レフト・シンチーのオペラ

昼は本を読み、歌を詠み、夜は酒を呑む。私です。

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雨の日は物悲しい音楽を聴くのがいいです。
物悲しいのが大切です。
壮絶に悲しい音楽は晴れの日に聴きますから。
じわりじわりと悲しみが満ちていきます。
最近のテレビ番組はすごく不愉快です。
ニュース番組とかは、朝の身支度とか、夕食時に仕方ないから観てやっているだけで、
殊、バラエティー番組などは虫酸が走ります。
こんな卑しくて、いかにもヤラセだと言わんばかりの番組しかないとは。
日本のレベルの低さです。むしろ、レベルが高いのか。
帰宅してテレビがついているとそれだけで、食事すらもダイニングに拘束されて食事をとる服役者の苦痛にも似ています。
バラエティーを観させられるくらいなら、食事なんて放棄してやる!と叫びたいくらいです。
きっとみんな、自分の不幸から逃げたくて、誰かを笑おうと必死なんでしょう。
でも、「ファルスタッフ」のフィナーレにある通り、みんな誰かを笑うけど、最後に笑った人が、一番の笑い者なんです。

別に誰が誰と付き合おうと、どんな趣味を持ってようと、大人なんですから一向に構わないんですが、
とにかく話題をほじくりかえすことで躍起になってるマスメディアが、
確証もない話題を「!?」でお茶を濁して、あたかも取材完璧な事実のように報道して、
みんなで冷やかしてるのが気にくわない。
タレントだって大人なんですから、交際を持つことだってあるでしょう。いろんな趣味もあるでしょう。
ファンはそんなこと気にしません。
なにが悲しいって、その人が交際をもっていたことじゃなくて、
そんな変な報道をされることで、その人のタレント活動に支障が出るかもしれないってことです。
そんなツマラナイ報道が今でもなくならないのは、
その話題に本当にショックを受ける純朴な人たちがいるからだろうし、
その話題で陰口を回して楽しむ、ファンでも何でもない人たちがいるからなんでしょうね。
本人と絶対に顔を合わせないでする話題ですからね。
負い目の欠片もないのでしょう。
しかもそういう話題のときって、熱心さを自称するファンに限って、「ダマされた!」とかわめいて、グッズを捨てるんですよね。
そういうファンさんは、タレントさんの仕事や作品は全く興味がなくて、好きでも何でもなくて、その人自身を愛してるんでしょうか。
会ったこともないのにご苦労様です。
タレントって、まさにその人にしかないタレントを見せることで、みんなに満足を与えていて、
清廉清純というパフォーマンスまでがタレント活動だと思いますけど。
仕事を離れたら私たちと変わらない市民ですから、
プライベートまで清廉清純とかいう設定って、あなたが勝手につけたものですよね。
普段はこういう話題は読み流したり、聞き流したりしますが、
あまりに稚拙な記事を目にしてしまったんで悲しくなってしまいました。
悲しい理由は以下の通りだったんですけど。
当のタレントさんは慣れっこだと思うので、意にも介してないかもしれませんが。
私の勝手な、余計なお世話です。

昔は政治的な発言が好きだったけど、最近は追いかけるのが疲れちゃった。
世間的な発言より、反逆的哲学的な発言の方が、しかも、世間の神経を逆なでするような発言をする方が楽しくなってきたんで、世間の利益になるような、世の中のためになるような意見や提案は、もうしばらく封印しましょう。
人生を費やすべき使命に燃える人間は命すらも惜しまないが、
生命をもてあまし、人生の戯言に遊興する人間は、死ぬことすらもったいつける。
それが私です。
自身の人類としての生命的欠陥に気づいていながら、生命の享楽に未練をもち、生命的欠陥を持たない人間たちを辱めるためにルサンティマンを燃やした私。
私の生命が健常者たちの生命の恥辱であることを倒錯させる素晴しき先人たちの偉大なる哲学。
生命を全うする凡庸は決して真なる哲学を理解できないでしょう。そして、とある人類によって成し遂げられた偉大なる宗教をも。
なぜなら、真実の健常者たちには必要なかったからだ。
また同時に真実の孤独者も仲間を必要としなかった。
哲学と仲間を求めたのは健常者のふりをする不健康者だけだ。
私の正体は二言ほど話せばわかります。
いや三言かもしれません。
それを聞いてわからないなら、あなたはまだこの世に生まれもしていないし、生まれたことに気づいてもいないでしょう。
弱小の倒錯こそソクラテスの哲学であり、
列強の倒錯こそルサンティマンの哲学である。

ああ、不愉快です。
いろんなことが不愉快です。
ニュースもコミュニティーサイトも見ないように努めているのに、
不愉快千万、嘔吐しても腹筋がツルほどです。
人間はどうして、偉大なる先人たちの歴史と、偉大なる酒だけで生きていけないのでしょう。
それ以外は単なる空白です。
ニュースも
バラエティーも
ポップスも、
掲示板も、
エコノミックも、
トレードも、
ドラマも、
世間話も、
ゴシップも、
お世辞も、
家庭も、
性的パフォーマンスも、
みんな、みんな、
くだらないです。
大いなる恥辱。
大いなる軽薄。
みんな、みんな、
くだらなすぎます。
価値のあるもの。
それは現実に生きている、実在する、息をしている、私と会話ができる、感情を交換できる、
人間「ではなく」!
かつて人間が作り出したであろうもの、人間が生み出したもの。
死人の記憶こそ素晴らしき価値!
死人の忘れ形見こそ素直な過去!
人は息によってその価値を下げる。
偉大なる技術によって生命の苦痛を受け入れた崇高なオペラと交響曲、協奏曲、
偉大なる哲学の推敲を認識して生命の破滅を実現した敬虔なる精神的な形而上学書と宗教書、
偉大なる思索によって生命の絶望に至った同志諸君たちの崇高な小説たち。
それら以外に、いかなる哲学的価値はない。

古典は古臭い?
バカも休み休み言いたまえ。
古典には先人の知恵と反省にあふれている。
君の思いつきそうなことはすでに先人がモノにしている。
古臭く、型にはまった歴史が愚かだと声高に主張するよりも、
自分の考えることがいつも新しく、
独創的と自惚れている方が愚かだとは思わないかね?
わからないのではない。
それは考えていないだけだ。

カール・シュミット、久しぶりに読もうかな。
20世紀の政治学者のなかで群を抜いて偉大でありながら評価に乏しい学者の一人。
もう100年も経つのに、世界はまだ彼に追いついてないんですね。
まあ、猫と虎には重宝がられても、
犬と羊はには見向きもされないでしょうから、
どうでもいいんですけどね。
好きな本を挙げると切りがないし、何を基準にしてその本が優れているかを決めることはすごく難しいです。
しかし、本であることによって本として優れている本を挙げろと言われたら、
私はニーチェの『善悪の彼岸』を挙げないわけにはいきません。
『善悪の彼岸』は何がすごいかというと、
本は教育や娯楽を目的にしていますが、これは何ら目的をもっていない本であるということです。
そして、この本を読んだ者は往往にして一人残らず、宗教家だった者は科学者に、「科学者」だった者は「宗教家」に変わってしまう本であるということです。
ニュルンベルクのマイスタージンガーだと、
第一幕のマイスタージンガーの試験を受けるときにヴォルターが歌う愛の歌が好きです。
第三幕の後半のバールの愛の歌もいいですが、
素直な恋をそのまま歌う荒削りの歌もとても魅力的です。
メシアンといえば、トゥーランガリラ交響曲になるわけですけど、
たしかに、その独創性と随所にちりばめられている伝統様式が巧みに合わさっているのがそれといえます。
ピアノは超絶技巧に、オンド・マルトノは妖艶至極に。
特別に好きな楽章や、省いて特別に取り上げる楽章は、これに関しては特別意識してはいませんけど、
作者の証言から主要部分を抽出したとすれば、
「星たちの血の喜悦」だけが単独演奏を許されているところを考えると、この音楽の心臓部分と考えるのは妥当だと思います。
個人的な好みで言えば、
3つの愛の歌で演奏されるオンド・マルトノの音色が実に怪しくて、甘やかで、
それを打ち消すかのように打ち鳴らされるピアノと弦楽の厳格さが、
二つの狭間を強調するみたいで、
この音楽の内容を充実させる要素からは外せないと思います。
トゥーランガリラ交響曲が、愛の楽章とトゥーランガリラの角上の二つから構成されている時点で、どちらかを重んじた再構成や省略は許されていないわけなんですけど、
その二つの要素を含んでいない、またはその二つの要素を含んでいるのが、序章とフィナーレ、そして、星たちの血の喜悦なんですね。
そのときいつも問題になるのが、後半の始まりに当たる「愛のまどろみの庭」なんですよね。
名称や要素から愛の楽章に含める方が自然なんですけど、
曲の雰囲気がトゥーランガリラの楽章をまとっていることが、
この音楽の全体の構成を難解にさせている原因だと思います。
そういえばカール・シュミット「現代議会主義の精神史的地位」って、政治思想を専門にしている大学の学科でも、教えないことが多いですよね。
私も現代政治思想の先生の、10人程度しかいない人気のない講義でしか教わったことがないです。
でも、その講義は私にとってとても有意義な出来事でした。
20世紀の各分野における偉大なる学者を挙げろと言われれば、
宗教学では、カール・バルト、
形而上学ではマルティン・ハイデガー、
政治学では、カール・シュミットです。


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