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大阪の中心部 本町と心斎橋の間にある小さな路地の奥で2003年開業の東南アジア料理店

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「インバウンド」という言葉。元々はコールセンターの受電業務
(お客さんからの電話を受ける)を指していたものが、気がつけば
外国人観光客を日本に誘致するというキーワードに置き換わりました。

私たちの店が存在する「大阪」は元々商業都市で、ただ近隣に京都・奈良と言った
日本を代表するような観光地があるために、今まではその中継基地として存在
していました。
ところが、いつしか大阪そのものが「観光地」となり、「爆買」
という言葉に代表されるような観光客の集団が
直ぐ近くの船場心斎橋商店街で年々多く見かけるようになりました。

地域が一丸となって、外国からのお客様を迎え入れようという動きがあるようで、
路地手前の大衆の居酒屋さんでもビールの中国語表記「 啤酒」が出たり
あるいは、隣の餃子屋さんでも中国語で持込を厳しく制限する
メッセージがあるほど、店の大小関係なしにそういう「外国人観光客」
体制になっている中、私たちのお店は意外にもそういう
「インバウンド」からは一つ距離のある店として存在していました。

というのは東南アジア料理をわざわざ日本で食べる
ということもないし、またネイティブな現地の人の店と比べると
どれだけ私たちが現地の「トップシェフ」から習っていたとしても
限界があり、やはりネイティブな人のいる同胞のお店のほうが
観光客の人も安心するという暗黙の了解があったからです。

しかしながら、ついにその状態をぶち破ることになりました。
私たちとは開業直後以来のお付き合いがある旅行会社さん。
今までグルメツアーの手配をお願いしたり
また、求めに応じて事務所にいろんな国のケータリング弁当を
配達したりという関係で長いお付き合いがあるこの旅行会社さんから
「ミャンマー人の観光客にミャンマーの味を食べさせてあげたいと
考えているが、おめえさんの店ではそれは可能か?」
という問い合わせがあったのです。

詳しく聞けば、日本のツアーでは基本的に日本料理をだしているのですが
長期の旅なので途中で自国の料理が恋しくなるという。
これがタイ料理やベトナム料理であれば専門店がいくらでもあるけれど
ミャンマー料理専門店は現時点で大阪では、ほぼ見かけないことから
特定の国に固執せず、自在に東南アジア各国の料理を作る能力を有している
私たちの店に「白羽の矢」が立ったのです。

これは、日本のツアーでも、たとえばアンコールワットに10日間とかそういう
ツアーがあると、途中で、日本の「おにぎり」を出すというのが
重要なポイントらしく。非常に好評というのと同じ理屈のようです。
(別に日本に帰ればいくらでもと私たちは思うのですが、一般の人はそうでは無く)

ミャンマー料理は何度も作ったこともあり、また留学生から学んだこともあり
そして、国境の町ですが、実際に2度ほど足を踏み入れたことがあります。
実際にバイキングでもミャンマーのカレーは好評でした。
ですからこの話を受けることにしました。
しかしはじめてのことですから、シェフもミャンマーの食文化や
レシピの再確認をネットを駆使し徹底的に調べて当日に挑みました。

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前回の記事で書いたミャンマー語は、ミャンマーの皆様への
ごあいさつ文。一応「おもてなし」を意識しました。

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10名を越えるミャンマーからのお客様を迎えるため
この日のお昼は「貸切」モード。外に使うテーブルも設置します。

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これは何かといえば、実は米を炊飯器で炊く直前のものです。
ミャンマーは「ココナッツライス」というご飯を食べるそうです。
米にココナッツミルクやホムデンと呼ばれる小さな赤たまねぎ(赤わけぎ)
に塩や砂糖・油などを入れて炊きます。

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料理を作りながら出来るだけ現地に近い食事の方法を意識します。
テーブルに載っているものは東京のミャンマー食材店から
入手したもので、これを食卓に置くのが必須とか。
言って見れれば「漬物」のような存在です。

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来店時間が刻一刻と迫ってきます。
早くできたおかずは事前にテーブルに置けば、とりあえず食べ物があると
ばかりに安心されるとの判断です。

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これは、ミャンマーのドラマのDVDです。通常はタイのDVDですが、
それを流すということは、日本人を迎えるのに韓国や中国の映像を流すのと
同じになります。
ただでさえ店内がタイ・ベトナム色が強くなってますから
こういうところでミャンマー化を図ります。

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肝心の料理のほうですが、「ミャンマーのカレーを食べたい」という強い
希望があり、ミャンマーのカレーを作ります。こちらはナスビのカレーです。

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こちらは、チキンのカレー。ところで光が反射していますが、
実はミャンマーのカレーというかミャンマー料理の特徴として油を多用します。
一見「脂っこい」と思えるほどの層の厚い油が出ている
料理こそがミャンマーの皆様の喜びとの事です。

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こちらは、ミャンマーのスープ。レンズ豆などを使います。
ミャンマーは東南アジア圏ですが印度と国境を接していますから
「レンズ豆」とかなんとなく印度文化を意識するような
料理というのが出てきます。

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これはおひたしのような料理。ここであの30年完全自然農法を貫く
松下式の青菜を登場させます。

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これは事前にテーブルに置いておいた「漬物」のような存在
特に器に入っているお茶の葉の漬物はミャンマーでは特に重要で
日本で言うところの「梅干」のようなポジションを形成しています。
(実際来られたミャンマーの人これを現地からもって来たらしく、
ハサミを貸してほしいといって袋からあけていました)

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こちらも上記と同じような存在のようで、ミャンマー食材店から届いたものです。

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さて、先ほどのご飯が炊き上がりました。こんな感じです。
後から実際に味見しましたが、ココナッツが入っていてもイメージするような
甘いものではなく、油と塩味が微妙に効いていておいしかったです。

ということで時間になり、ついにミャンマーからのインバウンドを受けました。
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こんな感じです。皆さん黙々食べて折られたので一安心。
シェフもミャンマー語の挨拶を事前にマスターしておりましたので
それで挨拶すると非常にうれしそうでしたし、放映していたDVDへも
指を指していて非常に良い感じで終わりました。


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さて、さりげなく置いていたこの「ウエルカムカード」はどうなったのでしょう。
旅行者の方々を連れてきたガイドや旅行会社の人が喜んで見せて
いましたが、正直翻訳ソフトで出た文字をなぞっているので意味は全く
わかりませんからどうだったのでしょうか?

まあ私たちも、逆の立場として現地に言ったお店で
日本語表記があり、日本人から見たら文法などに違和感があるものの
不思議と「がんばっている」ような好意的な意識を持っていつも見ています。

ですからその逆をしたのですが・・・・・「おもてなし」になったか否か?

でもはっきりいえることは、少なくともこれは誰かが「持って帰った」と
言う事実があったということでございます。

この記事に

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    心からのおもてなし
    お疲れ様でした。
    ミャンマーからの旅行者の方々も
    ホッと一息・・・つかれたことでしょう。

    これを皮切りに
    更に展開されるものがあるといいですね。

    かめのしっぽ☆

    2016/4/15(金) 午前 11:06

    返信する
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    > かめのしっぽ☆さん
    おかげさまで、ミャンマーの旅行会社の人からは好評と
    日本の旅行会社の人に聞きました。
    そのため、追加の依頼が入りました。
    ミャンマーはこれからおもしろそうですね。

    サワディ・シンチャオ

    2016/4/16(土) 午前 10:52

    返信する

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