読書レポート

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白痴

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                          黒澤映画も観ました

ドストエフスキーの5大長編の1つです。評価的には代表作との扱いもあります。

やっとこさ完読できたって感じですね。4週間かかりました。LIVE行き帰りの電車の中や寝る前とかに少しずつ読んでましたので。

上・下巻で、それぞれ550ページ位ありましたから・・・ふー!

ドストエフスキーという作家はとんでもない作品を膨大な数発表した恐るべき才能の塊みたいな人です。

「白痴」のストーリー展開は極めて遅いですね。最初の300ページほどは一日の出来事だけです!会話とか心情描写、思想の発露とかが延々と続きます。

登場人物が結構多くて、名前もいっぱい出てきて、「あれ!この人どういう人だったっけ?」と前のページをめくって探すこともしばしば・・・

人物の描写が細かくて、性格や思想、癖まで詳しく描かれていて驚異的な表現力です。

思想とか宗教の部分はとても難解で、さっぱり理解できない部分もありますが、サスペンス的魅力もあり、その大衆性と学術性が妙なバランスで含まれてて、摩訶不思議な小説です。

各国で映画化されています。黒澤映画の「白痴」も観ましたが、主題はまぎれもなく原作のままですが、ディテールの相違が面白いですね!

原作にはない雪祭り(映画の舞台が札幌ですから)の場面とかあったり、登場人物とか場面展開にかなりの違いを感じます。

ただ、この映画はもともと4時間25分もあったそうで、公開時には3時間弱にカットされていたそうで、現存するフィルムはカットされたものしかないそうです。残念ですね。

主な登場人物は、ムイシュキン公爵(主人公)、ロゴージン(恋がたき)、ナターシャ(絶世の美女)、アグラーヤ(純粋無垢なお嬢様)ですよね。

この4人の関係が複雑です。特にナターシャの行動が謎めいていました。ムイシュキン公爵を好きかと思えば、ロゴージンと何度も結婚しそうになり、寸前に逃げ出して、また一緒になり。これを何度も繰り返す訳です。

ムイシュキン公爵も、ナターシャを愛しているのかと思えば、アグラーヤにプロポーズして、最後は結局ナターシャと結婚式を挙げる予定になるのですが、またその寸前ナターシャはロゴージンと逃げてしまい、結末はロゴージンがナターシャを殺してしまうんです。

ムイシュキン公爵とロゴージンの関係も、お互い友人のようで、殺そうとしたり、複雑極まりない!

混乱し、狂気に満ちた社会は今も昔も、ロシアも日本も変わらないです。さすが、予言者と言われたドストエフスキーの世界!

エンディングにナターシャの死体を囲んで、一つの部屋で夜を過ごすムイシュキン公爵とロゴージンの会話のシーンは何とも表現できない、現存する言葉では説明できない感覚を覚えます。

とてもボリュームもあり、1シーンがとても長く、へヴィーな作品で、中に含まれているエッセンスはとても濃い。一回読んだだけでは完璧に理解できるものではないでしょう。

私も半分も理解できたのか自信がありません。ムイシュキン公爵は単なる無知なお馬鹿さんなのか?それとも人間を超えた存在(神)なのか?

もう一度読み直す必要も感じました。(ドストエフスキーの作品はこういうの多いですね)
でも、長ーいから大変です!

さて、明日からLIVEツアー再開です。久々に明日は福岡市内です。7/15以来ですね。
さあ!熱い8月ツアーに旅立ちましょう!

明暗

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今日明日とLIVEツアーはお休みで、火曜日から8連続となりますので、しっかり休養を取るつもりです。なにせ、LIVEには精神力と体力必要ですからねー!

さて、去年読んだ夏目漱石の「明暗」(上・下)ですが、漱石作品の中で最も長編です。しかし、残念ながら朝日新聞に連載中、病気で亡くなられてしまい未完に終わっています。

ストーリー展開的に見ても、まだまだ謎が多く、もし完結していたらとんでもない大作になっていたのではないでしょうか?

登場人物は少なく、10人にも満たないんですが、心象描写が深く、一人一人の性格、思想、生活態度など細かに表現されてその部分が非常に面白い作品です。

主人公の津田由雄と妻のお延を中心に物語は進んでいきます。由雄は、非常に見栄っ張りで、エゴの塊みたいな人物です。

あまりに体面とかを重んじて、腹を割って自分をさらけ出さない由雄にはイライラします。漱石の後年のテーマはエゴイズムの醜悪さを露呈して非難し、憎悪することですので見事にその権化と言えるのではないでしょうか?

しかし、お延はそんな由雄を心から愛しているのですが、由雄にはどうも気持ちが伝わらず、妻というより女中みたいな扱いです。

後半は、津田のかつての恋人清子との再会の場面で、中断してしまう訳ですが、この二人が何か秘密めいて、いわくありな仲なんですよね。

ちょうど面白くなった場面で未完となるので非常に残念なのです。これから二人の秘密が解き明かされるところだと思うので・・・

そして、由雄が果たして改心するのか?お延との夫婦生活は果たして変わるのか?という点にも興味があったのですが・・・

読者の想像に委ねられています。それぞれに結末を作り出すしかありません。

私が考える結末は、由雄と清子は、やけぼっくいに火が付いた感じで再び愛し合い、しかし両方とも不倫となるので、自殺を図り、清子だけが死んでしまい、由雄は、罪を懺悔し、生まれ変わり、人生をお延と共にやり直していく・・・といった感じなのですが。あまりありきたりで、面白くないかな?

想像を絶する、とんでもない結末を漱石は考えていたかも知れませんね?そう思うと残念でなりません!

カフカの「城」といい、未完の作品を読むと、読者の心に謎に包まれた炎がくすぶり続ける気がします。

でもどうしようもないもんなー!

十二夜

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昨日は忙しくてブログ休みました。仕事の後、知人が転職するということで送別会もしくは出航会ですか?その会合に参加いたしまして、久々にお酒も飲みまして、家に着いたら、バタンキュー!最近はお酒飲んでないんで弱くなりました・・・

最近、お酒飲んだり、食べ過ぎると胃腸が悲鳴あげるんで不安もありましたが、今日は無事で仕事もできました。よかった!

私の友人クロちゃんも最近会社辞めちゃったり、ほんとに厳しい世の中です。景気は良くなっていると政府は発表されてますが、実際の現状はそう見えませんねー?どうなんですか?

来週、博多座で「十二夜」を観る予定なので、今までは予習なしだったのですが、歌舞伎なので、多少は必要ではないかと思い、原作を読んでみました。

シェークスピアの喜劇です。坪内逍遥(明治時代の文豪、歴史教科書に出てきますよね?)の訳だったので、時折日本語が分からない部分があり、言葉は時代につれてかなり変わるものだと感じました。

漢字も難しい漢字が使われて、辞書にも載ってない漢字もあるんですよ。漢字も変わるものです。

他に、分かりやすいシェークスピア関係の図書も参考にし、一応読んでみました。W片思いの物語で、まあ、面白い内容でした。

道化(CROWN)のセリフが奇奇怪怪。訳分からないです。坪内逍遥訳の本には原文も掲載されており、英語による語呂合わせや駄洒落もあるみたいで、日本語でそのニュアンスを出すのが困難な箇所もあります。

訳者によって全然違う訳があったりします。どっちが近いのか迷っちゃいます。

登場人物が生き生きと想像の世界で動き回るところがすごいです。本当に目に浮かびます。自分で勝手にルックスとかファッションまで作ってしまいますね。

さあ、私の中で「十二夜」のイメージが出来ましたから、NINAGAWA演出による歌舞伎の「十二夜」がどういう世界を造るのか楽しみです。

待ち遠しいなあ・・・

タイトルの「十二夜」の意味が不明です。ストーリー的には喜劇なのでフィットしないタイトルですが・・・セリフに1つだけ「12月の夜」という言葉が出てくるくらい。不思議なタイトル?

原文は「TWELFTH NIGHT OR WHAT YOU WILL」なんですよね。「十二番目の夜 または、お好きなもの」だって!分からないなー。

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今日はカフカの作品です。読んだきっかけは、新聞で村上春樹氏がカフカ賞を受賞された記事を読み、インタビューで影響を受けた作品として「城」を挙げられていたからです。

村上春樹氏の作品も何冊か読みました。SF的な作品が多い印象が強いので、カフカのイメージもSF的なものではないかという先入観がありました。

確かにこの「城」もSFと言えばSFにも受け取れます。現実味が希薄です。ストーリー性もあるようで、ないようで、さらに未完です。

本のあとがきの解説ではカフカは制作準備などせず、小説を書き始めると思いつくままに書き続け、行き詰ると止めてしまう(もしくは中止して、再び再開する)タイプの作家みたいです。

疑問点が多い作品です。最後まで読んでも謎が解けずじまいでした。登場人物も異様で、人間味がなく、ロボットかアンドロイドのような感触です。

主人公Kが訪れた村が強大な城の支配下に置かれており、そのKは城に依頼されてこの村に来た測量士なのに、なかなか城にたどり着けません。

何を測量に来たのかも最後まで分かりませんでした。(未完ですから)村の人々も何か隠し事があるような、はっきりしない態度でKをよそ者として扱います。

Kの身の回りで起こる出来事は、すべて城の仕組んだ事にも思え、異常な世界です。シュールな世界と表現すべきでしょうか?

「城」は何を象徴しているのでしょうか?支配力から言えば、国家とかさらには神?

人間は、自分の意思で行動し、生きているようでも、実は何ものかに生かされている存在でしかないと言っているようです。怖いですねー!

小説というより詩を読んでいる感覚もありました。

まるで迷路のような作品ですので、トリップしたい人にはお勧めです。幻覚症状が絶対味わえます。健全な麻薬のような作品です。

さあ!今日はいよいよ「マンマ・ミーア」です。はりきって行ってきます!

貧しき人びと

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この作品はドストエフスキーの記念すべき処女作であります。とても読みやすく、入門書としても最適だと思います。

うだつのあがらない役人マカールと孤児ワルワーラとの交換書簡から成り立っている小説で、ちょっと変わっています。

二人は比較的近くに住んでいて、マカールは、ワルワーラの家賃や生活費まで面倒をみるため、自分の生活は最低で、服もぼろぼろ。 

マカールの貧しさが半端じゃなくて、その生活描写がなんとも面白い。そこまでして、ワルワーラに尽くしてたのに最後はワルワーラに捨てられたと言ってもいい結末で、悲劇なんですが、なんとなくユーモラスに描かれていて、喜劇っぽくもある。そのバランスがいいですね。

1840年代のロシアが舞台です。その頃のロシアの一般市民は相当貧しかったみたいです。ドストエフスキーの描く「貧しき人びと」は心は豊かで愛にあふれ、「美しい人びと」の象徴です。

ドストエフスキーの描く女性像の典型である、「不幸でも心は美しく女神のような女性」がこの作品でも登場してます。

この作品はあまり悲壮感や陰鬱さは感じられず、どことなくコミカルなタッチが特徴です。

役所の上役の前で説教されている最中に自分の服のボタンがちぎれて、上役の足元まで転がっていくのを追いかけるシーンとか想像するだけでふきだしました。

2人の手紙のやり取りで進行していくのですが、マカールの積極的で情熱的な内容に反して、遠慮ばかりして、どことなくよそよそしいワルワーラの内容が最後まで続き、マカールの献身的愛情に胸がキュンとなります。

恋愛小説として読んでも楽しい作品です。

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