さつきのブログ「科学と認識」

福島第一原発、アンダーコントロールで、わざと昨年の2倍の放射能を放出か

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 気まぐれですが、文体を変えます。
 写真は、我が家の花壇の一角に1.5 m×2 m ほどの私専用のスペースがあって、そこに植えた一本のトマト(シシリアンルージュ)です。私はトマトが大好きなんですが、最近は高値が続いています。シーズンだというのに近所のスーパーで中サイズ一個が100 円程。そこで夏場だけでもトマトを自給したいのですが、これは連作障害の強い作物でして、最低2年は空けなければならない。一昨年トマトを植えて、去年はオクラでした。本来なら来年まで待たなければならないところを、待ちきれなくなって、土をひっくり返したりして無理矢理植えたという次第です。

 トマトに連作障害が出るのは根から有害な物質を出すからだという話を聞いたことがあります。どんな物質か調べていませんが、そのせいで秋には枯れて、結果的に一年草になっているとか。ところが、水耕栽培にしてその「毒」を洗い流し、冬の寒さを防いでやるとトマトも多年草になります。最初にそのことを知ったのは「筑波国際科学技術博覧会(1985)」日本政府館のメイン 展示のトマトの巨木をテレビで見た時でした。
 
 当時の写真をウェブから捜したけれど見つからないので、これでもどうぞ。
http://www.geocities.jp/tenri_kokugen/news/tape02.htm

 その巨木を育てたのは 植物学者の野澤重雄さんです。ハイポニカ(水気耕栽培法)の生みの親ですね。ハイポニカは、遺伝子操作などの高度なバイオテクノロジーなしに、普通の種から育てて驚異的な収量をあげる技術です。今では様々な作物に応用されて、日本各地でライセンス事業として発展しています。トマトの場合は2〜4年の多年草として栽培し、多い時には一本から普通サイズ数万個を収穫します。3年を過ぎると巨木になって枝が長く伸びすぎるので、植え替えるようです。

 で、野澤さんを神様のように崇め奉っている人たちが大勢いまして、「ガイヤ」だとか、ついには「サトル」だとかのキャッチフレーズまで掲げられるようになっています。やれやれです。単なる科学(農業技術)なんですけどね(身もふたもない言い方ですが)。

 本来一年草のトマトを多年草として育てるというのは「不自然」です。だから「ガイヤ」だとか「サトル」だとか言うのは、単なる自然信仰では決してなく、ましてや単なる科学信仰でもない。科学がまるで魔法のように見えてしまう人たちにとっては、「スピリチュアル」と結びついてしまうのでしょう。そしてここにも、実はそんなことの真実味などどうでも良くて、もっぱらそれを商売のタネやネタにしている人たちもしっかりと「上流」の方に居て、餌を撒いている訳です。「科学の勝利」と言うだけではこのご時世コマーシャルメッセージとしてダサいようですからね。私は、現代のスピリチュアルブームも資本主義的なものから生まれたのではないかと考えています。

 それはさておき、私がやっているのは水気耕栽培ではありませんが、 長持ちさせるためのそれなりの工夫はしています。ただし秋には枝が伸びすぎて「畑」から大きくはみ出して何かと不都合で、また樹勢も衰えるので実を付けたまま引っこ抜きます。どれくらい長生きか試した事はありません。

 写真のものは、70円の苗を一本だけ買って4月のみどりの日に定植しました。シシリアンルージュは今回初めて植えたもので、ミニトマト(プチトマト)より一回り大きい縦長の小粒で、近所のスーパーでは「地中海トマト」や「エーゲ海トマト」などと称して10個200円ほどで売られています。主に調理用として用いられるようですが、そのまま食べても、ジュースにしても美味しいトマトです。
http://kitanoichiba.com/sicilian-rouge.htm

  写真では表現しきれないのですが、 十枝ほどを四方にのばして2.5 m 高の茂みっぽくなっています。ちょっと詳しい方なら、「邪道なこと」をとお思いでしょう。そうなんです、農家の畑でトマトがどのように育っているか観察してみると、太玉の場合は全ての脇芽を摘み取って、一本仕立てにしてあります。ミニトマトでも本枝はせいぜい3〜4本にします。こうして、一本のトマトから中〜大サイズ20個ほど、ミニトマトでもせいぜい200個ほどを収穫して、さっさと引っこ抜いて次の作物を植える、というのがプロのやり方です。私は毎回1本だけ植えて、本枝10本くらいを伸ばし放題にし、一株を長持ちさせます。そうすることで、我が家の消費にちょうど良いペースで長期間安定的に収穫できます。

 ハイポニカでなくて畑の土でも、上手に育てたら、トマトは意外に大きく、また長寿に育つのです。まず、苗を定植する前に直径60〜70 cm、深さ40 cmくらいの穴を掘って、穴の底に軽石、その上に木炭を敷き詰め、元肥をたっぷりと混ぜた土を入れて、1週間くらい馴染ませます。肥料は、主に残飯と刈り取った雑草でつくった堆肥や米糠を土と混ぜて熟成させたものなど。追肥は、最初は根と枝葉の成長のためにカリウムと窒素分に富んだ肥料を、途中から実を太らせるためにリン肥を多めに、ということですね。夏場の水やりに米のとぎ汁をやるのも効果的です(多すぎないように)。

 下から順番に花房を付け、自家受粉でほぼ100%結果します。太玉の場合は一房に4〜6個、シシリアンルージュは10〜14個の実がなります。実を大きくしたい時は先端から少し摘果します。一房全部の収穫が終わったら、その下の葉を、枯れる前に全て刈り取ります。枯れそうな葉を付けたままにしておくのは病気の元です。

 トマトは、家庭菜園のテキストでは栽培が難しい作物に分類されていますが、それほどでもありません。健康に育って勢いがあると害虫も寄り付かなくなるので、余程のことがない限り、農薬も一切不要です。トマト独特のあの臭い成分が虫を寄せ付けないのかもしれません。トマトの性質を良く理解し、愛情を持って育てれば良いだけです。これで一本の苗から太玉なら大小取り混ぜて200 個以上、ミニトマトは数千個(数えた事がない)を収穫します。七月中旬から2ヶ月半以上の間、完全自給します。

 現在の住居に引っ越して最初にトマトを植えた年には、定植してしばらく経って枝を伸ばし始めた頃、近所の農家の人に枝を切れとさんざん忠告されました。私は既に経験がありましたので、「これは観賞用ですから」などとごまかして育てるなんてこともありました。やがて立派に育ち、沢山のトマトが実を付けるということが何度か繰り返されると、誰も忠告めいたことを言わなくなりました。最近ではよく誉められます。

 ある年、夏休みにひと月あまり出張のことがあり、この間、子供たちにトマトが何個穫れたか日記に付けておくよう頼みました。帰ってみると、200 個くらいまでは記録されていたのですが、途中から子供たちが日記をサボっていて、結局分からずじまいになってしまいました。という訳で、1本のトマトから200 個以上を収穫したというのは事実ですが、実際何個だったかは分かりません。今年は新種にチャレンジしているので、きちんと記録しようと思っています。シシリアンルージュは小粒なので1,000個を目指しますが、とりあえず昨日(7月18日)15個、通算63個めです。これからが本番で、完熟食べ放題突入です。

 トマトソースのパスタが好物なので、機会があったらレシピを報告しましょう。

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閉じる コメント(7)

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一昨日の8月2日に累計264個の収穫となりました。
1個平均19g程度なので、合計約5kgです。
雨の日が続いて、一部ひび割れしたり、味が薄くなったりしていましたが、持ち直したようです。

2009/8/4(火) 午前 0:05 [ さつき ]

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私がこの記事を投稿したのと同じ7月19日に、偶然にも同じタイトル「トマトの収穫」で記事をアップされた、「杜の里から」の OSATOさんのブログはおすすめです。
http://blog.goo.ne.jp/osato512
例えば、その中の「「水」を読む」のシリーズは(1)から(9)まであって、『水は答えを知っている』を読んでの丁寧な論考が綴られています。
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/cb4e2de4e75d5f59c90e61481e63a010
ちなみに、トマトは本日までの収穫個数の累計が524個、合計9.1kgとなりました。
忙しくて摘果をサボっていたために、最近は平均重量が1個あたり15 gと小さくなってしまいまいした。
お盆休みにメンテナンスに励み、目標の1000個を目指します。

2009/8/12(水) 午後 9:54 [ さつき ]

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トマト1000個を達成しました。
本日で1.026個、合計16.7 kgです。
まだまだ元気なので、いつまで続けるか悩みどころですが、
とりあえず次の目標を総重量20kgに設定し、達成したら引っこ抜くつもりです。
その時点で総括の記事を書きましょう。
トマトを使った料理のレシピもその時に。

2009/9/6(日) 午後 0:26 [ さつき ]

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OSATOさん、コメントありがとうございます。トマトは、とっくに目標を達成していますが、今だ大量の実をつけて、引っこ抜くのにしのびない状況です。しかし、既に全ての新芽を摘み取っていますので、あとは時間の問題です。
料理のレシピといってもたいしたものはできません。プレッシャーになってます(笑)。
この後何を植えるか、まだ決めかねています。

2009/10/1(木) 午後 10:32 [ さつき ]

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おはようございます、そしてはじめまして♪

地中海トマトやエーゲ海トマト育ててみたいですね〜☆

2010/1/27(水) 午前 7:42 [ かずちゃん ]

すごいですね。思わず何度も読んでいます。
ベランダ菜園ですが多年草に育てたいので参考に、私は引っこ抜かずに頑張ります。ちなみに… 高さはどのくらいになりましたか!?

2013/6/13(木) 午前 10:23 [ kan*a*n10 ]

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トマトの記事、気に入っていただけたようでうれしいかぎりです。

>ちなみに… 高さはどのくらいになりましたか!?

引っこ抜いた後で測ったら一番長い枝は4.4 mでした。高くするのは限度があるので、側方へ延ばしました。

顛末記として書いた2009年10月18日の記事『トマト三昧』もあわせてお読み下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/satsuki_327/34453817.html

昨年は普通の大玉トマトを植えて、やはり1本から30 kg以上を収穫しています。
連作ができないので、今年はプランターに植えていますが、時間的余裕があれば記事にしてみたいと思います。

2013/6/13(木) 午後 6:51 [ さつき ]


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