さつきのブログ「科学と認識」

福島第一原発、アンダーコントロールで、わざと昨年の2倍の放射能を放出か

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とりあえず記録しておく。

国内観測史上最大のM8.8の巨大地震が起こって、大変な被害が出ている。被災された方々にはかける言葉も見つからない。
地震直後から連絡がとれなくなっていた仙台の友人と、今朝(12日)になって奇蹟的に携帯電話が通じ、家族ともども無事であることを確認した。友人宅は地震直後から停電で、テレビを見ることができないために、近隣地域で起きている壊滅的な被害状況についてほとんど知らなかった。とりあえず無事でいることを他の知人達にも連絡してほしいと頼まれた。次に友人は、女川原発は大丈夫かと聞いてきたので、女川は大丈夫そうだが、福島があぶないと答えた。実際、地震から24時間が過ぎて、この記事を書き始めた今この時点で、さらなる被害を生む危険な事態が福島第一、第二原発で進行している。

第一報は本震が起きた数時間後の11日夕方、地震を検知して自動停止した福島第二原発1号機に、停電のために外部電力が供給されなくなり、さらに、それをバックアップすべき発電機の全てが起動しない状況にあるというものであった。私は、この報に接してすぐに2001年に台湾の原発で起こった電源喪失事故を思い出し、この後進行するであろう事態を思って青ざめた。そして、すぐに、関東圏に住んでいる娘や友人達に、福島原発関連のニュースに注意しておくよう伝え、その後、特にこの問題に関係するテレビ報道を中心に録画し続けた。もっとも、この後数時間の間、この問題に特に注目するような報道に接することはなく、苛立った。

次の報道は11日20時頃、枝野官房長官を本部長とする原発事故対策本部が立ち上がったというもの。その後21時頃、今度は福島第一原発2号機の圧力容器内の水位が低下し、放射性物質が漏れ出す懸念が高まったということで、半径 2 km圏内に避難指示が出された。この時点では、当局としては事の深刻さをきちんと把握しているのだろうと思った。21時30分頃には、IAEAが、事故の対処法への指導に乗り出すという報道もあった。その後、いつの間にか避難範囲は半径 3 kmとなっていた。(注1)

今朝になると、今度は福島第二原発の方がもっと危険な状況に陥っているということで、こちらの避難指示の範囲の方が 10 km圏内と拡大されていた。今日は午前中外せない業務があったが、13時頃、原発敷地内でセシウムが検出され、燃料棒ケースの溶融が疑われる事態に陥っていることを知った。これを「炉心溶融」と表現する報道が多かったが、この時点では本当の炉心溶融はまだ起こっていないと思われた。

12日14時30分頃までに、テレビのあちこちの特番で、専門家達の解説を一通り聞いた時点で、私は、こりゃダメだ、誰もこの事態に対処する能力はないなと思い、娘に、いつでも避難できる準備をせよとメールした。しかし、娘の返信で、休暇半分、避難目的半分で羽田へ行った同僚から、数日間はどの便も満席でチケットが取れないのでどこへも行けないと聞かされたとのこと。なるほど、仮に、関東圏の数千万の住民に避難命令が出ても、避難することは不可能だ。娘は、昨夜は公共交通機関が動かなかったために、7 時間歩いて帰宅し、クタクタなのであった。

16時頃、深刻なニュースが流された。15時36分頃、福島第一原発1号機の直下で大きな縦揺れがあり、直後、施設内に爆発があって白い煙のようなものがあがり、4人が怪我をして病院に運ばれたという。NHKのアナウンサーは、すぐに、「爆発」の後で原発建屋の外壁が完全になくなって、鉄骨が剥きだしになっていることに気がついた。さらに、原発敷地の縁で1015マイクロシーベルトの放射線が検出されたという。この事態に、原子炉格納容器の破損を危惧する報道もあったが、格納容器や圧力容器が破損していれば、もっと桁違いの放射線量になる筈で、私はむしろ、圧力逃がし弁が作動して、建屋内に充満した水素が爆発したのだろうと思った。

やがて、午後4時45分に、枝野官房長官と原子力保安院の記者会見がなされた。これを聞いて、またしても私は、こりゃダメだと思った。午後7時、福島第一原発周辺の避難指示の範囲が20 km圏までと拡大された。

ここまでは、昨日の夕方の時点で私が危惧した範囲内の出来事であるが、この先何がおこるのか、素人の私には見当がつかない。

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注1)テレビ報道の録画を見直すと、1121時頃の枝野官房長官の最初の避難指示の記者会見の様子が、2150分頃になってテレ朝の緊急報道特番で録画として流されたが、避難指示の範囲は最初から3kmと発表されている。この録画を流した後、先の2 kmの報道は誤りであったと訂正されているが、この時点までに、「2 km」と繰り返し、何度も流されていた。第一原発1号機と、第二原発2号機を逆に伝えたケースもあったので、テレビ報道に頼ったここでの記述も、その正確さは危うい。いずれ、正確な記録が出てくるであろう。

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追記(13日午前0時15分)
その後、1221時前に、枝野官房長官の記者会見があり、「爆発」は格納容器の破損を伴うものではなく、圧力逃がし弁から放出された水素が爆発して「建屋の壁が崩壊したもの」であると発表された。爆発の瞬間を捉えた映像は2335分頃、NNNの特番でみることができたが、なんとも凄まじい。「崩壊」ではなく、粉々に吹き飛んでいて、これで死者が出なかったのは奇蹟というしかない。一方22時頃、福島第一原発から北西へ3.5 km離れた双葉町双葉高校のグラウンドで避難用ヘリを待っていた住民3名が被爆したとの報せもあった。また、原発の復旧作業に携わっている東電の作業員一人が社内規定を上回る被爆をして病院へかつぎ込まれ、体調不良を訴えているとの報告も。11日夕方の時点で検討されていた「決死隊」が、実際に組織されて、危険な作業にあたっていることを伺わせる。直前のニュースでは、原子力安全・保安委員の最新の記者会見で99年の東海村「臨界事故」に匹敵するレベル4の事象であるとの認識が示されたという。
 
20時過ぎからは、格納容器(圧力容器?)内にホウ酸を混ぜた海水を導入して、「冷却」と同時に核分裂を押さえる作業が行われたとのこと。この方法で「冷却」することのできる熱量は、(水の質量×水の熱容量×温度差)の分だけである。燃料棒の合金ケースが融解していると想像されている状況で、二次冷却系統を動かさずにこれで大丈夫なのか、なんだか理解できない。なお、各局の報道とも「溶融」が「溶解」なのか「融解」なのか区別がついていないようであった。実際に、現象として区別がつけられずにいるのかもしれないが、どちらなのかは極めて重要である。

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