レフト・シンチーのオペラ

昼は本を読み、歌を詠み、夜は酒を呑む。私です。

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今年度から始まりました『紅』。今日、第一話と第二話を観ました。不思議と嫌な感じはしませんでした。近頃のアニメは灰汁が弱くて画一的か、灰汁が強すぎてちょうど良いものがない、なんて言われていたりしますけど、この作品は灰汁が強い方です。下町で繰り広げられる逃走劇とでも言いましょうか。下町を表現しようとする試みは、過去に何度か例があります。『フタコイ オルタナティブ』しかり、『アベノ橋魔法商店街』しかり、下町の雑然としていながらも、そこにある人情めいたところを作画に取り入れようとスタッフは努力していました。どちらもギャグに重きを置いた作品でしたし、そのあたりは非常に表現しやすかったのだと思います。しかし、『紅』は同じ下町を舞台にしたアニメでも、ギャグ要素はあまり見受けられません。まだ始まったばかりなので多くは謎になっていますが、主人公が背負っているものや主人公を取り巻く状況、世界観など、どこかに暗い雰囲気を持っています。五月雨荘の住人も、これから関わってくるでしょうし、学校でも主人公の状況を知っている女の子と知らないけど好意を寄せている女の子のシーンが主ですから、案外コミュニティーは狭いようです。主人公も世間のことには疎いようですし。
作画能力はとても高いです。アニメーション制作のブレインズ・ベースは『かみちゅ!』を制作したところです。どことなくその空気は漂っています。色は全体的に暗く、日陰のような感じです。空も曇っていたり、夜のシーンが多いです。そこに紫の着物を着た九鳳院紫はかなり対照的な存在です。色のコントラストをつけることで、目を引きやすくなります。その辺を狙ってあえて全体のトーンを落としているのでしょう。
監督は『RED GARDEN』でお馴染みの松尾衡さんです。『紅』もプレスコで制作しているようですから、かなり似た演出が出てくると思います。プレスコの魅力は、何と言っても役者本来の演技が出来ることです。アフレコでは絵が先にできあがっていて、そこに役者が声を入れて演技をします。プレスコはその逆です。もちろんアフレコであっても演技をキチンとするのがプロですけど、役者がやりたい息や間の入れ方など、とても繊細な部分で人間くささというものを、プレスコでは役に繁栄させやすくなります。主人公の紅真九郎は、松尾作品では常連の沢城みゆきさん。他の作品でも見受けられるように非常に間の取り方の上手い方です。その功績は『RED GARDEN』でお解りでしょうけど。かなり期待しております。他にも石毛佐和さんや新谷良子さん、黒田崇矢さんなどプレスコ体験組がそろっています。
シリーズは全12回と聞いています。風呂敷もそこそこに広げられていますから、後半はペースが上がると予想されます。どれをとっても始まったばかりですから、落ち着いて視聴を続けていきたいと思います。なんでも原作があるようで、『RED GARDEN』の際はアニメが原作だったので好きにシリーズを進行できましたが、小説の原作がある今回の『紅』は、どのようなバランス関係を作るのか、そこも考えどころです。

紅 公式サイト http://www.samidareso.com/

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