さつきのブログ「科学と認識」

福島第一原発、アンダーコントロールで、わざと昨年の2倍の放射能を放出か

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 原発震災」の復興を、単なる復旧に終わらせずに、新しい日本を創出していこうという気運も興ってきているときに、一方で、もっと古い日本へ逆戻りするような動きもあって、暗鬱たる気分です。ちょっと時宜を逸しているのですが、メモ書き程度に触れておきます。
 
 卒業式の君が代斉唱時の不起立を理由に、東京都教委が定年後の再雇用を拒否したのは「思想や良心の自由」を保障した憲法に違反するなどとして、元都立高校教諭の申谷(さるや)雄二さん(64)が都に賠償を求めた訴訟の判決で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は30日、「校長の教職員に対する起立斉唱命令は合憲」とする初判断を示した。その上で、申谷さんの上告を棄却。申谷さんの敗訴とした2審判決(09年10月)が確定した。
 公立校での君が代斉唱を巡っては、最高裁が07年2月、都内の小学校長が音楽教諭にピアノ伴奏を命じた行為を合憲と判断したが、教職員全体が対象となる起立斉唱命令について憲法判断したのは初めて。
(毎日jp 2011年5月30日 15時44分(最終更新 5月30日 23時05分))
 
 地域政党・大阪維新の会(代表・橋下徹大阪府知事)が提案した全国初の「君が代起立条例」が、3日夜の府議会で可決、成立した。過半数を握る維新などの賛成多数で可決した。
 公明、自民、民主、共産各会派は反対した。市町村立を含む府内公立学校の教職員に対し、国歌斉唱時の起立を義務づける内容。府施設での国旗の常時掲揚も義務づけた。罰則規定は盛り込まれていない。
 採決では、維新(議長を除き56人)のほか、みんなの党(1人)と無所属クラブ(2人)が賛成。反対は公明、自民、民主、共産など計48人で、「府教委が起立斉唱を指導しており、条例化は不要」などとした。自民の1人は退席した。
 条例は「学校での服務規律の厳格化」などを目的に掲げ、府内の公立小中高校などの学校行事で君が代を斉唱する際、「教職員は起立により行う」とした。府教委が任免・処分権を持たない大阪、堺両政令市の教職員も対象にしている。今月中に施行される見通し。
((2011年6月3日19時40分  読売新聞))
 
 「愛しなさい」と強要されて、「では愛しましょう」という人を知りません。普通は、愛しなかったら罰するぞと脅されたら引いてしまいます。ますます愛せない存在になるでしょう。
 
 つまり、このような形で国旗や国歌を強制する人達は、国旗や国歌を誰にも愛されない存在へと貶めていく役割を担っている訳です。
 
 国旗や国歌が愛されない存在に堕ちていくこと自体は、私にとってはどうでも良いことですが、これを強要され、従わなければ罰せられる立場になってしまった教職員の身になってみれば、どうでも良いと済ます訳にはいきません。これは、形を変えた「不敬罪」です。
 
 国旗や国歌に忠誠を誓わなかったら罰せられるのは世界の常識として引き合いに出されるのは、決まってアメリカです。
 
 しかし、鴻上尚史さんも書いていますが、「国旗への強制的な誓いが裁判になり、州レベルでは合憲と判断されながら、連邦最高裁判所では粘り強く違憲判決が出続けているのが、アメリカという国です。」(SPA 6 14・21合併号「ドン・キホーテのピアス」)
 
 という訳で、「模範」とすべき相応しい国は他に求めなければならないようです。「首領様」をいただくかの国など思い浮かびますが、実情は良く知りません。いずれにしても、そうした強制は、とても「世界の常識」とは言えないと思います。それが常識として通ってしまうような国にはなってほしくないとも思います。
 
 仕掛け人の一人、橋本徹大阪府知事の主張は


「これは君が代問題ではない。教員は職務命令を無視できるのか?の問題」

ということのようです。

 しかし、職務命令以前に、行政・公務員は憲法を遵守する義務を負っています。憲法に違反する職務命令は、そもそも出してはいけないのです。地方公務員の長である府知事がそれを守れないなら辞めるのがスジだということです。
 
 憲法では、基本的人権の尊重(十一条)、個人の尊重(十三条)、思想および良心の自由(十九条)などの定めがあり、主権は国家・行政府ではなく国民にある(一条)ことも明示されています。弁護士出身の橋本氏がそれを知らない筈はありません。

 橋本氏は、

 「君が代を起立して歌うのは当然の儀礼の話。君が代を着席のまま歌う式典なんて僕は出たことがない。そんな式典がこの世の中にあるの?こんなことは、わざわざ条例にするまでもない。朝起きたらおはようございますを言いましょう、人から何かしてもらったらありがとうございますを言いましょうと同じ。」
 
 とも述べています。
 
 これはおかしな話です。君が代を歌わない「式典」などいくらでもあります。卒業式では君が代を歌わなければならないという決まりの方がおかしいのです。また、「朝起きたらおはようございますを言う」のは習慣であって、「人から何かしてもらったらありがとうございますを言う」のは礼儀です。
 
 習慣に従わないことで罪に問われる社会は、大変恐ろしい社会です。また、卒業式で君が代を歌うのは礼儀でもないので、誤った比喩と言うべきです。
 
 繰り返しますが、国旗や国歌を愛しなさいと強制されたら、ますます愛せなくなります。かつては、祝日に国旗を掲げた民家は多かったのですが、今ではあまり見かけなくなりました。そうした風潮を一番恐れているのは天皇です。
 
 2004年10月28日の園遊会の席上、東京都教育委員の米長邦雄氏が、「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と述べたのに対して、天皇が「日の丸・君が代」について、「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と意見したことは、象徴的です。つまり、国旗や国歌の強制は天皇の意向にも背く行為です。
 
 今や、国旗や国歌を強制する人達は、これを国民皆が心から愛するようになってほしいなどとは心にも思っていないことは明らかです。彼らは単に、自分が気に入らない考えの持ち主をあぶり出し、追放するために、踏み絵やリトマス試験紙のように国旗や国歌を利用し、もてあそんでいるに過ぎません。憲法違反の思想統制を、おおっぴらにできるようにした訳です。
 
 国歌斉唱の際に起立を拒否する勇気のない人は口パクで歌えばよい。口パクがバレたら、「強制されていると思うと緊張のあまり声が出なくなりました」とでも言っておけばよいと、私は思います。

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