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長靴をはいたネコ

長靴をはいたネコ

※ディズニー映画の同名のタイトルの話ではありません。

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むかしむかし、貧乏な粉ひきの男が亡くなり、3人の息子で財産を分けることになりました。

一番上の息子が水車小屋、二番目の息子がロバ、三番目の息子がネコをもらいました。

「あぁー。ネコなんてもらっても、なんの役にも立ちやしない。」

三番目の息子がグチをこぼすと、ネコが言いました。

「ご主人さま。 わたしに長ぐつを一足と、大きな袋を一つ作ってください。」

三番目の息子はしかたなしに、言われた物を作ってやりました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_23758303_11?1306107170

ネコはピカピカの長ぐつをはいて、大喜びで森へ出かけました。

そしてウサギをたくさん捕まえると、ネコは王さまのお城へ出かけて行きました。

「王さま。このウサギは、わたくしの主人、カラバ公爵からの贈り物でございます」

「これはかたじけない。よしよし、これからお礼に出かけるから、そうお伝えしてくれ」

ネコは、急いで家ヘ戻ると、

「ご主人さま、服を脱いで川の中へ入って、おぼれるまねをするのです。さあ、早く、早く」

そう言うと、ネコはありったけの声で、

「たいへん! たいヘん! カラバ公爵さまが、おぼれそうだ! 助けてください!」

王さまは、それを聞いてビックリ。

「それみんな、早く助けてさしあげろ。ついでに、公爵殿のおめしになる服を探して来い」

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そのすきにネコは、畑で働いている人のところへ走って行くと、

「おい、お前たち。この畑は、誰の物だ?」

「はい、魔法使いさまの物です」

「いや、ちがう。 これは、カラバ公爵の物だ。誰かに聞かれたら、この畑はカラバ公爵の物だと言うんだ。」

「へい、申します、申します。ですから、わたしたちを食べないでください」

そこへ、王さまの馬車がやって来ました。

「これこれ、このあたりの畑は、どなたの持ち物じゃな?」

「へい、カラバ公爵さまの畑でございます」

「ほほう、公爵殿は、こんなに広い畑をお持ちじゃったのか」

王さまは、すっかり感心したようすです。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_30911568_13?1328580525

ネコはそのすきに魔法使いのお城へ行きました。

「魔法使いさま。どうぞ、わたくしをあなたさまの家来にしていただけないでしょうか?」

「ほう。家来になりたいのか。よし、いいだろう」

「はっ、ありがとうございます。ところで、偉大な魔法使いさま。

うわさによるとあなたさまは、どんな物にでも姿を変えられるそうですが、

さすがのあなたさまも、小さなネズミにだけは化けられないでしょうね」

「何を言うか。ネズミくらいは、朝飯前だ」

ネコは「それっ」と飛びかかると、ネズミに化けた魔法使いをパクッと飲み込んでしまいました。

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ちょうどそこへ王さまの馬車が到着しました。

ネコは、うやうやしくおじぎをすると、

「これはこれは、ようこそのお運びで。ここが主人のお城でございます」

「何と公爵殿は、こんな立派なお城までお持ちじゃったのか」

感心した王さまは、公爵をお姫さまと結婚させる事にしました。

こうして貧乏だった粉ひきの息子は、ネコのおかげですっかり幸せになりました。

おしまい

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福娘童話集より
※文字数の関係で一部、省略しています。オリジナル全文は「福娘」のサイトからご覧ください。

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ニャンコの鳴き声(群馬県の民話)

むかしむかし、あるお寺に、和尚さんが一人で住んでいました。

ある日、用事を済ませて戻ってくると、雨水をためておいたタライに、

1匹のネズミが落ちて、おぼれそうになっていました。

「よしよし、いま助けてやるぞ」

和尚さんはネズミをすくいあげると、ていねいにぬれた体をふいてやり、逃がしてやりました。

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それから何日かして、かわいい娘さんがお寺にきて、

「子どものお祝いをするから、ごちそうを食べにきてください」

と、言うのです。

和尚さんは不思議に思いながらも娘のあとについていくと、

そこには大勢の人たちがお餅をついています。

♪ニャンコの声は、まだ聞かぬ。

♪ドッテン、バッテン♪ドッテン、バッテン

みんな楽しそうにかけ声をかけるので、和尚さんもおもしろくなり、

♪ニャンコが来たぞ

♪ニャー、ニャー、ニャー

と、ネコのまねをしました。

すると、餅をついていた人たちはいっせいにネズミの姿になって、

「チュー、チュー」と、鳴きながら逃げていきました。

和尚さんが、「はっ」として気がつくと、そこはお寺のお堂の下でした。

「ああ、せっかくのごちそうを食べそこなった」

和尚さんは、ガッカリしたという事です。

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・・・和尚さん、ネズミのごちそうを食べなくてよかったのかもしれませんね。


福娘童話集より
※「福娘」のサイトもぜひご覧くださいね。

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素材屋 「窓」

ネコとネズミ

ネコとネズミ

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんとおばあさんは、山で拾った子ネコを、まるで自分の子どものように大事に育てていました。

ある日、納屋の中で何やら変な音がします。

♪それやれ、みがけやみがけ、ネズミのお宝。

♪つゆのしっけをふきとばせ。

ネコが、納屋へ入ってみると、ネズミが袋からこぼれた豆を、拾おうとしています。

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ネコに気がついたネズミは、今にも泣きそうな声で言いました。

「お願いです。 どうかわたしを、見逃して下さい。

わたしたちネズミは、お宝をみがかなくてはなりません。

病気のお母さんに栄養をつけさせようと、豆を探しに来たところです。

お母さんが元気になったら、わたしはあなたに食べられます。それまでどうか、待ってください」

その話を聞いたネコは、ネズミをはなしてやりました。

「ありがとうございます。約束は必ず守りますから」

子ネズミが穴の中へ入ると、ネズミたちの前に豆がバラバラと落ちてきました。
 
やさしいネコが一粒一粒、豆を穴から落としているのです。

「ネコさん、ありがとう。 これでお母さんも、元気になる事でしょう。

さあ約束通り、わたしを食べて下さい」

しかしネコはそのまま納屋から出て行きました。

「ありがとう。ネコさん」ネズミの目から、涙がポロリとこぼれました。

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それから何日かたった、ある日の事。

納屋の方から、♪チャリン、チャリンと、いう音がします。

納屋の戸を開けたおじいさんとおばあさんは、目を丸くしました。

床の穴の中から、小判がどんどんと出てくるのです。

そして小判のあとから子ネズミ、母ネズミ、ほかのネズミたちも出て来ました。

「おかげさまで、お母さんの病気もすっかりよくなりました。
 
ネズミのお宝を、無事にみがき終える事が出来ました。
 
お礼に少しではございますが、この小判をお受け取りください」

と、山のように積み上げられた小判を指さしました。

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「なんと、このお宝をわしらにくれるじゃと」
 
それはおじいさんとおばあさんが二人で暮らしていくには、十分すぎるほどのお宝でした。

こうしておじいさんとおばあさんは、いつまでも何不自由なく元気に暮らす事が出来ました。
 
もちろんネコと一緒に、ネズミたちもとても可愛がったという事です。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_33420808_10?1330003399


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※文字数の関係で一部、省略しています。オリジナル全文は「福娘」のサイトからご覧ください。

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うお座はロマンチスト

うお座はロマンチスト(ギリシャ神話)

むかしむかし、神々が世界を支配していたころ。

巨人族と、オリンポスの神々との戦いが続いていました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_29935379_37?1261489625

ある日、ナイル川のほとりでオリンポスの神々が宴(うたげ)をしていると、

突然、巨人族の怪物ティフォンが現れました。

この怪物ティフォンは、天まで届くほど背が高く、

巨大な翼は太陽の光を覆い隠すほどで、足は大蛇でした。

そして、100の頭を持ち、鋭い目からは火をふき、

口からは燃え上がる岩を吐くという、とてつもない怪物です。

さすがのゼウスも、このティフォンに手を焼いていました。

オリンポスの神々は、あるものは鳥に姿を変え、あるものは動物になり、

ティフォンからちりぢりになって逃げ出しました。

その中には、愛と美の女神アフロディテと、その息子エロスもいました。

とてもかなわないと知った二人は魚に変身し、ナイル川に飛び込みました。

ナイル川の流れが速いため、二人はお互いの尾をリボンでしっかりと結びました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_25377482_12?1246234677

しかし、逃げずに怪物ティフォンに立ち向かった者がいました。

それはゼウスの娘、アテナでした。

さすがに自己中なゼウスも、娘のピンチは見過ごせなかったようです。

ゼウスとティフォンの激しい戦いのすえ、

ようやくゼウスの稲妻攻撃により、ティフォンは力を失いました。

ゼウスはとどめに、巨大な山をティフォンの上に投げつけました。

この山が現在シチリア島にそびえるエトナ火山だということです。

そしてエトナ山が噴火するのはティフォンが

地下で暴れているからだと伝えられています。 

その後、アフロディテと、その息子エロスの母子は、

魚の姿で空にあげられ星座になっそうです。

尾を結んで、愛する息子と別れまいとした女神アフロディテ。

うお座の性格は、ロマンチストです。優しく、困った人をほおっておけません。ドラマや映画に感情移入しやすいです。だだし、自分で決断できない優柔不断さがあります。

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ネコの踊り場(神奈川県の民話)

むかしむかし、相模の国の戸塚に、水本屋という、しょうゆ屋がありました。

何代も続いたお店で、番頭のほかに小僧が一人、メスの黒ネコを飼っています。
 
しょうゆ屋は仕事がら手が汚れやすいので、毎晩手ぬぐいを洗って干していましたが、

ある朝、娘の手ぬぐいがなくなっていました。

きちんと止めてあったので、風に飛ばされるはずはありません。
 
すると次の日の朝、今度は主人の手ぬぐいがなくなっていたのです。

その次の日の朝は、おかみさんの手ぬぐいがなくなっていました。
 
たかが手ぬぐいといっても、三日続けてなくなるというのは、ただ事ではありません。

主人はすぐに小僧を呼んで、聞いてみましたが、

「違います。手ぬぐいなんか、盗るはずがありません」

「いや、すまない。考えてみれば、家の者で手ぬぐいを盗るやつなんているはずがない」

主人はそう言いながらも、手ぬぐいの事が気になって商売に身が入りませんでした。

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疑われた小僧は、このうえは自分で手ぬぐい泥棒を捕まえるしかないと思い、

その夜、雨戸を少しだけ開けて、寝ずの番をする事にしました。

物干しの手すりには、五本の手ぬぐいがきちんと並んで干してあります。

小僧はねむたいのをがまんして、ジッと物干しを見上げていました。

ついウトウトしかけたその時、一本の手ぬぐいがフワリと庭に舞い降りたのです。

手ぬぐいはまるで、地面をはうようにして表の方へ飛んでいきます。

小僧は外へ飛び出すと、手ぬぐいを追いかけましが、暗やみの中に消えてしまいました。
 
騒ぎを聞きつけて、番頭やおかみさんが起きてきました。
 
「手ぬぐいが一人で動くなんて、そんなバカな。お前、夢でも見ていたんだろ?」
 
「しかし手ぬぐいは、たしかに一本なくなっていますよ」

あくる日、主人は隣町の知り合いで酒をごちそうになり、遅くなってから家へ戻ってきました。

月夜の道をいい気分で歩いていると、村はずれの小高い林の所で、話し声が聞こえてきました。

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不思議に思って話し声のする方へ近づいてみると、何と十数匹のネコが

林の中の空き地に丸くなって座っているではありませんか。

そして、その中の三匹が手ぬぐいをあねさんかぶりにかぶっているのです。

(あっ、あの手ぬぐいは!)

一つは自分の手ぬぐいで、あとは、かみさんと娘の手ぬぐいなのです。

主人はネコに気づかれないよう、さらに草むらに隠れて息を殺しました。

「お師匠さん、早く来ないかな。今夜こそ上手に踊って、手ぬぐいをもらわなくちゃ」
 
一匹のネコが、言いました。

主人は、「お師匠さん」が現れるのを待ちました。

しばらくすると、頭に手ぬぐいをのせた黒ネコがやってきたのです。

(あのネコは、家のネコじゃないか!こいつは驚いたな。うちのネコがネコたちの踊りのお師匠だなんて。)

♪トトン、テンテン、トテ、トテ、トテトントン

口で三味線の真似をしながら黒ネコが踊ると、ほかのネコたちもいっせいに踊りはじめました。

(なるほど、お師匠というだけあって、家のネコも大したものだ)
 
主人はこっそり草むらをはなれると、ネコに気づかれないように家に戻っていきました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_25189122_44?1289650822

次の日の夜、主人は上機嫌でみんなに言いました。

「さあ、これからみんなで出かけるよ」

「今頃? いったい、どこへ行くのですか?」

主人は店の戸締まりをさせると、おかみさんと娘、それに番頭と小僧を連れて家を出ました。

村はずれの小高い林の前に来ると、

「いいかい、どんなことがあっても、決して声を出すんじゃないよ」

すると、あちこちからネコが集まって来ました。

そこへ、頭に手ぬぐいをかぶった黒ネコが現れたのです。

(なんだ、手ぬぐいドロボウは、店のネコだったのか)

「今夜は満月、みんなで心ゆくまで踊りましょう」

黒ネコの踊りに合わせて、ネコたちはそろって踊りはじめました。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_24527367_26?1233915433

「どうだい。これで手ぬぐいのなくなったわけが、わかっただろう」

さて、誰がこの事をしゃべったのか、ネコの踊りの話はたちまち町のうわさになり、

こっそり見物にくる人がふえるようになりました。

するとネコたちもそれに気がつき、いつの間にか踊るのをやめてしまったのです。
 
水本屋の黒ネコは、そのうちに戻って来なくなりました。
 
主人はネコ好きの人たちと相談して、ネコの踊っていたところに供養碑をたてました。

ネコの踊りの話は長く語りつがれて、今もそこを『踊り場』と呼んでいるそうです。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/f6/b7/satonaka3920/folder/894191/img_894191_33420808_10?1330003399

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