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たまたま水俣病の「腐敗アミン説」についての議論を目にすることがありましたので、手短にコメントしておきます。
「当時の知見からすればアミン説もありえなくはない」というのは、端的に言って間違いです。アミン説を否定するのに化学の知識は全く不要です。原田正純さんは、腐敗アミンを摂取することで想定される症状は(水俣病とは)根本的に病像が異なる」という表現であちこちに書かれているのですが、直接お話を伺った際には、「それは水俣病じゃない」という表現で一蹴されていました。原田さんとしては、このような珍説がまさかまともに相手にされるとは思いもしなかったということだったのです。
水俣病についての私の記事「科学原理主義」の弊害 (その2:水俣病の歴史)
では「水俣の現場に足を運ばずして提唱された数々の珍説」とだけ述べて、「腐敗アミン説」については具体的なことは何も触れていません。なぜなら、議論にも値しない珍説だからです。そのことは、ちょっと考えれば誰にもわかる筈のことではないでしょうか。例えば・・
というよう認識は、政府が公式に原因を認めた1968年頃までには広く共有されていたと思います。
ところが、上記の私の記事のコメント欄でもafofuruki さんとおっしゃる方が、腐敗アミン説を擁護する主張を展開され、その場で少し議論をしました。しかし、私が次のように応じたところで、なぜか議論は立ち消えになってしまいました。
水俣病はまだ終わっていないのに、既に風化しつつあるのを感じます。今後も「腐敗アミン説」がゾンビのごとく蘇るでしょう。その時は、「それは水俣病ではない」と一蹴すべきです。
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