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この画像を見て目が点になった。何がすごいって、中央に映っている金塊らしき物を担いでいる人の腕力(筋力?、忍耐力?)がすごいなと。
この番組は寝っ転がって見始めたら、変なドラマ仕立てで途中で寝入ってしまったので、この場面は覚えていない。再放送も録画に失敗し、結局、YouTube で確認したら、本当にこれは金塊だということで、金色に色付けされていた。
当時の日本人成人男性の平均頭長を23 cm として複数の人物の頭のサイズと比べると、この「金塊」の長さは30 cm くらいで、幅と高さは10 cmくらいだとわかる。金の密度は19.32 g/cm3 だから、60 キロ近い重さになる。
ちなみにこれが鉄だと 25 キロくらいだから、その2個分プラス 10 キロだ。そのプラス 10 キロ分が、なかやまきんに君が持っているこのダンベル。
トラックの荷台にヒョイと投げ置くし、右上の人物は、この体勢で自分の体重と同じくらいの「金塊」をズリッと引っ張る。片手で引き上げる場面もあった。金は重いからこんなサイズにすると簡単には持ち運べないし、何かと危険なので(例えば建物の中で担いだ肩からうっかり落とすと床に穴が空くレベル)、普通はもっと小さく鋳造する。
金塊の、笑ってしまうほどの重さを知っている身としては体感的に不自然な場面が多くてちょっと信じられないのだが、これは本当に金塊なのか? これがその後どうなったのか、いずれにしても原資は国民から搾り取ったものだから是非とも知りたいところである。
念のため書いておくと、番組自体はとても良かった。「ほとんど語られることのなかった・・・」と銘打つだけあって、初めて知る事実が多く、国(政治家)も軍人も資産家達も、天皇も、占領軍でさえも、戦後ゼロ年のどさくさに全力で私利私欲に走っていたことが良くわかった。彼らは財をなし、権力を手に入れた。その血脈を引く者らが、今もこの国を支配している。
NHKの番組には時々受信料返せと言いたくなるのがあるけれど、この夏はよく頑張ったと思う。最近では、8月13日放送の『731部隊の真実 〜エリート医学者と人体実験〜』 、8月14日放送の『樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇』 、8月15日放送の『戦慄の記録 インパール』(8月26日(土)午前0時50分〜2時03分(25日深夜)に再放送予定)など、記憶に残る作品だ。
頑張れNHK。
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備忘録
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防衛省、島根などへのPAC3配備検討(TBS NEWS: 8/11(金) 12:05配信)
愛媛県が無視されているので、・・・
愛媛県には稼働中の伊方原発があるので配慮したの??
PAC3で撃ち落とせるとは思えないけれど、万が一そうなったら、伊方原発に落ちないように祈るしかない。
ちなみに、過去にはこんなことが
1988年佐田岬半島米軍ヘリ墜落事故 (Wikipedia)
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東電原発事故によって大量に溜まり続けている「トリチウム汚染水」の海洋放出の可能性が問題になっている。問題の本質は、隅田金属日誌さんによる次の記事にあると思う。
まあ、カミオカンデのタンクの容量は3000トンしかないので、ここに流し込んでも焼け石に水だが、論旨に賛同する。
ちなみに、2016年2月時点で保管されていた汚染水の総量は約78万トンで、このうちALPSでの処理水は約61万トンであったのが、今年2月時点では90万トンを超え、貯蔵タンクは1000基に上るという。
いろいろとひどい議論がまかり通っているが、ここでは、たまたま目にした林 智裕 @NonbeeKumasanさんの「ソジウムクロライド」のtweetを取り上げよう。
一瞬なんの話かと思ったが、「海水中に平均 3.5%」のところで「ソジウムクロライド」が塩化ナトリウムを意味するとわかった。海棲生物は3.5%程度の塩分濃度に適応して元気に生きているけれど、その濃度が限度を超えて変化したら生きていけなくなるし、逆に淡水生物は海水中では生きていけない。また、ナトリウムはほとんどすべての生物の生命維持活動になくてはならないもので、人もまた、塩化ナトリウムを摂取することでそれを補っている。それに比べてトリチウムは害しかない・・・、等々のことは多くの人が常識として知っているので、これを読んだほとんどの人は、何を言っているのかと不審に思ったに違いない。
保存料として食品添加物に使われるのは人にとって毒性がないからであるし、普通におにぎりに添加するのは調味料として、また、塩分補給にも不可欠であるからに決まっている。ガンや高血圧のリスクが高まるのはとりすぎによるもので、逆に不足しないよう継続的な摂取が必要なものであることも、多くの人は常識として知っている筈だ。
だいたい、すべての物質は限度を超えて摂取したら体に悪いに決まっている。水だって例外ではないし致死量だってある。「したがって全ての物質は毒物である」と言うか。答えはNoである。そんな理屈は馬鹿げているし、ほとんどの人はそんなふうには思わない。塩化ナトリウムが毒物でないことは常識なので、希釈などせずにその結晶を舐めたりもするし、それで何の問題もない。何しろ生体に必須のものだ。だから、これを読んだほとんどの人は、なんて馬鹿なことをと思ったに違いない。
限度を超えて摂取したら体に悪いが毒物ではないもの、例えば塩や砂糖や醤油などと、どんなに微量でも微量なりの毒性を有する放射性物質とを一緒くたにして限度が問題と結論する論法がネット界の片隅で流行っているらしい。しかしこれは、問題の本質を何も理解していないことを告白しているに過ぎないものである。
誰かを馬鹿にする意図はないと言いつつ、騒いでいるのはトリチウムのことを良く知らないからだと馬鹿にしているのである。
そんなにトリチウムに詳しいのなら、管理対象となる基準値がトリチウムについて、総量が10億 Bq、かつ濃度が100万 Bq/g(注1)となっている根拠を説明してほしい。
トリチウムの実効線量換算係数が、吸入・経口摂取ともに、水の場合で 1.8 E-8 mSv/Bq、有機物の場合で 4.1 E-8 mSv/Bq(注1) と、およそ 2.3 倍の開きがあるが、なぜ 2.3 倍なのか説明してほしい。トリチウムの結合した有機物を介して数千倍の生物濃縮があるとの報告(注2)があるが、本当に2.3倍で良いのか説明してほしい。
トリチウムは処理する術がないため原発から多量に放出されているらしいが、もし簡単に処理できるものであるなら、本来どれくらいの規制基準にすべきものであるか、教えてほしい。
「みんなが知ろうとすることが大切だよね。」という意見に賛成である。もし知っていたらぜひ教えてほしい。
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注1)放射線を放出する同位元素の数量等を定める件(文部科学省)
他にも多数
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日本原子力研究開発機構(JAEA)大洗研究開発センターで6月6日に起きたプルトニウム飛散事故に際しての肺モニターによる放射性物質の吸入量の発表について,どうしても解せないことがあるのでメモ書きしておく。
JAEAによるプレスリリースや報道発表にあるように,体内に取り込まれたプルトニウムの測定は大変困難である。一部の報道に,「プルトニウムからのLX線を測定する」との記述を見かけたが,正確には,239Puの場合,α崩壊直後に反跳エネルギーを受け取って励起された娘核種235Uからの
ところで,先の投稿では保管されていたプルトニウムの同位体組成を加圧水型原子炉
したがって,発電用原子炉
以下,追記(6月15日)
JAEAからはその後2件の発表があった。
続報4によって,PuとUの元素比が26.9%:73.1%であることが公表されたが,相変わらず核種の構成比(同位体比)は非公表となっている。おしどりマコさんのツイキャスをご覧になったみーゆさんのtweet によると以下の発言があったらしいが,確かに意味不明である。
肺モニターにおいてα崩壊した直後の娘核種ウランからのLX線を測定する際,ウランの混合比が大きいと291Pu からの 20.78 KeV のβ線によって既存のウランの電子軌道の
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注1)ウランの主なL線は,Lα1:13.6147 keV,Lα2: 13.4388 keV,Lβ1: 17.2200 keV,Lβ2: 16.4283 keV,Lγ1: 20.1671 keVであり,ウランの同位体はどれもこの精度で同じエネルギーになる。体内からの放射では吸収のためにLα1ではなくLβ1が一番強く,これ以外は強度が極端に弱い。
注2)ここに高分解能での新しい測定法についての解説があるが,その補足説明に「本研究では、開発したTES型マイクロカロリーメーターを使ってPu(238Pu、239Pu)及び241Amの線源から放射されるLX線の測定実験を実施しました。測定実験の結果、半値幅約50 eVのエネルギー分解能でスペクトルを測定し、それぞれのLX線を分離測定することができました」とある。これは238Puと239PuからのLX線さえも分離できたと誤解されかねない記述であるが,よく読めばわかるように,区別できたのはPuとAmである。付図のスペクトルチャートにウランの上記 L線のピークが明瞭に現れている。
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6月6日,国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(JAEA) 大洗研究開発センター実験室内において,プルトニウムが飛散し,作業員が被曝するという事故がおこった。
当初,一人の作業員について合計の吸入量は36万ベクレルとされたが,その後の再検査で,体表面の除染が不完全なまま測定したために内部被曝を過大に見積もった可能性が高いとの情報がもたらされた。
それにしても,どうしてこのような事故がおこったのか。ビニールバッグが破裂した原因についてはプルトニウムのα壊変によって放出されたヘリウムガスが原因であろうとの見方が示されているが,本当だろうか。報道によると,作業員がステンレス容器の上蓋にある6本のボルトの内
最初に吹き出した気体は内部で膨張したビニールバッグに押し出された大気で,蓋を取り外す直前にはビニールバッグは容器内いっぱいに膨らんでいて,それがさらに破裂したということであろう。公開された資料の図面からステンレス容器の容積はおよそ2.7リットルと見積もられる。黒色の粉末がドラフトの外まで飛び散っているので,少なくとも1リットル以上,おそらく2リットル程度のガスが発生していたと思われるのである。
ところが,どう計算しても発生するヘリウムの量が1〜2桁少ない。現実的ではないが,アボガドロ数(6.022045E+23)と同じ個数の原子からなる1モル239 gのプルトニウム239(239Pu)が含まれていたとしよう。酸化物にすると271 gになる。これは26年経つと24110年の半減期でα崩壊して6.01755E+23個になる。その差4.500E+20が崩壊した原子数で,これと同じ数のヘリウム原子を生じる。これをアボガドロ数で割った0.000747がヘリウムのモル数である。1モルの気体の体積は標準状態で22.4リットルなので,発生したヘリウムの体積は,22.4 × 0.000747 × 1000 = 16.7 ccとなる。これではビニールバッグを破裂させることは不可能だ。
どうしても気になるので,もっと半減期の短い核種を含む場合で,それらの系列核種からの寄与も合算してみた。計算には26年前の初期条件としての化学組成・同位体組成を仮定する必要があるが,過小な見積もりにならないよう,ウランとプルトニウムの混合比を1:2,すわなちプルトニウムの酸化物200 gを含むとした。ウランはプルトニウムに比べて半減期が長いものばかりなので,プルトニウムの同位体組成だけが問題となる。ATOMICAに核兵器級プルトニウムと原子炉級プルトニウム同位体重量比の例が示されているが,この中で合計のα崩壊頻度が一番高そうな加圧水型原子炉(PWR)
238Pu: 2%,239Pu: 63%,240Pu: 19%,241Pu: 12%,242Pu: 4%
この内,242Puは半減期が37万年と長く,無視できるので,これ以外とその系列核種が問題となる。検討対象としたのは以下のとおりで,括弧内は半減期。
238Pu(87.7 年)→ 234U(245,500年)
234U はウラン系列であり,混合されているウランにも僅かだが含まれているので,念のため初期的に 0.1 g 含むと仮定した。数十年単位の放射平衡の検討において数十万年以上の半減期をもつ核種(この場合 234U)はバリアーになるのでこれ以降の系列核種は無視する。以下,同様である。
239Pu(24110年)→ 235U(7.038E+08年)
アクチニウム系列に属する。235U は混合されているウランに含まれているので初期的に 6 g 含むと仮定した。
240Pu(6561年)→ 236U(2.342E+07年)
240Pu は自発核分裂をおこし易く,これによって希ガス(Xe,Kr)が発生するが,その寄与は無視できる。
241Pu(14.29年)→ 241Am(432.6年)→ 237Np(2.14E+06年)
241Pu はβ崩壊するのでそれ自身は無視できるが,娘核種の 241Am は重要で,親核種の半減期が短いので精製後に生じた分として初期的に 2 g含まれると仮定した。
計算結果を表に示す。
計算の結果,合計のヘリウム生成量は120 cc 程度であり,ビニールバッグを破裂させ,内容物をドラフトチャンバーの外に飛び出させるには1桁少ないのではないかと思われる。ヘリウム生成の寄与率としては主成分である 239Pu より,半減期の短い 238Pu と 241Am が高いことがわかる。これらの核種を濃縮するとヘリウム生成量は多くなるが,そのようなものをウランと混合する意味はないだろうし,熱出力が高くなってプラスチック容器に入れるという発想もおこらなかっただろう。
おそらく,強烈な放射線(25兆ベクレル)によってプラスチック製の容器や袋が劣化して水素ガスなどが発生したのであろう。そうだとすると,静電気によって着火し,爆発する危険性もあったのではないか。それにしても,そうした可能性を考えもせずに,このような事態を招いたことは,専門知識の欠落した集団が原子力開発・研究を担っているということになる。つまり,今後もこのようなことが度々おこることを予想させる「事件」として認識すべきである。実際,JCO臨界事故など,過去にも度々おこってきたのであり,なにも反省されていないということを意味する。
もう一点,今回は人身への健康被害はさほど心配しなくてすみそうであるが,多少とも危惧されるのなら業務上過失傷害の疑いが生じる訳であるから,現場の保存と原因の徹底した究明,それらの公開が求められる。もとより原子力の平和利用は自主・民主・公開の三原則の上に許されている訳であるが,その基礎は情報公開である。まずもって,この容器に保管されていた物質の成分・同位体組成の公開を強く求めたい。
ポリエチレンは水素と炭素だけの重合体なので,発生するガスとしては水素かメタン,おそらくメタン(CH4)の可能性が高い。いずれも発火性のガスである。これを二重に包んでいたビニールバッグは,そのラベルにPVCの文字が見えるのでポリ塩化ビニルだとわかる。これが劣化すると塩素を含むガスが発生する可能性があるが,「破裂」するのに必要な強度を失うので,こちらの劣化はそれほどなかったと思われる。ドラフトチャンバーの前の床に飛び散っている小さな黒い欠片状の物質は炭化したポリエチレンかもしれない。
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