない夕陽に向かってペダルをこぐ時間がいい。
今日もいいサイクリングだったと思う時間が好きだ。
金木犀や焼けた田んぼの匂い、秋の虫の鳴く声が文章で伝えられないのが残念だ。

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夕日が落ちる寸前にグリーンフラッシュが見れないかな?といつも思う。
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ルートラボ メンバーと26キロ、和歌山まで自走 計105キロ





7月30日

リスクの有る時は自転車に乗らない様にしている。
雨の日や夜は出来るだけ走らない。
もちろん暑い時も危険だと思うけど、やっぱり自転車に乗りたい。
一人なら体調に気をつけて走ればいいが、グループなら体調不良はみんなに迷惑をかけてしまう。
暑さへの耐性って体力や体調、肥満度や慣れなど個人差があるので、今の自分はどうか?って自己診断してみる事にした。


平坦な道を九度山まで走ってみる。

●症状:走り出すとすぐに大量の汗をかき始めた。
心拍と体温が上がり頭に熱が籠る。
このまま走ると脳が酸欠し、目まいが起こる【熱失神】の症状が出る。
対策:水を背中や首にかけて体温を下げる工夫を行う。

●症状:走り出して2時間 汗だく。
体温を下げる為に、汗をかき続けている。
このまま走ると脱水症状で頭が痛くなり、判断力も低下する【熱疲労】の症状が出る。
対策:頻繁に水分補給しながら走る。

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45キロ地点の九度山に到着。
●症状:のどが渇く。いつものペースで休憩を取らなかったのは油断しすぎ。
このままだと、かいた汗に対し水だけの補給では電解質が足らなくなり足がツル【熱痙攣】などの症状が出る。
対策:スポーツドリンクやサプリメントで糖質とナトリウムを補給。
(補給のおにぎりは昆布や梅が好き。デイリーヤマザキなら塩カレーパンを買っている)

体調に注意しながら午前中に気温32℃ 湿度59%の状況で45キロを走った。これくらいなら無理のない状態だと判断。
しかし、ココで引き返しては面白くないので、奈良県五條市の上野公園にヒマワリを見に行く事にした。

休耕田に9万本のヒマワリが咲いている!

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のはずが・・・あれ?前は7月末に咲いていたのに・・・今年は遅い?
この様子だと8月中頃が見頃の様だ。

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五條新町に立ち寄って立派なうだつの住宅を見て回る。

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お昼は名物の柿の葉すしでもいいが、『柿の葉ずし本舗たなか』さんはお店が立派過ぎて汗だくのレーパンでは入れない。

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吉野川の大川橋を渡って野原村道路元標をチェック。

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このままだと暑さに耐えるトレーニングだけになっちゃう。
以前から気になっていた、御所市の風の森まで足を伸ばすことにする。
国道24号線鴨神交差点が上りのピークで、現在の風の森峠。

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国道を走っていては、この風景には気が付かない。
奈良県景観資産では『金剛山、葛城山が見える風の森峠付近』と命名されている。

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金剛山麓の標高300m付近の集落。
育った水稲が南風に揺れていた。
『風の森』なんて新興住宅地みたいな新しい名前かと思ったが、風の神様『志那都比古(シナツヒコ)』が祀られた神話の頃からの地名らしい。

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72キロ地点から折り返すが、途中のにわか雨の湿度にやられて疲労を感じ出す。
暑い時期は走る体力より暑さに対する体力が必要だ。

地元中学校の美術部員が無人の駅舎に楽しいイラストを描いたJR和歌山線 隅田駅で休憩。
駅に着くなり1時間に1本の電車がやって来た。
お客さんは誰も降りて来ない。

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風の通る待合室の木製ベンチで横になるのも夏のサイクリングの醍醐味か。

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夏場は2ボトルで両方に水を入れている。
糖質と塩分の補給にスポーツドリンクを飲むと甘さでのどが渇き、後で水を飲んでしまうと水の飲み過ぎになってしまう。
塩分補給はダブレットで取る様にしている。

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100キロ以上ならきちんと水分補給しているつもりでも、午後にはお腹がチャプチャプになる【水中毒】となる。
症状としては鼻水が出るので、自分ではそのあたりが体力の限界だと判断している。

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暑さ対策だけでなく、休憩方法や走る時間やコースを工夫すれば夏のサイクリングも楽しめると思う。
自分の暑さの耐性をよく考えてムリなく楽しみたい。


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ルートラボ 147キロ走行






5月28日
すれ違う小学生が『こんにちわ』って挨拶してくれる。
子供だけではない。高校生くらいの男子も女子も挨拶してくれた。
古くからお伊勢参りに慣れている松阪は旅人に優しい町なんだなと感じた。



松阪から走り出した伊勢街道沿いには格子の町並みが残っていて、伊勢詣が流行った江戸時代の風景を思わせる。

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奈良に向かう初瀬街道起点は三雲町六軒の辻。
三渡川の橋に追分の石道標があったそうだが見当たらなかった。
(橋の工事中で移設されたのか?)

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初瀬街道で奈良を目指す。
すぐって直ぐって意味ではありません。真っ直ぐって意味ね。

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正面にこれから越える青山高原の風車が見えてくる。
雲出川沿いの亀ヶ広の桜並木は二本木宿まで約1キロ続く。

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現在の初瀬街道は国道165号線。
かつての難所の青山越えは今ではトンネルで越えられる。
約10キロ410mアップで勾配はきつくないが交通量は多い。

青山トンネルを越えた伊勢地の集落には常夜灯とかつての旅籠が残る。
講札を見せてくれる所もあるそうだ。

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伊勢街道は伊勢への参詣だけでなく、海の幸を大和に運ぶ重要な道で利用する人も多かったのだろう。立派な石道標が多い。
名張市内の道標『右 初瀬道  左  伊勢道』

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国道を避けて旧道の脇道を走ると時間もゆっくり過ぎる様だ。

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奈良県に入る。三本松村道路元標の脇には萩原宿まで二里の道標。

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山間部の旧道は景色もいい。
田植えの終った棚田と近鉄の線路の景色に撮鉄さんが何人もカメラを抱えて日向ぼっこ。

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TOBACCOはタバコと読む?
スペイン語のTOBACOから来ている外来語なんだって。

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萩原は国道369号線の伊勢本街道との追分。
札ノ辻の旅籠あぶらやさんは明治末期まで商売されていたそうだ。
中を見学させてもらえる。

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初瀬の伊勢辻が初瀬街道のゴール。
すぐそばに長谷寺の観光客が多い。

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桜井市から横大路を西に向かい和歌山を目指した。

1500年前から変わってない伊勢への旧街道を2日間走ってみた。
ずっと昔からある道を私も走っていると思うと、歴史の中にいる様でちょっとワクワクするんです。

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ルートラボ  約180キロ走行



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