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犬の成長は早いもんで、人間の1年で犬にしたら7年くらい経ってるんだって。
だからツトムが3歳の時に俺はもう抜かれちゃったなーなんて思った高2の夏。
ツトムは他の犬とのコミュニケーションが下手だった。
きっと自分のことを人間だと思ってるのか、他の犬が近づいてくると超警戒する。
で、ウゥゥゥっとやるの。
でもたまに好きな子がいて、自分が好きな犬にはとても優しい。
自分勝手な犬だった。
よく散歩中にヒモをつけないで歩いてる飼い主さんもいるけど、俺はあれが怖くてしょうがなかったの。
かならず犬は近づいてきてツトムに寄ってくる。
俺が逃げようとすると、飼い主さんは笑顔で
「大丈夫ですよーうちのはおとなしいから」
って、
「うちのがおとなしくないんですけど!」
と思いながら遠いほうにツトムを引っ張って歩くの。
俺の家は2つあって、自営業なので昼間はお店に、夜は自宅へ。
オカンはツトムと一緒に行ったり来たりしてた。
で、オカンに溺愛されて育ったせいか、留守番ができない。。。
誰もいない部屋に留守番させると
ウォンウォ−−−ンとそりゃ狼のように遠吠えをするの。
自宅の時は出窓で外を見ながらずっと座って悲しい目で待ってるの。
お店にいるときはミシンの下がツトムの家。
自宅では出窓がツトムの家。
そんな元気で元気でわんぱくだったツトムも10歳を越えたあたりからちょっとづつ身体が弱ってきた。
後ろ足がすこしプルプルって痙攣するの。
最初はなんか疲れたのかなぁーと思ってた。
でもそれは年齢的なものと、フローリングで長年足を滑らせて育ってきたから足腰に負担がかかってきた積み重ねだったみたい。
でもまだまだ元気。
中2のときからツトムと一緒に過ごして、成人して、音楽も始めて、バイトもして、毎日一緒だったから家族と同じだった。
ツトムは外見はいつまでも若いからなんだか年をとってるのが不思議な感じ。
でもやっぱり足がどんどん弱っていったの。
(明日に続く)
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