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8/24のダブルヘッダーの続きをば。
九州国立博物館を出て、JRで博多駅へ。サンパレスへと向かいました。
ANA Presents葉加瀬太郎Taro Hakase Concert Tour 2007 “Re”
女性が占めてましたね。うらやましい限りです。女性のハートをつかむことが一番難しいですから。太郎さんのそういった引き付ける魅力とは何でしょう?
ステージは、本格的バンドスタイルの趣きです。クラシック的というよりも、JAZZ、ROCK的なアンサンブルに見えます。
パーカッション・コントラバス・ギター2本・チェロ・ピアノ・ヴァイオリン(太郎氏)・バンドネオン、ヴィオラ、キーボード、パーカッション兼務という8人編成でした。
2部に分かれており、前半はオリジナル中心で、軽快な味付けの聞きやすいサウンド。メロディーラインがはっきりしていて、非常に親しみやすい楽曲ばかりです。
クラシック的要素は薄く、世界のあらゆる音楽からエキスを抽出したような、幅広いテーマを持った楽曲ばかりでした。
ANAとか新生銀行のテーマソングとかもありました。そういった意味では企業に限らず、イメージを音にする手法に長けた音楽性を持ったアーティストとも言えます。
ヨーロッパやアジア、南米など多国籍の音楽的要素がちりばめられており、聞き飽きず、ヴァイオリンのフレーズに於いても、キャッチーで美しいラインを意識的に強調されており、多数の支持を得る可能性の高いインストに仕上がってます。
バンドの秘術力も確かなもので、非の打ち所が無い完璧なサウンドです。
途中で15分の休憩があり、後半もこの路線でPOPなインストが続くとばかり思ってました。
ところが!後半の1曲目は太郎氏単独でのヴァイオリン演奏で始まりました。それも、もろ古典的クラシックです。びっくりしましたね。
突如にしてクラシックコンサートに変わってしまったのです。1曲目はバッハでしたが、一心不乱に激しく細やかなフレーズを鮮やかに弾きまくる太郎氏は、クラシック独特の深遠で、重厚、なおかつ悲壮感さえ漂う幽玄の世界を私に与えて止む事がありません。
クラシックって、やっぱりいいですねー。
その後はピアノと2人での演奏もあり、私のクラシックへの要求を完全に満たしてくれました。
そして、最も先進的とも呼べるクラシックの新解釈による楽曲。太郎氏が古典を独自にアレンジされた、ロック・クラシックとも呼ぶにふさわしい斬新な楽曲です。
これには心躍りました。非常に激しく、緊張感あふれる演奏の壮絶な交錯、新たなクラシックの可能性をも秘めたサウンドです。
これならクラシックファン以外の方も魅了されるに違いありません!
太郎氏は、アイルランドへの思いも深いそうで、そのテイストを存分に網羅した楽曲も含め、観客を立たせてしまう熱い演奏が後半にはかなり集中してました。
素晴らしいコンサートアレンジではないでしょうか?前半と後半のメリハリといい、エンディングに向かっての盛り上げ方といい、コンサートの理想形のお手本のような構成です。
MCも無駄の無い、要点を絞ってのトークですが、なおかつ遊びの部分も十分感じ、うまいなーと感心しました。
太郎氏のアクションとか乗りが、ロック的なんですよね。「イエー!」「サンキュー」とか、かっこいいんですよ!
なんといっても、ヘアースタイルや風貌がクラシック的というよりソウル・ロック的ですね。
アンコールの最後では極めて繊細で至高の美を感じさせるインストで締められて、にくいですね!
極端に激しい熱情を持った楽曲と、美しい旋律の情緒豊かな楽曲のコントラストがとても魅力的です。こういった対極的な音楽性を兼ね備えたアーティストが私は大好きです。
太郎氏の変幻自在なヴァイオリンより生み出された新たなPOP、V―POPを提唱したいです。
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