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何とかの一つ覚え「聖域なき関税撤廃を前提条件にする以上、交渉には参加しない」
何とかの一つ覚えのように、「聖域なき関税撤廃を前提条件にする以上、交渉には参加しない」を繰り返す安倍晋三首相。
国会中継を聞いていると、いつまでも深まらない代表質問での質疑応答にため息が出る。安倍首相ら閣僚よりも、質問する側の工夫のなさにあきれる。
福島県では、原発事故のせいで戻れるかどうかわからない家のローンを支払っている人がいるのに、議論の深まらない、浅薄な議論を聞いていると、情けなくなる。
環太平洋経済連携協定(TPP)へ参加するかどうかの条件として、「聖域なき関税撤廃」をお題目のように唱えている。
「聖域なき関税撤廃」には反対というのなら、TPPへは参加できるはずがない。
それなのに、「関税撤廃」の条件を付けて参加するかどうかをはっきりとさせないのは、「決められない政治」の典型的な例と言える。
首相就任の最初の外訪先に米国に行きたかった安倍首相だが、米国側に避けられて最初の訪問先は米国にならなかった。
安倍首相の国会の答弁では、米国に行って「聖域なき関税撤廃」について米政府の見解を聞いてくるそうだ。
もし聞くならば、創設時から4か国に聞くべきだろう。
米国がTPPへ参加したのは途中からで、見解を聞くならば最初から協定の枠組みにあるニュージーランドなど4か国に聞くべきであり、尻尾を振って米国の言いなりになるのが、「強い日本」なのか。
いいかげん、米国を通してから世界を覗く、植民地的な外交から抜け出してほしい。
TPPに参加するならすると、明確に国民に説明すべきであって、竹中平蔵さんや財界のの発言の方がわかりやすい。
安倍首相の茶番劇は、国民もお見通しだ。
参加するなら参加するで、どういう戦略を持っているかを国民にある程度は説明すべきだと思う。
北海道などの自民党などはTPPに反対の意向を示している。TPPは農業だけの問題ではない。
自民党内がTPPに賛成一色でないために、いいかげんな「聖域なき関税撤廃」などと、安倍さんは言っているのだろう。
へなちょこなことを言うのは、TPP反対派を説得するだけの思想がなく、政策と自信もないためだろう。
自由市場主義にまかせてしまうと、いろいろな問題点が浮き彫りになるから、公正取引委員会やインサイダー取引の禁止などがあるのだろう。
「新自由主義」という言葉が独り歩きすることなく、市場は万能ではないのだから規制なり、約束ごとを決めておくことは、資本主義を損ねるものではない。(「じゃ共産主義経済がいいのか」では飛躍しすぎだろ)
安倍内閣からは、未来の日本経済像が見えてこない。(前政権の野田内閣も見えなかったから、安倍内閣ばかりが悪いわけではないが)
しかし、「三本の矢」とか、いわゆる「アベノミクス」(そんな高尚な経済政策なのか)は、財政赤字の拡大を招いてしまうことになる。
20日の東京証券取引所はリーマン・ショック後の株高となったが、実体経済の活況はなかなか難しい。
(了)
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