|
原子力発電環境整備機構(NUMO)主催の高レベル放射性廃棄物の地層処分に向けての意見交換会の参加者にお金が渡されていたのが発覚したというニュースを聞いて、昨年参加した時に会った不思議な三人組のことを思い出した。
NHK NEWS WEB 11月14日20時58分配信の記事から一部を引用する。
この記事にあるのは最近の話。NHKの記事では「説明会」となっているが、正式には「科学的特性マップに関する意見交換会」と称されている。
私は「科学的特性マップ」が公表される前の昨年、全国で開催された「地層処分意見交換会」の一つに参加した。昨年も、今年の意見交換会と同様、参加者は二つのカテゴリーに分かれていて、申込時に選べるようになっていた。全体でおよそ2時間の会が前半の第一部と後半の第二部に分けられ、両方に参加を希望する者は図に示すA席に着席し、第一部のみの参加者はB席に着席する。
前半の第一部は、ビデオと講演によって地層処分の概要が説明された後、A席を優先しての質疑応答があり、終わるとB席の参加者は帰らされた。後半になるとA席の各テーブルに主催メンバーのNUMOや資源エネルギー庁、産総研の関連研究者などの中堅〜幹部クラスの2〜3人が同席して、文字通りの意見交換会となった。
会場の様子はビデオに撮ってウェブ上で公開することがあるので了承してほしい旨説明があった。同じことは申し込み時の案内文にも記されていて、実際、特に質疑応答の場面などはしっかりとビデオカメラが向けられていたので、下手な質問はできない圧迫感があった。このような会にA席を希望するのは、専門家か、あるいは自治体の関係者か、よほど何事かを主張したい熱意のある者に限られるだろうと考えていた。実際、B席は100人くらいの満席だったのにA席の参加者は大変少なく、正確には覚えていないが、10〜15人くらいだったと思う。ちなみに私はA席だったので第二部まで残った。
さて、A席の私と同じテーブルに、二十代と思き女性3人組が参加していた。このような場で年若い参加者に会ったことがなかったので、意外な気がした。しかし、休憩時間を挟んで第二部になり、会が進むと、やがて違和感が強くなった。
彼女らは、どのような動機から参加したのか。誰かが訊くと、3人のうちの一人が面白そうな催しがあるからと他の二人を誘ったのらしい。それでも、予め申込サイトにアクセスし、A席希望にチェックを入れ、送信ボタンを押したのだとしたら、何か言いたいことや聞きたいことがあったのではないかと思ったが、特に意見はないとのこと。だったらB席で良かったはずだ。
でもまあ、面白半分でA席に参加するのもアリかなと思った。好奇心旺盛な若者らしいし、誰でも一度は参加してみるべきだ。原発関連の隅から隅まで、思想の根腐れが良く分かるから。
そうは思いつつ、この度の報道に接した今、彼女らは休日の午後を窮屈な思いをしながら黙ってテーブルに座っている代償としてNUMOに金を渡され、参加したのではないかと、下衆の勘ぐりも脳裏をかすめるのであった。
|
全体表示
[ リスト ]



