さつきのブログ「科学と認識」

福島第一原発、アンダーコントロールで、わざと昨年の2倍の放射能を放出か

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 福島の原発事故に関連して、気になるニュース2件をメモ。

2016年2月24日 19時28分(最終更新 2月24日 23時18分)

 東京電力は24日、福島第1原発事故当時、核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)の判断基準を定めたマニュアルがあったにもかかわらず、誰も気づかなかったと明らかにした。この基準に従えば、2011年3月14日早朝には1、3号機で炉心溶融が起きたと判断できていたが、東電は当時、「判断基準がない」との説明を繰り返し、炉心溶融を公式に認めたのは事故から約2カ月後の同年5月だった。

 東電によると、今月、柏崎刈羽原発がある新潟県に事故の経緯を説明する過程で、当時のマニュアルを再点検したところ、「炉心損傷割合が5%を超えていれば炉心溶融と判定する」と明記されていた。事故時も含めてこの5年間、誰も気づかなかったという。

 当時の原子力災害対策特別措置法では、炉心溶融と判断した場合、直ちに国に報告することが義務付けられていたが、東電は「原子炉格納容器内の放射線量などの必要なデータは報告していた」と釈明した。

 東電の白井功原子力・立地本部長代理は記者会見で「十分に調査ができていなかったと反省している。ただ、この件で収束作業の対応や手順が遅れたとは考えていない」と説明した。今後は弁護士など第三者の協力を得て当時の経緯などを詳細に調査するという。【鳥井真平】

 「炉心溶融と判断した場合、直ちに国に報告することが義務付けられていた」とあって思い出したのだが、「大規模地震対策特別措置法(いわゆる大震法)の中で関連法として位置づけられている気象業務法第十一条の二第一項には次のように書かれている。

1  気象庁長官は、地象、地動、地球磁気、地球電気及び水象の観測及び研究並びに地震に関する土地及び水域の測量の成果に基づき、大規模地震対策特別措置法 (昭和五十三年法律第七十三号)第三条第一項 に規定する地震防災対策強化地域に係る大規模な地震が発生するおそれがあると認めるときは、直ちに、政令で定めるところにより、発生のおそれがあると認める地震に関する情報(当該地震の発生により生ずるおそれのある津波の予想に関する情報を含む。)を内閣総理大臣に報告しなければならない。

2  気象庁長官は、前項の規定により報告をした後において、当該地震に関し新たな事情が生じたと認めるときは、その都度、当該新たな事情に関する情報を同項の規定に準じて報告しなければならない。(以下、略)

 また、内閣府のウェブサイトの中の防災情報のページにある「東海地震対策」のページの目次で「地震防災基本計画 (警戒宣言時の基本的方針等)」にある「本文」にリンクしてある「東海地震の地震防災対策 強化地域に係る地震防災基本計画」では、第1章 警戒宣言が発せられた場合における地震防災に関する基本的方針」として、その冒頭に次の様に書かれている。

1 正確かつ迅速な情報の周知
警戒宣言が発せられた場合の民心の安定を図り、混乱の発生を防止するためには、警戒宣言、気象庁が発表する東海地震に関連する情報の内容等を正確かつ迅速に防災関係機関等及び地域住民等に周知させる必要がある。このため、これらの情報の周知措置については、定型的な伝達語句を定める等その実施要領を定めるものとする。また、テレビ、ラジオによる迅速な報道による周知が確保できるよう措置するものとする。

 かつてここでも簡単にふれたことがある「大震法」関連の法体系は、大規模な災害が切迫していると判断される事態に直面したとき被害を最小のものにするにはどうしたら良いのかについての多分野の有識者による研究と熟慮の成果である。上記の「東海地震の地震防災対策強化地域に係る地震防災基本計画」には、罰則規定を伴う事細かな行動指針のようなものが定められていて、これを読めば、こうした事態でパニックを抑えつつ被害を最小化するには、徹底した情報開示によって地域住民の納得を引き出したうえで公共性の高い職種にある人々を強権的なコントロール下に置くことがベストであると判断されていることがわかる。情報の秘匿によってパニックを抑え込むという発想にしばしば接するが、素人の思いつきに過ぎない暴論である。

 ところで、「大震法」の第二条では「地震災害」を「地震動により直接に生ずる被害及びこれに伴い発生する津波、火事、爆発その他の異常な現象により生ずる被害をいう」と定義している。この定義に従えば、地震の影響によって福島第一原発が爆発して放射能汚染を招いたことも大震法が定める「地震災害」に含まれることになる。上記の「基本計画」が適用されるのは目下のところ地震防災対策強化地域に指定されている東海地方に限られるが、「想定外」の地域におこった際にもその趣旨を汲んだ施策が実行されるべきであろう。

 「炉心溶融と判断した場合、直ちに国に報告することが義務付けられていた」のだから、電力会社には、東海地震の切迫性について判断する「判定会」に相当するものが組織されていなければならなかった筈である。原子炉災害に備えては、炉心溶融がおこった後で公表することよりも炉心溶融が切迫していることをいち早く察知して、すみやかに公表することが求められる。だが福島の原発事故に際して、彼らは炉心溶融(メルトダウン)の切迫性について正しく判断し得たのであろうか。はっきりしているのは、正しく判断していたのに隠蔽したか、正しく判断できない無能者ばかりであったか、そのどちらかということである。そのような者らが次々とまた原発を再稼働しょうとしている訳だ。

 関連して次のニュースもまた大変気になる。

2016年2月26日 11時52分

福島第一原子力発電所の事故を巡って、検察審査会に「起訴すべき」と議決された東京電力の勝俣恒久元会長ら旧経営陣3人について、検察官役の指定弁護士が26日にも業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。3人は無罪を主張するとみられ、原発事故を防げなかったことが、罪に当たるかどうかが初めて法廷で争われることになります。
福島第一原子力発電所の事故を巡って、検察は東京電力の勝俣恒久元会長(75)、武黒一郎元副社長(69)、武藤栄元副社長(65)の3人を不起訴にしましたが、去年7月、検察審査会が「起訴すべき」と議決しました。
これを受けて裁判所から選任された指定弁護士が起訴に向けた手続きを進めていましたが、26日にも勝俣元会長ら3人を業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、指定弁護士は3人が福島第一原発が津波で浸水する可能性について報告を受けていたのに必要な対策を取らず、事故で避難を余儀なくされた福島県大熊町の双葉病院の入院患者などを死傷させたとして、強制的に起訴するものとみられます。
3人は今後の裁判で「巨大な津波は予測できなかった」などと無罪を主張するとみられ、原発事故を防げなかったことが、罪に当たるかどうかが初めて法廷で争われることになります。

 ここで起訴事実として争点となるのは巨大津波が予測できたかどうか、つまり事故を未然に防げたかどうかにあるようだ。しかし、事故をおこした後で避難の初動を遅らせ、また避難経路の判断ミスを招き、その結果数十万の人々に一般公衆の許容限度を超えた放射線被曝を強いる結果になった要因として情報隠蔽などの設置者義務違反があったことも裁かれなければならない筈だ。さらにまた、そうしたことに根拠のない「安心論」をふりまくことで一部の学者やジャーナリストが荷担したことも裁かれなければならないのではないのか。彼らがいつまでも「安心論」をふりまき続け、炉心溶融(メルトダウン)の切迫性についての判断ミスや情報の秘匿を弁護して、パニックを押さえるのにはその方が良かったと主張するのは、その罪を自覚し、そこからなんとか逃れようとしているからではないのか。それとも未だに無自覚なのか・・・

象の捕まえ方

 きょうび、大学は正気の沙汰とは思えないほど忙しい。土日に公式行事が入ると振り替え休日を取れと指示されるが、休める日がない。仕方ないので適当な日に休みを申請して、今日は遊びに来ましたということにして仕事をする。自宅でもずっと仕事をしている。そんな具合だから、世の中いろいろと気になる出来事が続いているのに、じっくりと情報を整理して考えるということが出来ずにいる。たぶんこんな生活を続けていると精神的にまずいことになるのではないかと思い、今日は仕事をちゃんと休むことにした。ということで、心のリハビリも兼ねて軽い話題を忘れないうちに書き留めておきたい。

 さて、毎日新聞の「日曜くらぶ」に海原純子さんの「新・心のサプリ」と題したコラムが連載されている。11月初旬だったか、次のような内容のことが書かれていた。

 サーカスで芸をする象がサーカス小屋の裏につながれているのだが、巨体が細い鎖で柵にくくりつけられているのを見た少年は不思議でたまらない。ちょっと力を出せば鎖は簡単に切れて、象はたやすくサーカス小屋から逃げられそうなのだ。そこで少年は父親にどうして象は逃げようとしないのだろう、と訊いた。父親は答えて言う。象は多分とても小さい頃につれてこられ、鎖につながれたのだろう。その時は何度も鎖をひっぱり逃げようとしたに違いない。ところが鎖はびくともしない。象は次第に諦めるようになってしまう。体が大きくなって簡単に鎖を引きちぎれるだけ強くなっても、「自分はダメ」と思い込んで鎖をちぎって逃げようとはしなくなったのだろう、と。

 そこから海原さんは、思い込みからくる「心の鎖」について点検することの大切さを説かれていたと思う。しかし、この結論自体には同意できるものの、象好きの私として、鎖に繋がれた象が何故逃げようとしないかについてはいろいろと納得し難いものも感じた。

 まず、象はとても賢い動物である。鎖を切って逃げ出したらとても恐ろしい結末が待ち受けていることを分かっている筈だ。だいいち、毎日餌が与えられる今の境遇もそんなに悪くないと考えているかもしれない。まあ、そんなことは想像に過ぎないのだが、小さい頃につれてこられたというのも想像に過ぎない。しかし、どこからどうやってつれてこられたのだろう。この「鎖に繋がれた象」の話が広まる背景として、サーカスの象はどうやって「調達」されるかについて知られていないということがあるかもしれない。

 東南アジアやインドなどでは、象を家畜として飼っているところが多い。今年もまたインドへ行ったが、ちょっとした観光地では、人を背に乗せて稼ぐ象が居る。タイだったか絵を描く象も話題になったが、それより圧倒的多数が土木作業や林業に従事させられている。山中の田舎道を車で移動中に、仕事帰りの象とすれ違ったこともある。そうした象を沢山見ているうちに一度も子象に出会う機会のなかったことが気になり出した。そこでインド人に訊いてみたら、少なくともインドでは家畜の象を繁殖させることは不可能だと思われていて、全て野生の象を捕まえて飼い慣らすのだという。

 どうやって捕まえるのか。もう、象好きとしてはたまらない。根掘り葉掘り訊いておおよそ次のようであることがわかった。

 象狩りは大変危険は仕事だ。ちょっと大げさではないかと思ったが、一回の象狩りを5人一組が無事に帰ってこられる確率はおよそ20%で、全滅することもあるらしい。それでも1匹捕まえて売れば、インドの田舎では一生遊んで暮らせるくらいの大金が手に入るので、決死の覚悟で行くわけだ。

 象狩りに出発する前の二ヶ月間、男達は家畜の象と一緒に小屋の中で暮らし、体を完全に象の臭いに染める。臭いに敏感な野生の象に人が接近していることを覚られないためで、この間は特に香水をつけた女性との接触など厳禁とのこと。

 いよいよ出発だ。今生の別れになるかもしれない。象狩りに出発する一行を見送る恋人や家族の心境を歌った民謡がどの地方にも多数あるのだが、その歌は象狩りの際にも重要な役割を果たす。そのため、伴奏のためのいくつかの楽器も持参する。

 象狩りは5人一組で、飼い慣らした一頭の象を連れて行く。最初の仕事は、象の通り道の脇に大きな落とし穴をこしらえることだ。タイミングを見計らって急いで掘らなければならないが、ここで同行の象が活躍する。

 気配を消して待ち伏せ、象の群がやってくると、一人の男が同行の象の背に乗って、覚られないようにうつ伏せでぴったりと張り付き、ターゲットに定めた象を落とし穴へ押しやるように誘導する。その象が穴に落ちると、仲間の象が周りに集まってきて、なんとか助けようと数日間はうろうろしているが、とうとう諦めて去ってしまう。そこから、穴に落ちた野生の象を家畜へと「洗脳」するための一連の儀式が始まる。

 まず、落ちた際の傷があれば治療を施し、十分な餌を与え、手厚く看護することは当然である。餌は決まった時間に決まった回数を毎日規則正しく与える。そして、毎日決まった時間に伴奏付で先に述べた歌を聴かせる。これをキッチリと21日間続ける。何故21日なのかは尋ねてもわからなかったが、とにかく21日間と決まっていて、その後穴から救い出せば、もうすっかり家畜になって、おとなしく一緒に帰ってくれるのらしい。

 最初の話に戻すと、サーカスの象も家畜であるから、逃げようとしないのはあたりまえではないか。逃げたいけれどもそれを諦めていることと、洗脳されているにせよ逃げようと思わないこととは違う。穴に落ちた象は、そこに策略が巡らされていたことを知らないので洗脳されて家畜となってしまった訳だが、このようなことは、私達人間の社会にもあるのではないかと思った次第。

 私があまりにしつこく訊くので、後日、象狩り一行を見送る歌ばかりを収録したCDをプレゼントされた。あいにくベンガル語で歌詞がわからないのとYouTubeで検索できないのが残念。

「過誤」の評価と科学

 遅ればせながら下記Togetterのことについて(注1)。

 上記にとりあげられたグラフは引用元のグラフと一致しないものであったのだが、この不一致は、平行にずれている訳ではなく、10件以上の異なる数値データを同時に読み間違えるとはとても考えられないので、これは明らかな改竄であろう。

 「改竄」というには確たる証拠が必要との意見もあるが、以下にとりあげるのは「トレンドが一致しているから問題ない」との評価についてである。先に、注意喚起の意味も込めて、改竄や捏造でない間違いの例を示す。

 2011年3月11日の福島第一原発の事故の後で話題になった「鼻血の多発」について、原発由来の放射性物質が原因ではあり得ないという趣旨の下記のブログ記事に、おそらくうっかりミスと思われる、しかし決定的な誤りを見つけた。

ぷろどおむ えあらいん

 この中で、鼻粘膜細胞中のβ線の飛程について、水中のそれで近似できるとの趣旨から次の記述がある。

さて,肝心のβ線の飛程距離はどのくらいなのでしょう。こちらのページによりますと137Csが発生するβ線の大部分を占める514keVのβ線は水の中を58 µmほど飛ぶようです。

 この「58 um」に目が点になる。上記にリンクされている「β線の飛程の計算ツール」では、137Csからの514 keVのβ線の水中での最大飛程は58 µmではなく「0.162 cm」となっている。つまり1620 umであり、実際には28倍も長い。

 なぜ間違って「58 µm」としてしまったのか。よく見ると、すぐ右隣にコンクリート中の飛程として「0.058 cm」とある。この単位cm をmmと読み間違えたとすると、58 um になる。うっかりミスが重なったということなのだろう。しかしこれは、当該記事の論旨からすると結論がほぼ無効になるほどの深刻な「過誤」と言えるだろう。

 ことは人々の健康にかかわることなので放置できないと思い、すぐにコメント欄で指摘したが、一週間を経過した時点で「承認待ち」のまま私のコメントが表示されないので、まだチェックされていないようだ。当人のTwitterを見ても最後のTweet が本年3月5日が最新のものになっているので、ネットから遠ざかっておいでの様子。私にもよくあることだ。

 それにしても、放射線のことについて少しでも勉強していればそんなミスはあり得ないと思うのだが、当人は「化学屋」とのこと。つまりプロだ。プロにあるまじきミスがなぜおこるのか。そのヒントは、同じブログの別記事にある。

 このブログ主は、2009年5月の私の「劣化ウランと原発用濃縮ウランの放射能は大して違わない」と題する記事に対して、

という反論記事をあげて、独り相撲をとったあげく、

で、「まったく穴があったら入りたいと言うのはこの事ですね。」と反省されたのであった。(注2)

 この時もデータの読み間違いがあって、本人の弁によると「しかし,最初に見た時の「こんなに低いんだー」という衝撃と「やっぱりシーベルトで考えなければ」という思いこみが確認を怠らせることになりました。」とのこと。

 ここで「思いこみ」と書かれているが、科学のプロを自認している者にとっての「思いこみ」は、科学の世界で常識とされていることから派生するだろう。例えば「これくらいの放射線で鼻血なんか出る筈がない、これは現代科学の常識である」という観念に囚われていたのではないか。物事の実体から離れて、「科学の常識」が一種の価値論までをも醸成している一見奇妙な現象だ。

 以上は、改竄や捏造ではない、明らかな「うっかりミス」の例であるが、私は時に、学生・院生に対して「いいかげんな科学は人を殺すこともある」と注意することがある。この4年あまりの間におこったいろいろな出来事をふり返れば明らかだ。

 「うっかりミス」に比べて、意図的になされる改竄・捏造は悪質である。冒頭の件で、そこにどんな意図があるにせよ、そもそも、一般の多くの人々が常識としているようなことであるとしたら、それをわざわざ資料として作成・配布し啓蒙する意味はない。改竄されたのだとしたら何らかの意図がある筈である。しかし、ここではそのことは詮索しないでおこう。

 引用元のグラフと「改竄」されたグラフを比較して、「明らかに印象が違う」という意見や「トレンドは同じだから問題ない」という意見などあるが、そうして見解が分かれるのは、科学の成果を「何かの役に立つように」と意図してなされる解釈には価値論が忍び込むからだ。

 実際、改竄が表面化する前の資料グラフを見ての感想に多様な意見群(A)があり、引用元のグラフだけを見ての感想にも多様な意見群(B)がある。そして、AとBはその内容構成に違いがある。当然、意味があるのはBである。AとBには「共通部分」があって、そこに含まれる意見の持ち主は両方のグラフを比べても「トレンドは同じだから問題ない」との評価になるだろう。それは個人の評価だから勝手である。

 一方、AとBには、共通しない「互いに素」となる部分が必ず存在している。科学者であるならそのことを無視すべきではない。改竄は、この例の場合、Aの中に、Bには含まれない部分が生まれることが意図されているだろう。

「何かの役に立つように」と意図してなされる議論が人々の多様な価値論をすり合わせて妥協を可能ならしめるのは、ゆるぎのないひとつの「事実」が共通の認識として準備されたときに限られる。それは叶わぬ夢なのかもしれないが、科学者は、そこを目指して日々奮闘しているのではなかったか。改竄は科学の冒涜である。同様のことは、ここにも書いた。


 最後に、「鼻血」のことに関係するブログ記事2件をおすすめしておきたい。

赤の女王とお茶を

Space of ishtarist

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(注1)YOMIURI ONLINE
2015年08月25日 15時51分

 文部科学省が7年ぶりに改訂した高校生向けの「保健教育」の副教材で、妊娠のしやすさと年齢の関係を示す折れ線グラフを掲載する際に、根拠となる論文の数値を誤って引用していたことがわかった。

 改訂版は約130万部が印刷され、8月上旬から全国の高校への配布が始まっており、同省は各校に誤りを通知するとともに、訂正した別紙を送付することなどを検討している。

 副教材は、「健康な生活を送るために」(A4判、45ページ)。改訂版では妊娠や出産に関する記述を従来の2ページから4ページに倍増。このグラフは、「医学的に、女性にとって妊娠に適した時期は20代であり、30代から徐々に妊娠する力が下がり始め、一般に、40歳を過ぎると妊娠は難しくなります」という説明文とともに、今回新たに加えられた。

 グラフでは、妊娠しやすい時期のピークが22歳で、その後は下降しているが、根拠にしたという米国の大学の研究者の論文(1998年発表)では、22〜25歳はほぼ横ばいになっていた。文科省によると、グラフは改訂にあたって、内閣府から提供を受けたといい、内閣府の担当者は「内閣府で論文のグラフをもとに作り直した際、数値を誤った」としている。副教材の配布開始後、インターネット上で誤りを指摘する書き込みが相次ぎ、発覚したという。

(注2)ぷろどおむ氏の反論の動機は、「劣化ウランが人体にとって有害かどうかを議論しているはずなのに,シーベルトに対する言及がまるでない」ということであったらしい。この点について私は、「劣化ウランについて(補足:その2)」で、放射性「物質」の危険性は物質の属性に基づいて議論ずべきとの趣旨から、法令基準に合わせてベクレルで議論すべきとのスタンスを示した。

 関係することは、「現象の属性、空間(場)の属性、物質の属性を遣い分けるということ」と題した記事で、包括的に述べている。


YouTubeの文字おこしです。

2015/08/25 に公開
2015年8月25日、NHK包囲行動で元NHKプロデューサーの永田浩三さんが NHKの職員に向かって熱く呼びかけた。
撮影=レイバーネットTV。



 永田浩三といいます。NHKのプロデューサー・ディレクターでした。衛星ハイビジョンの編集長もやっていました。そんな人間が、このふうに立って、NHKに向かって叫ばなければならない。不幸で、恥ずかしいことです。

 少し昔の話をします。1977年、私がNHKに入社した時は、受信料不払いの嵐が吹き荒れていました。世間の目は冷たくて、NHKは今にも潰れてしまうのではないか、そんな怖さを感じました。居酒屋で、NHKの職員だとわかると、罵倒され、議論をふっかけられ、冷笑され、泣きました。悪酔いをくり返しました。今の職員もそんな情けなく、悲しい経験をいっぱいしていると想像します。

 何故、その頃不払いが燃えさかったのか、私が入社する前年、1976年、ロッキード事件の刑事被告人だった田中角栄元総理の家をNHKの会長が公用車でご機嫌伺いに行き、それが世間の知るところになりました。その時NHKの組合は視聴者と共に闘い、会長を辞任させ、初めてのNHK生え抜き会長を誕生させました。全国に始まった署名は僅か3日で、136万人にのぼりました。

 あれから38年がたちました。その時に比べてNHK は良くなったのか。そんな事はありません。視聴者に向かって仕事をする、当たり前のことです。権力の監視としてのニュース、公共放送の一番大事な使命です。しかし、この当たり前のことが、今のNHK、特にNHKの政治ニュースでは全くなされていないのです。安倍さんがそんなに怖いんでしょうか。ひれ伏さなければならないんでしょうか。

 今から14年前、NHKで番組改変事件が起きました。日本軍の元慰安婦の被害女性の問題を採りあげたETV2001が、放送直前に劇的に変わってしまいました。NHKの幹部が、当時官房副長官だった安倍晋三さん達に会い、その後、番組がすっかり変わりました。その時、NHKの幹部から指示を受けたのがプロデューサーだった私です。NHKが安倍さんの言うことを聞いて、番組をねじ曲げたことは、断じて間違いです。あってはならないことでした。私が一生背負っていかなければならない痛恨の出来事です。

 三年前、安倍さんは、NHKの最高意志決定機関である経営委員会に安倍さんのお友達の、百田尚樹、長谷川三千子といった人を送り込みました。先日百田氏は、沖縄の二つの新聞は潰さなければいけないと暴言を吐きました。百田氏は経営委員を一期で退きましたが、そうしたとんでもない経営委員に選ばれたのが、籾井勝人氏です。

 この夏は戦後70年、NHKの特集番組はとても健闘しています。いい番組がいっぱい出ています。それに比べてニュースは異常です。悲惨です。戦後70年、安倍談話が出された夜のことを思い出してください。8月14日、まず、夕方6時に安倍総理の記者会見が延々と流されました。そして、7時のニュース、ここで、安倍総理の覚えがめでたい、政治部岩田明子記者が、これ以上ないぐらいのヨイショ解説をしました。そして「ニュースウォッチ9」は、なんとスタジオに安倍総理を呼び、42分間、厳しい質問もないわけではありませんでしたが、安倍総理の言いたい放題でした。あの人が、スタジオでコミュニケーションがとれないなんていうのは誰でも知っていることです。それでも、やらせたんです。安倍さんに、ただただ奉仕する、それが今のNHKニュースです。

 NHKニュースを見ても、戦争法案の問題点がわからない。NHKニュースを見ても、国会の中で、いかに政府がいいかげんかがわからない。NHKニュースを見ても、日本の様々な場所で反対の声が上がっていることがわからない。NHKニュースが、たまにきちんと採りあげると、それが大きなニュースになる。おかしいじゃありませんか。良いわけはありません。

 10年後、安倍さんが総理の座にあるとは絶対思いません。来年夏までという話もあります。しかしNHKは十年先も必ずあります。NHKは、視聴者の受信料で育てた、大事な宝物です。安倍さんの私有物では、断じてないのです。安倍さんに義理立てしたり、怖がる必要など無いのです。王様は裸です。若者達は既にそれに気づいています。王様は裸だと。NHKは、安倍さんと一緒に心中などしてほしくありません。安倍さんと一緒に心中などしてほしくないのです。NHKは、みんなのもの、みんなの宝です。このまま朽ち果てるのは、あまりにもったいない。NHKを市民の手に取り戻す。安倍さんの言うとおりの「取り戻す」ではありません。取り戻すのです、市民の手に。みんなのものに、NHKを取り戻していきましょう。ありがとうございました。
 カルデラの深部構造、コールドロン
 カルデラは「火山の活動によってできた大きな凹地」のことで、地形用語であり、姶良カルデラは、その中の「陥没カルデラ」に分類される。また、陥没カルデラの地下構造まで含めた全体はコールドロンと呼ばれる。古いカルデラが浸食・削剥されて凹地の地形が認められなくなると、もはやカルデラとは呼ばれなくなるが、その地下構造が残されていると認識された場合にはコールドロンと呼ばれる。

 陥没カルデラは、コールドロンの研究などから地下構造までを考慮して、キラウエア型、クレーターレイク型、バイアス型に三分類される。キラウエア型は玄武岩質マグマを噴出する盾状火山に特徴的に現れるので、ここではクレーターレイク型とバイアス型が問題となる。

 クレーターレイク型は、主に安山岩質〜デーサイト質マグマが大型の火砕流および降下火砕物として中央火口から噴出した直後に火口周辺が陥没して生じる。カルデラの直径は5〜10 km程度であることが多い。バイアス型は、主に流紋岩質マグマの環状の割れ目にそった大規模火砕噴出によって,中心部の屋根がピストン状に一体となって陥没して生じる。カルデラの直径は15〜25 km程度であることが多い。

 陥没カルデラの地下構造が現れている一例として、図2に宮崎ー大分県境付近にある大崩山(おおくえやま)コールドロン付近の地質図を示す。文献7のFig. 2 と併せて見るとより分かり易いであろう。図中ピンク色で示された環状の岩脈は花崗斑岩からなり、カルデラ噴火の際に、陥没しつつあるカルデラ壁の割れ目から吹き出したマグマの通り道(火道)がそのまま固結したもの、あるいは、再びマグマ溜まりが充填されて上昇し(再生カルデラ)、環状割れ目に沿って新たな貫入がおこったものと考えられている。中央にある赤色の岩体は花崗岩で、カルデラ深部にあったマグマ溜まりが上昇して再生ドームを形成した後、固結し、浸食・削剥によって地表に現れたものと考えられている。

イメージ 1

  
     産総研地質調査総合センターの「地質図Navi」よりコピー

 このようなコールドロンは日本の各地に多数知られており、ほとんどのケースで環状岩脈が認められている。例えば、同じ宮崎県のここには、三重の陥没構造があって、一番外側に環状岩脈が認められる。このようなことから、直径20 kmの姶良カルデラは、バイアス型である可能性があるのではないかと思われる。なお、鬼界カルデラもかつてはクレーターレイク型に分類されていたが、今ではバイアス型と考えられている(その1の文献1)。カルデラがクレーターレイク型であるかバイアス型であるかは、次に述べる噴火の前兆現象を考える上では重要と思われる。

 カルデラ巨大噴火の前兆として考えられる現象
 姶良火砕噴火の例に示されるように、もし、長い静穏期の後に突然カルデラ巨大噴火が起こり得るとして、その前兆現象はどのように捉えられるであろうか。既に述べた文献1では鬼界カルデラの噴火の際には降下軽石の噴出と大規模火砕流の噴出の間に大きな地震がおこった証拠があると述べられている。しかし、29,000年前の姶良カルデラ噴火のように、最初の降下軽石の噴出そのものがVEI=7にも達する巨大なものになり得るとしたら、その前の前兆を捉える必要がある。

 火山地質学の研究成果は、地質学的な時間スケールで、どのカルデラがより危険度が高いのかを教えてくれるだろう。将来の巨大噴火の危険度が高いと目される火山が特定されたら、そこに近代的な観測機器を集中させて、人間の生活時間スケールでの噴火予知が目指される、ということになっている(筈である)。

 1991年におこったフィリピンのピナトゥボ山の噴火(VEI = 6)では、地震の観測、傾斜計による山体膨張の観測、二酸化硫黄の放出量の観測などから、事前に避難指示が発令され、数万人の人命を救ったとされている。しかし、ウィキペディアの「ピナトゥボ山」を読むと、事前の避難指示は、素人目にも巨大噴火の迫っている兆候が、これでもかというほど多発し、そして「高さ7000m以上の噴煙」を上げた噴火がおこった後に出されている。もし一発目の噴火が大隅降下軽石を噴出した規模(VEI = 7)のものであったとしたら完全にアウトである。

 おそらく、環状割れ目からの噴出によるウルトラプリニー式噴火の際には、事前の火山性微動もカルデラ全体に拡がるようなスケールで観測されるのではないかと期待される。直前になれば、火山性微動が環状に連なっておこったりもするのではないかと期待される。マグマ溜まりの規模が大きければ、それだけ地震学的な手法などから、そのサイズや挙動を捉えることも容易になるのではないかと期待される。しかし、そうしたことは近代科学が未経験のことであって、単なる想像にすぎない。

 なお、軽石流を放出するようなカルデラ巨大噴火では、マグマの発泡現象が決定的に重要で、様々な模擬物質を用いた実験的な研究や理論的な研究が数多くなされている。それらのいくつかに目を通したが、「上昇=減圧 → 発泡」とするような説明や、「蓋が」圧力を高めて大きな噴火を準備するというような説明があって、重力場でおこる現象としてそのカイネティクスがどうにも理解できないので、論評は控えることとする。

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