アトピー日記

そして、働く女のちょっとぼやき。

ぼやき☆読書

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重松さんの『卒業』

この2週間ヤバかった。
開けても暮れても仕事・仕事・仕事。
睡眠をいくら削っても、仕事は終わらない。
でも、寝ないではいられないから、不完全燃焼のままの仕上がり。
食事を準備する時間もままならず、買ってきたお惣菜でごまかす数日。
出勤するも、なりふり構っていられず、髪もボーボー。
結果、背中に常時寒気が走り、体の中の何か大切な物質が欠如してる感覚になり、
顔が歪んで、肌も超ザラザラに。
私のカラダはアトピー症状の温床って感じに。

やばい。カポジーもやってくる。
それどころか、顔面神経痛とか円形脱毛症とかになりそうな勢い。
同世代で、そんなふうになった人の話を思い出してしまう。
そこまでして仕事しちゃダメだよ、自分につぶやく。
母も悲しむだろうと考える。

まずは1日残業と帰宅してからの仕事をあきらめよう、と決める。
そして、自分で温かいお料理を作って、ゆっくり食べて、
じっくり半身浴をして、たっぷり眠ろう。
飲み薬嫌いの私も、あまりの湿疹のひどさに、ガマンしてクラリチンを飲んで寝る。
掻きむしりが少しでも減るように。
翌日は、残り物でいいからお弁当を持っていこう。

1日そうしたら、生き返った。
もちろんアトピーは急にはよくならない。
それでも、この週末はゆっくりできたので、かなりよくなった。
掻きむしりのキズもかさぶたになった。

ここから3週間、また仕事はキツイ。予定されたキツさ。
でも、ちゃんと自己管理しよう。
手遅れになってはイケナイ。

時間が取れる見込みがあったので、土曜の夕方に本屋さんに行った。
『学生諸君』っていうハードカバーが買いたかったんだけど、なかった。
あきらめて、軽く読めそうな文庫本を探す。
重松清の『卒業』という本を買うことにした。
前に彼の直木賞作品『ビタミンF』を読んだとき、サクサクいけたから。

週末用に持ち帰っていた仕事もあったけど、
仕事はそっちのけ。
気晴らしも大事、と自分に言い聞かせ、
読み始めたら最後まで一気にいってしまった。

この本には4つの短編が入っていて、
気晴らしにするには、暗い本ではあった。
「死」を扱っているから。
この作家さんは私の兄や姉と同世代。
主人公や脇役さんには40男。
でも、いろんな親子関係の中で、
「許す・許される」をお題にしていて、
読んでいる私にはかなり思うところがあった。
主人公に自分を重ねて、私にもこんな日がくるだろうか、と考える。
父親を理解し、許せる日が来るだろうかと。

そうして本に没頭していると、父から電話。
用件から、当分そんな日は来ないだろうと私は思った。
後味の悪い週末にしたくはない。
母からの留守番電話のメッセージを聞く。
「毎日忙しいでしょ。
ちゃんとゴハン食べてるかい?」
ちゃんとゴハン食べて、健康にしていよう。
もう一度自分に言い聞かせる。

『氷点』

週末2夜連続のドラマを観てた。
飯島直子の演技に背筋が寒くなる。
長めの小説の中から目ぼしいイベントを引き抜いて作っているので、
ポロポロ観が否めないが、それなりに見入ってしまった。

学生の頃、小説を読んだ。
当時の私はどちらかというと、英米モノの小説にハマっていたが、
なぜか三浦綾子さんだけは読んでいた。
出会いは彼女の何かのエッセイだったと思う。
家族のことで落ち込んでいた私に、彼女の夫婦愛のエッセイはスッと入ってきた。
そして、『氷点』『泥流地帯』『海嶺』『塩狩峠』。
北海道に旅行したときは『ひつじが丘』も読んだ気がする。
長めの小説を買い込むのは、いなかへの帰省の時。
貧乏学生だった私は、普通列車を乗り継いで5、6時間かけて帰省していた。
カバンには長編モノ。

三浦さんはクリスチャン作家。
『氷点』のテーマは「原罪」だとよく言われる。
当時も今も勉強不足で、「原罪」がピンとこない。
だから、「暗い話だなぁ」なんて、のんきな感想をもってしまう。
本を読んだときは、「汝の敵を愛せよ」の教えを私は未消化。
今回のドラマ化では、宗教色はほとんどなかったが、
本を読んだときの消化不良を思い出した。

アメリカ人作家ホーソンが書いた『緋文字』もしかり。
ただただ暗い話で、奥が深い、くらいの認識しかできない。
う〜ん、まだまだだ、私。

エッセイ本に涙

『数学者の休憩時間』というエッセイ本を読んでいる。
藤原正彦氏著。
ご存知『国家の品格』の著者さんがずっと前に書いたもの。

そもそも私は数学が苦手。
だから藤原氏が数学者であるというだけで、かなり羨望。
それから、『国家の品格』には共感する部分があった。
全てに共感したわけではないけど、
私の得意分野については、かなり共感できた。

だから、本屋さんで藤原氏のエッセイ本4種くらいが平置きになっているのを見て、
迷うことなく手にとった。

そして、1コ目のエッセイを読んで、涙。
やっぱり、年をとってきたのか、涙が流れやすい。

そのエッセイは著者さんの奥様の出産の話。
病院でベルトコンベアに乗せられたかのような診察で懐妊を伝えられた奥様が、
のちのち、ラマーズ法のあったかい助産婦さん(?忘れちゃった)に出会って、
懐妊の喜びをあらためて噛みしめるシーンで一泣き。
それから、当時としては先駆的な、だんな様の出産立会い。
いきんで真っ赤になる奥様の顔に、だんな様が生命誕生の神秘を見出すシーンでもう一泣き。

洗練された軽快なユーモアも心地いい一冊。
先を読むのが楽しみ!

世の中でこんな本がブームになっていたとは、
今日職場のおじいちゃんにポッと渡されるまで知りませんでした。

自分の神経を弱らすようなことが続いていて、
昨日ベッドに入ると、涙が止まらなくなった。
仕事のこと、家族のこと、自分のこと。
この先1ヶ月、私の神経には耐え難いことが続くことも分かっていて、
不安だらけだった。
メンタルやフィジカルが「もつ」だろうか。
またカポジーになるんじゃないだろうか。
セラピストでも探そうか。
気持ちの持ち方を変えれば、なんとかやり過ごせるのではないだろうか。
こんなに私の神経の線が細いのは、育ってくる過程でどこがイケなかったのだろう。

今日出勤してからも、気がかりの箇所に出くわすたびに涙がにじんできた。
なぜかこんなタイミングで「元気?」っていうメールをもらって、
またまた涙がにじんできた。

気分を変えようと、油を売りにいったオフィスで会ったおじいちゃん。
カウンセラーも職業としている彼に、ポロッと気持ちをこぼした。
そしたら彼のカバンから出てきたのが、渋い赤の表紙の『ハチドリのひとしずく』。
「読まなくていいから、最初の4ページくらいを見てごらん。」
お礼を言って、実際本を開いたのは1時間以上あと。

本とか映画とか人とか、紹介してくれる人によって「入り(はいり)」が違うと感じる。
例えば、信頼する人から本や映画を「いいよ」って紹介されたら、素直に楽しめそう。
だけど、同じものでも、自分が苦手にしている人がそれに感激しているのを見たら、
自分は嫌悪感をもって手に取ることさえしない気がする。

『ハチドリ』のおじいちゃん。
そんなに話す機会はないけれど、私は尊敬できる人だと思っている。
だからこそ、4ページを見ればいいというその本を彼の前で開けなかった。
素直に読めるはずが、
素直に読めなかったら、紹介してくれた彼にどういう顔をすればいいだろう。
信頼できる人から紹介してもらった本にさえ
素直に入っていけないと思うくらい、心がイガイガしていた。

1時間経って、本に共感できない自分に失望してしまう恐怖をもって、本を開いた。
不安は杞憂。キレイに自分に入ってきた。
あのおじいちゃんは、私が一言こぼしただけで、
どうしてこの本を薦めることをひらめいたのだろう。
本のメッセージが、おじいちゃんのメッセージのように重なる。
自分にできることをやればいい。
やらない人を責めるのは正しくない。
それぞれの事情があるのだから。
http://www.hachidori.jp/
本の後ろのほうはさておいて、
はっきりした絵で描かれた数ページは、
自分の心に響いた。

そのあとピタリを涙が止まったわけでもないし、
色々な問題が一掃されたわけでもない。
けど、とっても楽にはなった。

おじいちゃんに本を返すときは、お礼にお気に入りのしおりを挟もうと思う。
感想を口で言うのは口幅ったいから、メモで返そうか。
そんなことを考えるのがちょっぴり楽しくなっていた。

久々に宮本輝

毎夏恒例、『新潮文庫の100冊』の小冊子を手に入れた。
「硬派の文学作品は日本モノも海外モノも大体読んでるなぁ」
と思いながら前半のページをめくる。
現代モノに近づいてきて、気になる作品が4つ。
村上春樹の『海辺のカフカ』。
超ベストセラーだけど、
売れまくってるときには読む気がしない偏屈な私は、
いまだ読んでいない。
インド系作家ラヒリの『停電の夜に』。
これは英語で読もう。
ドイツ人作家シュリンクの『朗読者』。
そして、宮本輝の『錦繍』。

本屋さんに行って、後者3作を購入。
『海辺のカフカ』は英語版も売れまくったから、
英語で読もうか、日本語にしようか、と考えてるうち、
一気に4冊は読めない、と気付き、購入保留。

まず、宮本輝から入る。
『錦繍』は、彼の『森のなかの海』と同じように「死」の臭いをプンプンさせる内容。
だけど、両作とも、主人公の女性が地に足をつけて生きる様がアッパレ。
1日で読み終わり。
読み終わったあとは、ボーッとして小説内の情景を目に浮かべてしまう。
自分だったら、などとありもしない空想をしてみたりする。

難しいことを考えちゃって、アタマがサンカクのときに、
なまっちょろい恋愛小説なんかより、
宮本輝は私にとってちょうどいい気分転換。
しかも、この『錦繍』の主人公は私と同じ年くらいの設定。
元夫と交わす書簡の日本語の美しさに、うっとり。

そんなわけで、次は『朗読者』を読もうと思います。

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