学問の部屋

体系的に学問する こころから学問する

論文

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

イメージ 1

エラボレイト15回(最終13・3・13、14・9・11) 

1 はじめに




 このようにして自殺というものが真に自由であることに突き当たる。
(なるほど。それは僕にとって実に喜ばしい発見だった。)
 
ユズリハを手ではねのけ、世間でいう嘘や断念を掻い潜って見た真理。あしもとに転がる、腐りかけの丸太の陰からガサガサとヤスデのうごく音のした。
見遣る僕のまつ毛。弱い陽射しを受ける。ここには誰もいない。だから今ように多少とも声を忍ばす事情が出てくる。
頭上からはこの土地、この国まで見渡す父らが悲しげに見下ろしている。これはある個人のくだらない秘め事だとは、だからおもえない。有刺鉄線に囲われた保護区域の外で僕はぼうぜんとたたずんでいた。
 喘息気味も構わず、『よし』と決心をした。

・・・・あれから年月はたった。
これから自殺がかくも正しいことを君たちへ論ずる。
フーフー
―――今宵、生ぬるい風がなんども、この一室の窓を優しげにさわってた。






2 自殺を阻害する要因


人はアプリオリに正しい事を備えている。
或いは他者から教わった。ほら、寸秒瞼を閉じれば分かるでしょうに。おまえのまぶたはとても柔らかに閉じる。

――――成長した。骨は太く、肉はうるおい、人として熟した。
いつもそれは冷え冷えとした鉄筋コンクリートのマンションにおける真夜中のことだった。両親たちがひそひそ内緒話をはじめる時刻。慎重に子供達の体に大人を注入する。襖のむこうがわから父と母が温かい眼差しをおくってくれるものだから警戒する必要などまったくなかった。
子供たちがきづいた頃にはすっかり大人に変わり果てている。するとまた、ついさっきと感得したとばかりの「正しい事」が、のちのち自ら捨て去らねばならないと。そのような壁というものに、突き当たる。あまりに突然にして。制服のまま下校中にとつぜん黒い大人が後ろから首をしめる。
まなこをひらいて灰色く堅固の大柄の壁のような存在をよくみるほど大人を代表しているものだから、おもわず身震いのしたものだ。くるしい・・・くるしい・・・いう間もなく観念するほかなかった。


その現場。カレハ舞う緑の日と名付けよう。


 誰が何と謂おうと僕自身ね、まざまざとあの、カレハ舞う緑の日を記憶している。
―――有刺鉄線を慎重にくぐって、生い茂った叢をつきすすんだ、あの日。行き着いた場所には不気味な建築物がそびえたっていた。足元には、それは散乱した宝がみうけられた。赤子をくるんだ毛布、生活のための祖先から譲り受けた木製の家具たちが数限りなく泥まみれに重なり、打ち捨てられていた。許しがたい惨状に私の胸は幼いなりに酷く傷つけられていた。


(そは社会の要請だった)


 社会からの要請と、己の信念をと2つを天秤にかけた。
前者をぞくぞくと選び取る者たちが生まれたことを、地面にあいた穴から1つ声がした。
なんとなくした声のぬしはモグラか小悪魔かがこぼした地底の本音であろうと思った。カレハ舞う緑の日における僕も、程無くして同様に、母からいただいた衣を捨て、壁をよじ登った。右にならったのだ。壁のてっぺんに達した時にちょうど雨がざーっと降った。しょっぱくあったそれは頬の泥をきれいに落とし、僕のひとみを最後らんらんとさせた。それから、壁の向こう側にひょいっと降りた。


<インタビュー:尻つぼみの尖った心臓となっていた。
冷たく氷に似た感触をたたえてました。
大人と呼ばれることにだけ喜び見出す他ないようにです。
それはそれは窮屈の昂揚感でした>



――老け顔の少年は、僕のそばでともに回想して先に口を開く。彼は、おそらくこの土地における僕のもう1つの影に違いない。

「これより社会の要請の内訳を語るにしよう。」
「『社会の要請』とは他人を出し抜いてでも生きねばならぬ個人的事情だ。」
「そんなものあるのかとためしに問うてみよ。」

我に返った僕。ここで生活者の僕がともに目を覚ました。すると、この部屋の片隅にちょっと立てかけた鏡を左目でみた。定期にスプレーをかけぬよごれた表面には他人の顔が映しだされていた。
驚きとともに二三度みかえした。よくもまあ、他人の顔を気付かず、なにくわぬ顔でこうもひきずって生きて来たものだ。
この部屋は老いた少年が漂着した声せぬ街に建つ1軒のアパートだった。


「馬鹿げた問いだ」

あたりの書物を整理する最中にすぐに僕は勘づく。
涙しながら「人を人とおもわず事情によって忘れよ」と強いられた事、何度ありましたか。
くたびれると、僕は また目をつむる。

「われわれは、みずからを犠牲にする行動の以外、平時の行為におき命を賭すわけにいかぬ。そのような局面、数限りなくあった。」
暗いトンネルを意識がずんずんともぐる。脳にひびく声がきこえた。
吐息がこぼれたが、意識の落下をやめることはできない。
<幾度となく直面したよ。>
宇宙空間で両膝を抱えて何十億光年くるくる舞いつつ考え考えても答えのみつからぬ、黒々した煩いだった。


「よって我々は妥協した。」
「生きるため妥協した。」

トンネルを抜けると明るい陽射しに目をやられた。
同時に凍てつく風がくびもとをしめつけた。白く堅い地面のなにもない世界だった。

胸元からは反対に、春風のような、人類のため息がふきだす。
生きるとは、自分だけが生きるためだ。愛するために妥協したのよ、との方便も時に君は使用した。が自分にとつて何等効果は、まるで効果はないと知った。
―――それは壁を登るとき、将来の予感として頭をよぎったものだった。


何がなんでも当面、生存したい。この国の法律では、だから自殺(ジサツ)なんぞ赦されるわけがなかった。死を禁じられた僕は、吃音のまま世間にスピーチせねばならぬ難儀と友になる他なかった。それは苦しい日々だった。
―― 新しい大地に靴底をつけたとたんに砂埃が、不思議と舞うことはない。むしろ空気は静止したままだ。正しい世界であるらしかった。


「生存を度外視した信念を貫き通すなど、もってのほかだ」

すっかり老け顔の少年は悪魔と変貌して、僕のみみもとで今夜も囁くのだ。
それはすっかり慣れ親しんだ、故郷の隣りに建設された人工国家のルールとおなじだ。この国に住まえばピーカーから毎日流されるスローガンだ。




今夜、このアパートの1室で、僕の眼と意識はひらかれた。
ぬぐった涙。2・3滴が畳におつる。それを横目に僕はこの見ず知らずのこの土地に足をつけたことをゆっくりゆっくり思い出しては「噛ん」だ
ちょうどあれから5年が経った。











3 自殺するメリット



人目を盗んで今夜はつぶやく。もちろん小声で。


自殺することで人生の矛盾が1つ解決されますよ。
それは正しいことを抱え生き抜いてきたまことの証なのですよ。


「目的はのちに考えるとして、とにかく生きねばいけない」

否、

「***を守るために結果的に生存を超えたところへむかった」


わたしは後者を選びます。
わたしはそこでしかわたしを発見できなかったの。
(顔が紅潮するのを見計らうように・・・サイレン)

し!パトカーの音?
(小声で)
もし、前者において私が発見されるなら、それは私ではない。


私は私自身を発見し、私というものを地上に刻印するために自殺したいのですよ。
地中におしこめられたマグマのエネルギーを、私の鼓動の1つきっかけに爆発させたいと思う。








4 自殺はいずれ到来す



『死に急がなくとも、いずれ人は死にますよ、さとるさん。』


 星空と重ねて笑うしか能のない祖父母たちが、突然にふっとあわられた。彼はやさしく窓辺から諭してくれる。
(・・あゝ、もう死んでしまったのに)

 ぼくは泣く。

 が最上の方便だ!と、にらみつけて、顔をそむけてやった。
奥歯をかちかちあわせる。ブツブツの壁をみつめた。
 呼吸が荒くなって横隔膜ははげしく上下する。
「それは信念と向き合う時までのたんなる先送りではないか。」
つばを飲み込む。
私は死なねば私は完成されない。わたしは無味な振り子運動でありつづけることに飽きた。
 安価なショップで手に入れたそれは安価なナイフだけが、私とこうも同盟を結ぶ。
さっきから机の上よりこちらに銀の光をはなち微笑みかけてくれるではないか。
ぼくは強がっている。
いいのだ、言ってやる。
『眠れない赤子たちよ。忘れ物なくして、死になさい。』

僕はほくそ笑んだ。








5 自殺しないのならば




 もし、自殺が許されないならば、1つ、自分を発見する途があったことを火照った脳髄がやすまる隙に言ってみたい。
ひどく汗をかいてどうしようもない羽毛布団の中であって、死よりも救いになるものがあると分かる事がある。
言ってやる。

『狂おしく人を愛する』

青空をみた。
すると自分のたどった道に、いちいち飯をくれた人間たちの顔が浮かぶ。

 よし、彼ら彼女らをわけなく、抱きしめろ。
彼ら彼女らが悲しくもカカシのようにだんまり決め込んであっても。そうであっても辞めることなく抱きしめろ。

(そら入道雲があたりを暗くした)

おまえの行動を禁ずる世の慣習が反撃を加えてくることあろうが―――わけなく山々にむかひ祈れ。
膝を折って、愛する人のため祈れ。鼻をかすめる草の匂いは君の友だ。
髪の毛をふり見出し、背骨をささえる気さえ消え失せた肉となっても。たった1人の者のため飽くなく踊れ。靴の中、小石はきみの足裏をいじめるようで君を検査しているよ。いいのだ。かまわず踊れ。


たつた1人に向けてでも気持ち及ばぬほどまたも衰弱した夜などあろうよ。
が、かの手、かの指でも、まなこの機能失う寸でまで愛すひよわな眼差したたえておれば、君よ。宜しい。

君は、きっと何かから微笑まれる。
(雲間から金色の光が幾筋か射す)
そっと、枕を差しのべられたにすぎぬ、その安楽だけを。離さずに、ただただ、生涯唯一の幸と見出す。

できるかい。
できるさ。

(ちょろちょろ小川のせせらぎが耳を通過した。)

そんなもの君の人生だとにんまり笑えることさえ待っているのだよ。
ぼくは妙に泣き笑いをしたくなった。








6 最後に


 この時代にあっては、木枯らしがふきすさび、電気体である僕の神経だけがベンチにちょっと腰かけていた。
肩に枯葉が一枚かかる。びくりと反応した。古い友に「おい」と呼ばれたかと思った。すぐに僕は落胆してうつむいた。じめんは乾いていた。もちろんこれなど空想だろう。
が・・・。
あゝ頬に冬風をうけながら気を休める日など、こないものだろうか。空の缶ジュースが脇に置かれたままにして、僕は嘆いた。

――― 息は白い。最愛の呼気たちが柔らかくはきだされる。周囲にまだ誰もいなかった。
大江氏34歳時のエッセイ(出発点、架空と現実、より<エッセイ集 壊れものとしての自分 >にて、読書のみによって獲得した幼少期の想像があまりにも現実とかけ離れていたことへのショックから、彼は流暢に見聞きしたことを同学年に話すことをパタンと止め、結果「ど・も」りました。
彼はしかしその変趣向をやめることなくより大好きな読書を通じての空想をなおも進めてゆく。独自のイメージ群に埋没してゆくのです。彼にとっての昆虫は手にとったソレではなく、掌を這う現実のソレよりも図鑑のイメージが支配していました。マシだったから。


この子供に現実(レアール)に繋がる通路が開かれていたのでしょうか。


彼は驚いたことに、開かれていた、ということを縷々述べます。

祖母、近隣に住まうおばあさん等の伝承によってそれは知ることになります。
伏目がちに語り部たちの話す内容。これらは至極曖昧であって、支離滅裂。だが、ここに現実がある、ということを実感したのでした。

想像力とは客観的にみるべきものでなく、当人にとってはなまなましい現実であるのが常。
熱気付いた(伝承を語る)彼女等の様子から郷土における一揆を再現する強大な効果を体現、自分もいつのまにかそれへ参加していることに気付きました。
その後、丘の頂で頭をもたげ、一揆における唯一の生存者の素振りで重々しく語る少年。

そして、この小高い丘の一角には、実のところ語り手・聞き手の想像力同士の激しい相克が生じ、村全域を固有のイメージで囲う一発端となっていたのでした。
ここに、本を射影した死んだ想像よりも、現実があるのだと、大江氏は述べているようにもありました。



自信をもって生きるドンキホーテのような人間の見ている世界、これが読書の経験による夢心地の表情伴うイマジネイションと何ら変わりないことを、皆この文章を読了してほどなく知ることでしょう。
外界で感じ取るいろんな出来事が瞬きすると縦横の繊維状の織物としてみえてくることがママある。それを織成す張本人がわたしだとおもって角の綻びが目立つこの出来栄えを、余り良くないと感じていた。あれもこれも、物語構成能力という頭脳によってつむんでいるのだから、しょうがないのは知っている。


或る日、だから、あらゆる事物は芸術であるのだと言いのけた。


男性は女性を求める。女性は男性を求める。

このベクトルもまた、強い人生のエッセンスとなってきた(子は当然ここに参加する)。


想像力を抜きにして現実世界を処理することも、ましてや生き抜くこともできはしない。


ここでいう想像力とは心理学のいうソレではなくて、まったく無知蒙昧なわたしが定義するところの、意味を熱心に付着すること、人間がするこの作業を指す。


彼女の想像力は不純なものがないから、一層苦しい。
だから彼女の想像力は正しい。



リバイアサンと形容できる想像力、国家のソレは、末端の民たちを容赦なく浸蝕する。
それに抗う微力な抵抗を、わたしは、想像力による一揆と名づけたい。

頬被りした効果的武器を備えていない貧民たる彼は、先祖代々の工法を踏襲した非力な武器だけを携えていただけにやはり役には立たない代物だと後々痛感する。

だがしかし、愛という金糸をもちいたその武器は、無抵抗主義を周囲へ蔓延させた。国家に抗う無力な武器の持ち手は、涙の乾く暇もなく続けて主張するものだから、拭う暇ない汚れた彼の顔は、だからまた立ち上がらぬ残りの人々の胸を何気に打った。当人は犬死というみじめな自分の姿を頭に入れるほど弱虫であったことを隠しながらなおもこの戦いを続けた。


戦いは避けられなかった。この時代ごとにはっきり浮き上がる実のところの絶え間ない大戦が、スピノザのいうところの神即自然と接近するための避けがたいシルクロードなのだから、我々は闘争を通じて、負け戦のために十分な睡眠をとり戦時に備え、または決定的死をときにないものと寝返りをうつ風にかき消しては翌日、現実に勇んでゆくのだった。

現実の突端であるこのまさに刻々と過ぎ行く現実が恐ろしいのにはわけがある。

誰もなりゆきを知りえない、ペニスやヴァギナという内臓に漂う淀んだ雰囲気と同じ空気が現実リアルには充満している。

この恐怖を払拭したいがために人は嘘をついた。
その嘘が、一時的な緩和剤となる。効果は極めて希薄にもかかわらず。

現実にたちむかう色とりどりの格好した戦士たちは、勝利の美酒に騒ぐこともあれば、打って変わって死者を弔う仕方で、さらなる想像力によってのみ理解可能な世界建築を継続しもする。彼等のライフワークとなって意識せずともごく自然に行うようになった。

これが、大規模な公共事業から、趣味レベルにとどまる手先で済む程度ものまで「想像」活動は世界を覆い尽くしている。

こう俯瞰する私は、「虚無」という停留所からアナウンスしていた。
ここは、大方何もなく、できあがった建物を優しく容易に消してしまうイレイサーが乱雑に2・3置かれているだけであった。かつてここで時を過しただろうと推察できる住民たちはどこにいったのか、わたしはまったく知らない。

ただ、さきほどから眺めている景色はひどく味気ないことははっきりと言える。ここは山頂か、洞窟か、まったくわからない。

が、霧がかかって、ときおり晴れた日には、ここにはまったくなにもないことを知ることだけはあった。

なにもかもぼんやりしたここ。ここから、川原の小石のような、みずみずしくよそよそしい現実を検査するのは非常に容易だけども、死んだそれを手にとってもただ味気ないのは、活気付いた胃の底辺から何かを訴えかけるような鈍痛が近頃することからも、はっきり感じとれていた。


そう。わたしはここを出ることに随分前に決意していた。今あるのは郷愁だけだとわかっていながら、ただ時間を潰していたのだ。



(●参考といえるもの:ニーチェ ツラトストラはかく語りき、をどこかでイメージして)

賃金算定基準 #論文6

1 資格の既得権益

資格(国家資格などを思い浮かべましょう)を取得し将来に備えます。かような将来設計を抱く日本人は少なくないでしょう。さらに、具体的な目標もなく無計画に資格を得ようとする者も中にはいるんです。
何故ゆえ資格取得なんぞに固執するのか。
これは既得権益が資格という承認の効果に与えられている場合があるからです。一度資格を取得しさせすれば、よっぽどの失敗を犯さない限りはある程度の報酬が見込めるというお墨付きが一部の資格には付与されている。
資本主義社会では、労働の成果に伴い賃金を得る。この原則に乗っ取り考えてみると資格という概念をつくることで、賃金の算定に多少の不公平が生じるのではないか、と思うものも一部いらっしゃるでしょう。簡単に答えるとその通りなのです。不公平が生じます。
資格に与えられる既得権益は市場原理が至極弱められた空間と捉えて結構です。しかし、もっとマクロにみると、賃金の算定、いわゆる賃金算定基準というのは、国家資格という空間だけではなく、段階的ではありますが、すべての領域において一定の規制がかかっており、資格空間に限ったことではないということを知っていただきたいのです。
つまりこうです。


2 資格以外にも存在する既得権益

例えば、司法試験合格者においては、法律に関する商行為を特別認める既得権益が付与されます。(弁護士法により)
株式会社においては、認可をもらうことで、個人商店と異なり、株式という至極便利な方法で資本を調達したりと、個人商店と比べ優遇措置を得ることができます。ある種、その空間には既得権益が存在しているといえましょう。
個人商店においても、株式会社ほど有利な商行為を行えませんが、日本国の法規を遵守する限りにおいては、自由に商行為を行えますね。その自由については共産主義国家のような規制など全くなく(一定の規制を除いて)自由な商行為を行えます。
では、日本国の法規を無視する、いわゆる脱法商行為者についてはどうでしょう。彼は、自分が罰則を逃れている間において、自由に労働に対する賃金を、相手との関係性だけを考慮すれば際限なく得ることができます。

このようにして、弁護士、株式会社、個人商店、脱法者、という事例を用い、すべての領域に既得権益が存在することを説明しました。皆、律法という固定された概念の規制をうけ、賃金算定されていることもお分かりいただけたと想います。


3 社会の鎖

法律という固定化された概念により賃金算定の外枠が形作られているということはお分かりいただけたと想います。
では、その法律事態は誰が制定しているのでしょうか。
国会において法律は制定されます。その国会の構成員である国会議員を選出しているのは日本国憲法に規定されておりますように国民自身です。さらに、そういった諸々の制度の源となっている根本法は日本国憲法です。この日本国憲法は戦後GHQと、日本国政府が合作したものですが、日本国憲法の素案となった概念の起源は、明治憲法のモデルであるドイツの法規であり、GHQの母国であるアメリカの国内法であります。このドイツ・アメリカの法令も、起源は、ホッブズ・ロック・ルソー等の社会契約という思想が根本にあることは言うまでもありません。
つまり、時系列的に説明しなおしますと、社会契約を国民が結んだのを境に国内法が序々に整理し直され、平行して賃金の流動性も「国民の意志の尊重」を中心に、至極スムーズなものになったのです。このスムーズという様相が、賃金算定基準です。スムーズであればあるほど、経済的に豊かになります。どこか不正に一箇所に賃金が偏ったりすれば、急いで国民と国家は対象を駆逐しだします。そうやって、賃金の流れをスムーズにするため、国民と国家は手を取り思案し打開策を打ち出し続けました。




4 賃金算定に対する正しい批判


例えば、弁護士の既得権益を根拠なく打破することは法律を、日本国憲法を、社会契約を破ることでもあるのです。弁護士法は、そのような、「縦の糸」によって繋がっているからです。この縦の糸の構造上の欠陥を指摘するには、十分な準備を、部分を否定するならば、全体の秩序を考慮し攻撃しなければなりません。一応の歴史的経緯を踏まえて構築された法体系を内部ルールに従わずに批判を加えてしまうと、それは何等テロと変わりないことになってしまうからです

我々は、時に、賃金の算定について不平不満を漏らすことがあります。当然、一部の人間が不正に搾取し至福を肥やしている場合もありえるでしょうが、その場合であっても法律にのっとって批判を加えなければなりません。
わたしが最も述べたかったことは、適正な賃金算定基準などないということです。何等かのイデオロギーが含まれてなければ、賃金など算定することはできないからです。
市場原理なるものでさえ、個人思想の集積であります。社会契約という鎖が市場原理に一定の限界を設けてますし、国際法、国内法も同様に市場原理に限界を設けています。個人思想はかような法規の元にあることを知れば市場原理がまったくの自由闘争の結果などとは言えないでしょう。


5 まとめ

賃金算定基準に不満を抱き主張する。その前に少し落ち着いて考えてみましょう。上記に説明したような、国内法批判、国内法の起源である社会契約批判を含んでいるならば、少し考えなおしてもらいたいからです。
極端な不正搾取以外は、賃金算定というものは何等かのイデオロギーが含まれて当然です。主張する際、国の指針さえも変える内容を含んでいるならば、思い切って、不満の吐露・主張などやめ、無人島に引っ越した方が懸命なこともあるからです。我々の体力は有限であり、一歩間違えれば路頭に迷うような主張も場合によってはあります。上記はまさに、それに該当します。自己保存を優先したいのであれば愚かな主張はやめましょう。

しかし、寿命を縮めてでも主張したい信念が宿っているのであればどうぞご自由に。正当な賃金を得るという行動は、実は自由、平等、平和と十分に重なる崇高な理念が含まれているからです。
コミュニケーションというものには、細かい説明は省きますが、前段階として、共通の認識、契約の了解が必要になってきます。しかしながら、現代社会に生きるわたし達はそれ以前に、非常に強力強大な権力機構に絶大な信頼をよせて・・・とうよりも、仕方がなく服従している、そのような状態に身を置いています。いわゆる歴史的承諾です。
この歴史的承諾はコミュニケーションに入る以前に、すでに帰結を用意してしまっているという、極めて残念な状況を作り出しています。


我々は歴史的承諾を跳ね除け、各々の信念に従い、外界に独自の関係を作り出そうと意気込む、これは不毛なことでしょうか。残念なことに、その新たな一歩ですら、歴史的承諾の範疇という皮肉な道の上に置かれています。いや、それほどに、我々がさしあたりの生存を実現してゆくため選択した承諾には、極めて都合の良い構造、それが用意されているということでもあるのです。


では、わたくしが何故にほぼ出来レースのコミュニケーションなんぞに構造的な視点から言及を始めたかと申しますと、これはわたくしだけが抱いている特別な感情ではなく、皆さんも同様に抱いている問題意識、ようするに、愛への実現がわたしの心に横たわっていたからであります。


その場しのぎの生存ですら永遠の安らぎを得られるなどと、世界中の人間たちは口が裂けても言えないはずでありましょうが、将来の来たるべきにと口を揃えて、さしあたり巨大な装置の歯車として従事し、格別に補償された生存を心のよりどころとして生活します。内心的規律を破ってでも、人生を社会契約へ服従させる。外的律法よりもよりどころであるはずの内心的規律を破って、一体全体、わたくしを含む大勢の弱者等は、どこに向かおうというのか、このふっと沸いてでた疑問に一つの応答を用意したのです。否、宗教的側面からこの行為を分析しようなどとは、この文章は企図しておりません。


実のところ、コミュケーションの入り口には無限の可能性への入り口が同時に用意されておりまして、その戸に手をかけるためには、結び目も判断し難い絡まった毛糸玉を解く、そんな難解なものでもなく、もっと単純な、いたって素直な心境の吐露、これでこと足りるのです。対象の実否などに時を費やすよりも、無限の扉をお互い開いてゆく、かような過程の体験を、皆さんすぐにでも実行可能な状況に実はあります。皆さんの注意は「その後どういう結果に」という方向に向くでありましょうが、わたしの口からはその領域についての言及はできない。何故かと言うと歴史的承諾の範囲をとうに超えて彼方へと我が道をいざなうであろう、そういう過程を扉の先に、わたしは想像しているからであります。


皆さん、己の心が欲するのであれば、是非、かの扉に手をかけてみてはいかがでしょうか。
否、中には既に何度か手をかけている方もいるでしょう。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
sat**ukurod*wi*
sat**ukurod*wi*
男性 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事