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ドーナツプラントのドーナツってフカフカして美味しいから時々、恵比寿駅のコンコースでよく買って帰ります。
そんなドーナツプラントのドーナツで作られたドーナツケーキタワー。
帰りに一個口にくわえてました、私ってば。
『トウキョウソナタ』初日舞台挨拶に登場したこちら。
劇中、小泉今日子さん扮するお母さんが家族の為にドーナツを揚げるんだけど、皆食べてくれなくて切なくなってるシーンがえらくリアルなんですよ。
というわけでこのドーナツケーキタワーを夫役の香川照之さんと妻役の小泉今日子さんとで、ケーキカットして、キョンキョンさんが、香川さんと息子を演じた小柳友くんと井之脇海くんに「ア〜ン」して食べさせてあげたのでした。
舞台ウラでこっそりお願いしてみた。
「小泉さん、できたらなんですけど、ドーナツを香川さんと小柳くんと井之脇くんにア〜ンして食べさせることは可能ですか?そうしてもらえたらとっても嬉しいんですが……」
「いいわよ。なんでもやるわよ(笑)」
私のお願いに快く答えて下さったキョンキョンさんは、ステージの上でちゃ〜んと「ア〜ン」で家族を演じた3人に食べさせておりました。
素敵だ、うん、やっぱり。
それを脇で羨ましそうに見ていたのが、津田寛治さんと人気監督・黒沢清監督。
舞台ウラで津田寛治さんは言っていた。
「本当に僕は、黒沢監督が大好きで、なんとか出られないかマネージャーにず〜っと言ったりしてたんですよね。だからほんとに、ほんとに嬉しくて」
ステージの上でも津田さんは言ってました。
「今や黒沢監督の前には映画に出たいという俳優の行列が出来てるよとマネージャーに言われたんですよ。僕は、唯一、このキャストの皆さんと違って、家族じゃない役なんですが、ただ黒沢監督と一緒にステージに立ちたくてここに来たんですっ!」
香川照之さんも舞台挨拶の度に、黒沢清監督の作品を絶賛し続けてきたました。
「黒沢監督の作品ってしびれるんですよ!! その理由のひとつはワンカットで色んな角度にカメラを設置して長いシーンを撮るんです。だから気持ちも引き締まるし、すごい絵が撮れるんですね!」
初日の今日、恵比寿の舞台挨拶のみ司会をした私は、皆さんが別の劇場に向かうのに乗り込んだバスを見送った。
最後、香川照之さんと黒沢清監督が立ち話をするのにちょこっと交ざらせて頂きながらつくづく思ったんですよ。
私、黒沢清監督の映画は好きでどれもこれも見て来たけれど、『トウキョウソナタ』という映画が一番、好きだと言う事。
なんでだろうと思って気づいたのがこれでした。
家族だから言えない秘密を抱えていて、家族だから離れることも許されて、家族だから絶対的には離れられなくて、家族だから自分のこと以上に大切にしたいと思う気持ちがある。だから家族って、近くて遠くて憎たらしくて愛おしい存在なんだって。
そんなリアルな家族の姿、ひとりひとりに焦点を当てた黒沢清監督の視線の先には、生きる事に不器用な人々が、もがきながらも自分なりに一生懸命生きようとする姿が映し出されているのでした。
好きだな、やっぱりこの映画。
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