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父と暮せば 井上ひさし・作 鵜山 仁・演出 あの日、あの朝、広島の上空五百八十メートルのところで原子爆弾ちゅうもんが爆発しよったのは知っちょろうが、爆発から一秒あとの火の玉の温度は摂氏一万二千度じゃ。(略)あの太陽の表面温度が六千度じゃけえ、あのとき、ヒロシマの上空五百八十メートルのところに、太陽が、ペカーッ、ペカーッ、二つ浮いとったわけじゃ。 (『父と暮せば』二場より)
1994年、戦後49年目の年に誕生した 二人芝居『父と暮せば』 原爆投下から三年後の広島。市立図書館で働きながら一人静かに暮らす美津江の胸の中には、ほのかな恋心が芽生え始めていた。そんな美津江の目の前に、突然として父竹造があらわれる。自分の恋心を必死に押さえつけようとする美津江に、竹造は全身全霊、懸命なエールを送るのだが......。 1995年、日本各地を巡る全国公演を開始(すまけい・梅沢昌代)。1998年には上演回数200回に迫り(前田吟・春風ひとみ)、2001年はロシア・モスクワにてこまつ座初の海外公演を実現(沖恂一郎・斉藤とも子)。2004年には二度目の海外公演を香港で行った(辻萬長・西尾まり)。また、故・黒木和雄監督の手により戯曲を忠実に映画化した同名の映画も異例のロングランを記録し、今もなお全国各地で上演され続けている。 井上ひさしが原爆をテーマに書き下ろした新国立劇場開場記念公演の『紙屋町さくらホテル』(1997年)、朗読劇『少年口伝隊一九四五』(2008年)の原点ともなった、この『父と暮せば』。 2008年からは栗田桃子の美津江と辻萬長の竹造の新たな父娘で上演をかさね、通算423ステージを数えた。栗田桃子はこの役で2008年の朝日舞台芸術賞寺山修司賞、また2010年度、第45回紀伊國屋演劇賞個人賞と広島市民劇場賞女優賞に輝き、同じく2010年度『父と暮せば』が岡山市民劇場賞特別賞を受賞した。 次世代に、そして全世界に語り継ぎたい、井上戯曲の最高傑作にしてこまつ座のライフワーク!! |
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2011年08月23日
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