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サニー・ランドレスの情報は、まだまだ日本語で読めるものは少ない
ような気がします。自分が読んで楽しむついでに、ファンの方が楽しめれば
幸い、ということでウェブ上に転がっている記事を逐次翻訳紹介していきます。
今回は2003年、『The Road We're on』発売時のもの。
オリジナルは こちら
かなり大部なので、話題ごとに区切って紹介します。
まずは冒頭、チューニングの設定と、彼がオープンチューニングに
どう馴染んでいったかが、語られています。
<はじまり>
トーンとチューニングについて、サニーに色々教えてもらいました。
ギタートリオっちゅう形態は実に生々しくって、音楽的な形態であります。
つまり、ブルースっていうリアルで正直な音楽にも、サニー・ランドレス
にとってもぴったりな形態なんやね、トリオってのは。
彼はルイジアナのブルーマスターにして、スライドの王様で、
時々ジョン・ハイアットの手伝いもやるけど、早い話が怪物級アーティストということです。
彼の最新作『わしらのおる道』はブルース回帰とも言える作品でして、
いわゆるザイデコとジャズの領域を何年も旅したサニーが、ツアーでビシバシ
鍛えた楽曲を、長年のツアーメンバーとロックに仕上げた作品ですねん。
ランドレスはハイアットのTV収録と自分のライヴの合間を縫って、今回の
インタビューに答えてくれました。お題は好みのオープンチューニングについて。
それと彼のビハインド・ザ・スライド奏法について。そんでブティックペダルは
果たして値段に見合ってるのか?という点についても意見を述べてくれました。
Guitar.com:ツアーの調子はいかがです?
Sonny:うん、いいね。ハイアットの仕事の間にほんのちょっとだけ家に帰れたよ。
今の所すべて良い感じ。CD売って、ラジオでも時々かけてもらって。このままいって
どうなるか、見てみたいね。いずれにせよ忙しくしてるんだろうな。
Guitar.com: そうでしょうねー。新作は非常に良いですね。めちゃ気に入りました。
丁度、あなたのサイトでチューニングと使用機材についての記事を見たところですが、
あれって現在進行形のデータなんですか?
Landreth:えーとね、機材もチューニングもずっと試行錯誤を続けてる。
僕らはあのメールを”スライドラインズ”って名付けてるけど、その時そ
の時の僕の情報が記されていると思うよ。で、録音した曲を選び、
チューニングを決め、機材を選ぶ。
これって昔からずっとやってることだよね。
Guitar.com: それでは、あなたのサイトで、現在stage tuningsと
呼ばれているページについてですが、そこでは、
曲単位ではチューニングを紹介していないですよね。
ジョン・ハイアットとのセットリストに関してはやってるのに。
あなたの好みのチューニングを今日は聞いてもいいでしょうか?
Landreth:ああ、もちろん。
Guitar.com: ではまず、Aチューニングとは何でしょう?
Landreth:これはオープンA。6弦から順に:: E, A, E, A, C#, E.
Guitar.com: ではA minorは?
Landreth: これは、2弦をCにする以外はオープンAと一緒。.
Guitar.com: ではA Suspendedとは?
C#をDまで上げちゃうんですか?
Landreth:いや、実際は2弦はBに戻す。
それで、1弦をC♯まで下げる。
Guitar.com:では C tuningは?
これっていわゆる普通のチューニングでしょうか?
Landreth: どの曲で使ったかなあああ?
Guitar.com:あなたのサイトでは、 "Frisco Bay"で使った、
とありますよ。 "レアな演奏だけどね"ともありました。
Landreth:あー、思い出した。
これはね、オープンEのC版みたいなもんだ。
だから6弦から順に: C, G, C, E, G, C.だね。
Guitar.com: ではD minorは?
Landreth:これもオープンDの3rdをフラットするだけだよ。
だから6弦から順に D, A, D, F , A, D.だね。
Guitar.com: では、Eは?
Landreth: これはまんまオープンE。
6弦から. E, B, E, G#, B, E.だ。
Guitar.com: では、G tuningは?
Landreth: オープンGだから、
6弦から D, G, D, G, B, D.だね。
Guitar.com: では、どういう基準でこれらのチューニングを
使い分けるんですか?
Landreth:ご存じの通り僕はラップスティールから
(オープンチューニングに)取り組んだ口でね。
Mel Bayのスライド教祖本を持ってたな。だからまず
オープンGから覚えた。で、それに慣れていったんだな。
当時僕は60年代初期のギブソンメロディメイカーを持ってたんだけど、
それにラップスティール弦をはったんだよね。
だから、最初はとんでもないテンションの弦で弾き始めて、
徐々にナットを低くして、今の013-56のゲージに持っていった。
アコギ弾く時にやるのと同じ過程だよね。
(ちょっとここは訳がわからんなあ。high note on it とは何ぞや)
そいで、しばらくオープンGばっか弾いてた。
ある時オープンEに切り替えたけど。
オープンEの練習はかなりやったよ。それで、
その内EとGを行ったり来たりするようになった。
And then one tuning sort of lead to another.(うーん分からん)
それである時思った。
「曲に合うチューニングって、果たしてどれ位存在するんだ?」
それから色々実験していったんだ。本読んだりして、
違うチューニングを調べた。ただ、あくまで曲が基本だよ。
つまり、僕は、その時書いている曲や、取り組んでいる曲
のために、必要に駆られてチューニングを考えていったんだよね。
(面白い!)
Guitar.com:あなたが新しいチューニングを開発した時、
最初は押弦してたんですか?それとも最初からスライドしてた?
あるいは「どこにどの音があるんだあっ」なんて
考え込むこともあったんでしょうか?
Landreth:両方かな。大抵の場合、ある種の冒険心がこういうわけさ。
「さて、この新しいチューニングは僕をどこに連れてってくれるんだい?」
とね。
そして僕はオープンサウンド(開放弦)を試してみる。
だって、オープンチューニングの魅力はその開放弦の響きの美しさ
にあるからね。そして各弦を響かせてみる。
ピアノのサスティンペダルを踏むような感じで。
つまり個々の弦の音をぶつけ合うんだね。
この時の音が僕はいつまでたっても好きなんだな。
そしてこの響きが僕をある方向へ連れて行くんだ。
うまくいく時もあるし、いかない時もある。
だけど、それまでとは違う選択肢とアイディアに目が向くことだけは確実だ。
なぜなら as with the tunings, one idea would kind of lead to another.
(どういう意味かしら?)
Guitar.com:そしてあなたはスライドバーの後ろで
フレットもかなり押さえますよね。
Landreth:うん。.
Guitar.com:スライドバーは小指に?
Landreth: うん。
Guitar.com:つまり残りの3本指はいつでもフレットに使えると。.
Landreth:そうね。ある時発見したんだけど、
あるブルースバンドでプレイしてた時、僕はイライラしてた。
マイナーブルースをやってたんだが、それからまたチューニングを
Eに戻して…とかやってたわけ。
だけど12フレットのすぐ手前にはG音が控えてるんだよね。
だから、バーのすぐ手前にある11フレットをおさえてやれば、
それEマイナーコードが出せる。
これが「ビハインドザスライド」の始まりだったよ。
テクニックとしては、6弦全てにバーがしっかり乗るように
することかな。後はそこそこの弦高と、弦のテンション、
適当な厚さのバーであればバーの手前のフレットは押さえられる。
すると、押さえたフレットと、スライドバーで出してる音の
二つのコンビネーションが出来上がるんだが、
この時の音の質感のぶつかり合いというのかな、
それが最高なんだよね。
ハーモニーの上でも、リズムの上でも新しい可能性が開けるし、
もっとパーカッシヴな効果を得る事も出来るんだよ。
<その2へ続く>
画像は2003年頃のものを拝借。この時点で50歳を超えているサニーですが、
随分若く見えます。
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