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佐野稔解説で、面白いのを見つけたわ。
1994年の「チャレンジオブチャンピオンズ」。プロに転身したばかりの佐藤有香に、伊藤みどり、クリスティ・ヤマグチという豪華メンバーが揃った大会。
そのうちの佐藤有香の演技。
佐藤有香って人は、本当にスケートが上手よねえ。スケート靴ってのはね、重いのよ、それなのに、ステップのあの軽やかな足捌き。履いてる靴の重さを感じさせないわ。しかも、1つ1つのステップがすごく丁寧。まるで氷をいたわってるみたい。
上半身の動きも品があるわね。バレリーナみたいってのとは違うけど、腕の緩急の付け方が上手だし、動きも基本に忠実でキレイだし、見ていて気持ちいいわよね。
それに加速の巧さね。ゆったり滑っているところから、スピードがすいすい上がって行くナチュラル感。これが素晴らしいわ。一陣の風のようね。これだけ基礎力があるから、アメリカのトップ選手がこぞって「教えてくれ」って来るわけよね。リッポン君にも、このスケーティングを伝授してあげてほしいわ。
あと、佐野大先輩も大賞賛してるけど、この試合では、トリプルルッツにダブルトゥループを付けたわね。佐藤有香って人は、飛びかたはきれいだったけど、ルッツとフリップ(特にフリップ)が苦手だったのよね。ループやサルコウはとっても得意だったけど。佐野さんが、「僕は(ルッツを連続ジャンプにしたのを)見たことない」って言ってるでしょ。
これが佐藤有香が世界女王になったときのフリーね。最初にトリプルルッツとトリプルフリップを飛んでるけど、どっちも単独で、フリップは着氷の姿勢が傾いちゃってるわよね。
しかし、ほんっと滑りはキレイ。素晴らしいの一言よね。最後のステップワーク(4:05あたりから)で英語の解説者がスピードを絶賛してるわよね。「他のスケーターがスローダウンするところで、ユカは逆に加速する」って、ほんっとそのとおり、このフットワークでスピード落とすどころか上げて行くって、スバラシすぎて鳥肌ものよ。
スピンも入ってから出て行くまで、本当にきれいよね。出方の巧さには唸るわね〜。ちょっとした足首の使い方とかも見て欲しい部分ね。めっちゃスムーズにスケーティングに戻るあたりは、今の選手にも大いにマネしてもらいたいわ。回ってるときのスピードも安定しているし、ビールマンみたいなポジションこそないけど、1つのポジションがきちっとしてるから、見てて気持ちいいわ。
最後に英語でしっかりインタビューに答えてるわよね。発音もうまいし、今の選手よりむしろオトナ感があるんじゃないの?
こっちは同じプログラムで、少し前に行われたオリンピック。ちょい緊張しすぎよねえ。表情が硬いわ。でも滑りはやっぱり上手。このときは確か、ショートで失敗してフリーでは最終グループに入れなかったのよね。点が抑えられてるのは、そのせいもあるわ。
解説者が、「なんとも素晴らしい技術をもったスケーター」って紹介してるわよね。佐藤有香の「グレート・テクニック」については、英語の解説者のほうがちゃんと説明してる気がするわ。日本のアナだと、「ステップは世界トップだけど、ジャンプは・・・」みたいに、すぐそっちで落とすのよね。
最初に紹介した、「チャレンジオブチャンピオンズ」でも、アナがそんなことしゃべり始めたら、佐野大先輩が遮っちゃって、「カンケーないですよ。クリスティ・ヤマグチも世界チャンピオン、佐藤有香も世界チャンピオンですから。ジャンプの質はそんなに変わらないです。伊藤みどりがズバ抜けてるだけの話」って、多少ムッとしたみたいに話してるのがイイわよね〜。
アナが別の話を始めても、ジャンプに入ると(1:40あたり)、無視して、「イケッ!」って・・・(笑)。力入ってるわあ。
このときは10点満点の採点だったんだけど、「僕は13点あげたい」ってプログラムの出来を大絶賛してるわね。本当に、素晴らしい出来だもん、そう言うの当然よ。
でもって、テクニカルメリットでいい点が出ると、「凄い!」の連発。アーティスティックインプレッションで、点が下がると、「なんで落とすの」「上げろよ、も〜」「どうしてそういうことするのかなあ」って不満タラタラ(爆笑)。
ま、たぶんこの当時は、クリスティ・ヤマグチが出れば、彼女がアーティスティックインプレッションで一番の点をもらうってのが、お決まりだったんでしょうね。
この最後で、佐野さんてば、「(アーティスティックインプレッションの)10点の数が少ない・・・ですよね」って、わりと冷ための声音で言ってるわ(再爆笑)。佐藤有香はこのあと滑ったんだろうから、佐野さんとしては、佐藤有香のアーティスティックインプレッションもこのくらいは出して欲しかったんでしょうね。
それも、当然だと思うけど・・・アタシの眼には、佐藤有香の演技の芸術性はヤマグチと遜色なく見えるわ。伸びやかで、明るくて、品があって。もちろん、ヤマグチの蝶々夫人もオリジナリティがあっていいけどさ、ちょい場末のゲイシャみたいじゃん。アタシ的には、どっちをより何度も見たいかって聞かれたら、佐藤有香の演技だわね。
アマの競技会とは違ったリラックス感のある試合だけど、試合は試合。それでここまでジャッジに文句つけるのって、いいわねえ。このくらい大らかでいいんじゃねーの、ってアタシなんか思うわけ。
伊藤みどりと佐藤有香のワンツーフィニッシュが決まったときの、佐野大先輩の裏声での喜び方なんて、もうパソコンの前で笑い転げたわ。偉ぶってなくていいじゃん。やっぱ、好きだわ〜、佐野稔解説。最高ね!
これをケーハクだとか酔っ払いだとか言って叩くと、佐野さんもだんだん地を出せなくなってきて、当たり障りのないことしか言えなくなるんじゃないの。やっぱ、選手にも個性があるように、解説者にも個性があるのよ。それをもっと認めて、ただ単に好き嫌いだけで批判するだけじゃなく、一流をきわめた人の言葉や態度から、何かを学んで欲しいものね。自分は素人だって言うんなら、なおさらね。
アナが選手を落とすようなこと言ったときの佐野大先輩の反抗的wwww態度とか、日本選手全力応援、全力賞賛ぶりとか、こういうしゃべりをする人、やっぱり必要だと思った人、佐野稔を見直してみようかなって思った人は、押してね
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追記:アタシったら、佐藤「ゆか」さんのファーストネームの漢字を間違えていたわ! 直したからね。すんません(ぺこっ)。
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