沢木リョウのAKB的な小説

かなりご無沙汰していますが、復帰を考えているのです。

クライシス0911ファイナル

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第8話「空の木」

クライシス0911ファイナルシーズン

(前回までのあらすじ)
 40歳になった沢木リョウは家族と幸せな生活を送っていた。
親友ユウスケと再会をしたリョウはテロ計画の情報を知る。
 しかも、そのテロリストはリョウの妹、沢木ジュリだというのだ。

 リョウはユウスケの紹介で「協力者」と会うこととなる。
車椅子に乗って現れたのは死んだはずの天才テロリスト、ポールだったのだ。
 ポールの話によるとテロ攻撃は全部で3回だと言う。
 そしてポールの助言どおりに1回目のテロ攻撃が起こる。
中国大使館で爆弾テロが起こり20名以上が犠牲になったのだ。
 この事件は国際問題に発展し、日中関係は深刻なものとなった

 事件現場の防犯カメラには沢木ジュリと思われる女性が映っており、『国会議事堂前』の駅で下車したことが確認されたのだ!
国会議事堂は厳戒態勢となった。リョウとポールも近くのホテルで犯人の捜査に協力をしていた。
 ポールはテロ組織のサーバーに潜入してアジトの場所を発見する。

 捜査員がアジトへ突入し、犯人が1名確保される。
その犯人は沢木ジュリではなく、リョウの親友、志水ユウスケであったのだ!!

 ユウスケは拘束され、アジトに残された情報から2回目のテロ攻撃の標的が明らかになる。
その標的とはオープンしたばかりの東京スカイツリーだったのだ!
 

第8話 空の木


 東京スカイツリーは急遽、来場中止となり閉鎖される事となった。
テロの危険があるためである。テロの情報は観光客には伏せられた。パニックの危険があるからだ。
大使館テロ事件と関係があると察した観光客は速やかに避難に協力をし、大きなトラブルにはならなかった。
 

 誰もいなくなった東京スカイツリーに、警視庁の特殊捜査官が次々と入っていく。
爆弾処理班や警察犬もいる。
 物々しい雰囲気をマスコミが嗅ぎつけ、TV局のレポーターやカメラマンが東京スカイツリーを取り囲んだ。

 
 そこに車椅子に乗った男が現れた。
ポールである。
 ポールは頭から毛布のようなモノをかぶり、マスコミからその存在を悟られないようにスカイツリーの中へ入っていった。

「今のところ爆弾テロの可能性は低いそうだ。」
サカキバラ捜査官は言った。
「リョウさんも中に入りますか?」


 俺はしばらく考えて、返事をした。
「いや、私は車で待機します。」

「わかった。私は中で捜査するから何かあったら無線で知らせてください。」
 サカキバラ捜査官はそう言うとスカイツリー内へ入って行った。

 俺は車の中で一人、状況を見守ることにした。
なにかが起こるような、嫌な予感がしたからだ。
 今まで数々のテロ事件に遭遇してきたことで、危険が察知できるようになったのだ。
観光客が居なくなったとしても、爆弾が仕掛けられていなくても、、、何かが起こる。
 そんな気がするのだ。

ピー・・・・ガー 

 その時、車に設置されている無線機から聞き慣れた声が聞こえてきたのだ。
『リョウ!聞こえるかリョウ!』


 この声は、、、、!?



『俺だ!ユウスケだ!大使館テロ事件の犯人がわかったんだ!』



ユウスケの声だ。疑惑が晴れたのだろうか。
「ユウスケ!俺だ!犯人は誰なんだ?」


 するとユウスケは驚くべき名前を口にしたのだ。


『犯人はユミだ。俺の妻の志水ユミだ!』


!!




〜第9話へ続く〜


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第7話「標的」

クライシス0911ファイナルシーズン

(前回までのあらすじ)
 40歳になった沢木リョウは家族と幸せな生活を送っていた。
親友ユウスケと再会をしたリョウはテロ計画の情報を知る。
 しかも、そのテロリストはリョウの妹、沢木ジュリだというのだ。

 リョウはユウスケの紹介で「協力者」と会うこととなる。
車椅子に乗って現れたのは死んだはずの天才テロリスト、ポールだったのだ。
 ポールの話によるとテロ攻撃は全部で3回だと言う。
 そしてポールの助言どおりに1回目のテロ攻撃が起こる。
中国大使館で爆弾テロが起こり20名以上が犠牲になったのだ。
 この事件は国際問題に発展し、日中関係は深刻なものとなった

 事件現場の防犯カメラには沢木ジュリと思われる女性が映っており、『国会議事堂前』の駅で下車したことが確認されたのだ!
国会議事堂は厳戒態勢となった。リョウとポールも近くのホテルで犯人の捜査に協力をしていた。
 ポールはテロ組織のサーバーに潜入してアジトの場所を発見する。

 捜査員がアジトへ突入し、犯人が1名確保される。
その犯人は沢木ジュリではなく、リョウの親友、志水ユウスケであったのだ!!
 

第7話 標的


 ユウスケは拘束された。
本人は容疑を否認しているが、犯人とユウスケが繋がっていた事は間違いないと警察は判断した。
地下鉄のテロ事件の実行犯は依然逃走している。ジュリとユウスケが共謀していたとは思えないのだが、、、。


 犯人が日本人であることが判明し、中国は報復攻撃の準備を進めていた。
日本との国境付近にミサイル駆逐艦を配備し、緊張状態が続いている。数日以内に何らかの攻撃が行なわれると予想されている。

 
「ユウスケが居た場所は本当にアジトだったのか?証拠はあるのか?」
 俺はサカキバラ捜査官に詰め寄った。

「証拠はある。」
 サカキバラ捜査官は険しい顔で言った。
「アジトから大使館テロで使われた爆薬が微量ながら検出された。」

「そんな、、、、ユウスケがテロリストのはずが無い!」
 俺がいくら言っても、サカキバラ捜査官は首を横に振るだけだった。

 俺は事実を受け入れられないでいた。
ポールが裏で仕組んだ罠に違いない。
 でも、、、。
テロの被害に遭わないように家族と東京から離れる、と言っていたはずのユウスケが、、、
 どうして東京に居たんだ?俺に嘘を付いていたのか?


「事件はまだ解決していない。リョウさんの協力が必要なんだ。」
 サカキバラ捜査官は俺をなだめるように言った。

「は、、、はい。」
 俺はうつむきながら返事をした。


「アジトから2回目の攻撃に関する情報がわかった。」
 サカキバラ捜査官は言った。
「まだ不確かな情報だが、一緒に現場に来てほしい。」



 俺はサカキバラ捜査官の運転する車に乗り込んだ。


 車内で俺は無言をつらぬいた。
元テロリストのポールの意見に従うような警察を俺は許せなかった。
 みんな騙されているのに、、、、俺が言うことは誰も信じてはくれない。

 
「着きました、リョウさん。」


 俺は車を降りると空を見上げた。
「ここが、テロの標的?」


「はい、、、まだ不確かですが。」
 サカキバラ捜査官はそう言うとその『標的』に向かって歩いていった。

 時刻は午後14時。
今日は祝日ということもあり、観光客で賑わっている。
 休日となると来場者は5万人を越えるという日本最大の観光スポットである。



 東京スカイツリー、ここがテロの標的となるのか。  



〜第8話へ続く〜



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第6話「突入」

クライシス0911ファイナルシーズン

(前回までのあらすじ)
 40歳になった沢木リョウは家族と幸せな生活を送っていた。
親友ユウスケと久しぶりの再会をしたリョウは驚くべき情報を知ることとなる。

 なんと近日中に東京都が北朝鮮からテロ攻撃を受けるというのだ。
そのテロリストは都内に既に潜伏しているらしい。
 しかも、そのテロリストはリョウの妹、沢木ジュリだというのだ。

 リョウは、このテロを阻止するためにユウスケの紹介で「協力者」と会うこととなる。
東京拘置所の面会室に、車椅子に乗って現れたのは死んだはずの天才テロリスト、ポールだったのだ。

 ポールが言うことを信用すべきかリョウは悩んだ。
ポールの話によるとテロ攻撃は全部で3回だと言う。
 そしてポールの助言どおりに1回目のテロ攻撃が起こる。
中国大使館で爆弾テロが起こり20名以上が犠牲になったのだ。
 この事件は国際問題に発展し、日中関係は深刻なものとなった。

 事件現場付近の防犯カメラの解析を頼まれたリョウとポール。
ポールは膨大な映像の中から犯人を発見する。
 映像から顔は判別できなかったが、首もとのタトゥーが沢木ジュリが実行犯であることを示していた。

 そして犯人はそのまま地下鉄で逃亡し、『国会議事堂前』の駅で下車したことが確認されたのだ!

 
 

第6話 突入

 
 国会議事堂は普段の3倍の警備員が配置され、厳戒態勢となった。


 犯人が駅を降りたことは確認されたが、そのあとの足どりは不明だ。
次のテロの標的が国会議事堂なのだろうか。
 ポールは2回目の攻撃はまだ先だと言っていた。
どの情報が本当か、俺は何も信じられなくなっていた。

 中国政府は、「大使館のテロ事件は日本人によるものである」と発表。
報復攻撃の準備を行なうとけん制した。


 日本政府は今回のテロ攻撃は北朝鮮のテロ組織が関与していると発表。
中国の発表に根拠はないと批判した。
 これに対して北朝鮮は強く反発し、関与を否定したのだ。


 結局、その日に次の攻撃は行われなかった。
俺は国会議事堂近くのホテルで泊まる事となった。
 ポールと捜査官も同じホテルに泊まり、次のテロ攻撃について調べてもらうことになった。
ポールはテロ組織のサーバーに侵入して暗号化されたデータを徹夜で解析する。
 
 ポールは徹夜での作業も嫌な顔せずに引き受けた。
その態度はとても協力的に見えた。
 ポールが改心しているとは思えないのだが、、、、



時刻は深夜の3時。
 無言で作業を続けていたポールがついに口を開いたのだ。

「わかったぞ。犯人のアジトの場所が。」
 
 
!!

 「本当か!?」
 ホテルの一室は歓声で沸きあがった。

 

「近いぞ。」
 ポールは低い声で言った。
「このホテルから近い。」


「今なら犯人も眠っているかもしれない!」
サカキバラ捜査官が拳銃を手に取る。
「突入作戦だ。すぐに出発するぞ。」


 特殊部隊はチームを組んですぐに車に乗り込んだ。
俺はポールを100%信用していいものか悩んでいた。
 俺はポールと共にホテルで待機することになった。


 15分後、現場に到着したという知らせが入る。
いよいよ突入だ。緊張が走る。犯人は確保できるのだろうか、、、。

 無線からサカキバラ捜査官の声が響く。
『突入!突入ーーー!!』


 ポールは不気味に笑っている。
この状況で余裕なモノだ。何か良からぬことを考えていなければいいが、、、。
 ホテルに残っている警備員は4名のみ。
ポールの足が不自由でなければ十分逃走可能な状態ではあるが、、、。
 逃げ出そうとしないということは本当に足が動かないのだろうか。


『犯人1名、確保!犯人1名、確保!』
 無線からサカキバラ捜査官の声だ。


「作戦は成功したようだな。」
 ポールは満足そうに笑みを浮かべた。
「眠いから少し休む。」
 ポールはそう言うと、車椅子で寝室へ向かう。

 事件は解決したかのように思われた。
そのとき、無線から犯人の情報が入ったのだ。


『犯人は男性だ!名前は志水ユウスケ!』


!!


 ユウスケ?そんなはずが無い!

ユウスケは東京から離れると言っていたし、、、


「何かの間違いだ!!何かの間違いだ!!」
 俺は無線に向かって何度も叫んだ。




〜第7話へ続く〜


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第5話「防犯カメラ」

クライシス0911ファイナルシーズン

(前回までのあらすじ)
 40歳になった沢木リョウは家族と幸せな生活を送っていた。
親友ユウスケと久しぶりの再会をしたリョウは驚くべき情報を知ることとなる。

 なんと近日中に東京都が北朝鮮からテロ攻撃を受けるというのだ。
そのテロリストは都内に既に潜伏しているらしい。
 しかも、そのテロリストはリョウの妹、沢木ジュリだというのだ。

 リョウは、このテロを阻止するためにユウスケの紹介で「協力者」と会うこととなる。
東京拘置所の面会室に、車椅子に乗って現れたのは死んだはずの天才テロリスト、ポールだったのだ。

 ポールが言うことを信用すべきかリョウは悩んだ。
ポールは今日、第1段のテロ攻撃が行われると宣言したのだ。
 
 そしてポールの助言どおりテロは実行された。
中国大使館で爆弾テロが起こったのだ!
 このテロ攻撃での犠牲者は20名を超えた。

 これに対して中国政府は「報復攻撃をも辞さない」と発表した。
 

第5話 防犯カメラ


 俺は、ポールとサカキバラ捜査官と共に事件現場へ向かった。
そこはまるで地獄絵図のようになっていた。
 このテロを仕掛けたのが、実の妹ジュリだとはどうしても信じられなかった。

 大使館内は日本の警察は捜査ができない。
原因究明は中国人にゆだねられることとなった。
 そこでサカキバラ捜査官は大使館周辺の防犯カメラのデータを集めて捜査する事となったのだ。
警視庁の特別捜査室に俺は呼ばれ、防犯カメラの映像をチェックする事となった。

 そこにあの男も現れた。
「俺も一緒にチェックしよう。ジュリの顔はよく覚えている。」
 ポールは俺の隣の席に座った。

「ジュリが犯人とはまだわからない。」
 俺はポールをにらみつけた。


「テロリストを確保すれば事件は解決だ。2人で協力して探し出してくれ。」
 サカキバラはそう言うと、捜査室から出て行ってしまった。


「次の攻撃はいつなんだ?」
 俺はポールに話しかけた。


「まだしばらく先だ。」
 ポールはそっけなく答えた。


 俺はポールを完全に疑っていた。
まともに捜査に協力してくれるとは思えない。
 なにか、たくらんでいるに違いない。

 そもそも、車椅子を使っていることさえも嘘なのかもしれない。

 そう考えると、こうやってポールと二人で防犯カメラの解析をやっていることが恐ろしくなってきた。
隙を見せたら俺の命が危ない。
 ポールは車椅子に座っているが手錠を付けていないのだ。
入り口に護衛官が2名いるから容易に逃走はできないだろうが、、、。


 ポールは防犯カメラの映像に見入っている。
怪しい動作は特に無い。
 その時、、、。


「見つけた。」

 ポールが急にモニター画面を指差したのだ。


!!



「本当か!?」
 俺はポールの指差す人物を確認した。

 
 大使館の車に何やら細工をしようとしている人影が見える。
間違いない、爆弾が仕掛けられていた車だ。犯人は女性のようだ。

「この画像を拡大してくれ!」

 ジュリではないはずだ。ジュリがこんな大量殺人をするわけが無い。
俺はそう願うしかなかった。
 サカキバラ捜査官も戻ってきて分析が開始された。
 
 拡大された画像を見る。
なかなか顔の正面が映らない。
 ジュリの面影もあるが、、、そうとも言い切れない。


するとポールが言ったのだ。
 
「これは、100%沢木ジュリだ。」


!!


「おい!適当なこと言うんじゃねぇ!!」
 俺はポールに掴みかかった。
サカキバラ捜査官が間に入って俺を制止した。
「落ち着いてください、リョウさん。」

 俺はポールをにらみ付けて言った。
「根拠を言え!顔もよく映っていないのにどうしてわかる?」

 
「わかるさ、、、。犯人の首元に龍のタトゥーが見えるだろ?」
ポールをニヤリと笑うと話し始めた。
「これはテロ組織の中でも上級レベルに所属している者だということを意味する。」


 ポールは自分の首に同じタトゥーが入っているのを皆に見せた。


「このタトゥーが入っているのは俺含め3名だけだ。」
 ポールは言った。
「しかも、女性で上級レベルに所属しているのは沢木ジュリただ1人だ。」


!!!


「、、、、残念です。リョウさん」
 サカキバラ捜査官はそう言うと俺の肩をたたいた。


「まだわからない!俺はこの目で見るまで信じないぞ!」
 俺は立ち上がって言った。
「犯人の逃走経路は?すぐに追いかけよう!」


捜査官の一人が言った。
「犯人は地下鉄で国会議事堂前駅で降りたようです。」


「第2の攻撃の標的は国会議事堂か!」
 サカキバラ捜査官が叫んだ。
「すぐに移動だ!急げ!」


〜第6話へ続く〜

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(前回までのあらすじ)
 40歳になった沢木リョウは家族と幸せな生活を送っていた。
親友ユウスケと久しぶりの再会をしたリョウは驚くべき情報を知ることとなる。

 なんと近日中に東京都が北朝鮮からテロ攻撃を受けるというのだ。
そのテロリストは都内に既に潜伏しているらしい。
 しかも、そのテロリストはリョウの妹、沢木ジュリだというのだ。

 リョウは、このテロを阻止するためにユウスケの紹介で「協力者」と会うこととなる。
東京拘置所の面会室に、車椅子に乗って現れたのは死んだはずの天才テロリスト、ポールだったのだ。

 ポールが言うことを信用すべきかリョウは悩んだ。
そしてポールは今日、第1段のテロ攻撃が行われると宣言したのだ。


第4話 最初のテロ攻撃


「ポール、テロの標的はどこだ?」
 俺は、ポールに詰め寄った。

「リョウ、、、そう焦るな。教えるためには条件がある。」
車椅子に座ったポールはやせ細った顔でリョウを見上げた。

「条件だと?調子に乗るんじゃねぇ!」
 俺はポールのど元に手を掛けて怒鳴った。

「まあ、待て。」
 サカキバラ捜査官が興奮する俺を制して言った。
「条件とは何だ。言ってみろ。」


「くくっ」
ポールは不気味に笑って言った。
「この手錠を外してくれよ。どうせ俺は歩けやしないんだ。手錠は必要ないだろう。」


 そんなことか。
俺は何を言い出すかと警戒していたが、半ば安心した。

「よし、いいだろう。」
 サカキバラ捜査官は鍵を取り出すと、ポールの両手両足に繋がっていた手錠を外した。


「おー、軽くなった。」
ポールは子供のように喜んで腕をグルグル回した。



「よし、話してもらおうか。テロの標的はどこなんだ?」
 俺がそう言うと、ポールの顔つきが変わった。


 

「大使館だ。」



!!


「本当か!」

 俺はポールに言うと、ポールは黙ってうなづいた。
日本に駐在している大使館は200カ国以上ある。どの国の大使館が狙われているのか特定できなければ阻止するのは不可能である。


 サカキバラ捜査官はかなり興奮気味にポールに言った。
「ど、、どの国の大使館が標的なんだ?何時に、、、どんな攻撃を仕掛けるつもりなんだ?」
   

「それはわからないよ。」
 ポールはやけに落ち着いた口調で言った。
「ただ、パソコンを用意してくれれば、場所くらい特定できるかもね。」


「パソコンをすぐ用意しろ!」
 サカキバラ捜査官は叫んだ。


 1台のノートパソコンがすぐに用意された。
ポールはテロ組織のサーバーに侵入をしようとするが、なかなかうまくはいかない。
 1時間以上が経過した。時刻は午後7時30分を回っていた。

「わかったぞ!」
 ポールが言った。
「標的は、、、中国大使館だ。」


!!

「早く!中国大使館に連絡を!」
 

 中国と日本は領土問題で対立関係にあり、緊迫している。
中国大使館へのテロ攻撃は宣戦布告とも取られかねない。
 何としてでも防がなければ・・・・
 
サカキバラ捜査官は中国大使館に電話を掛けようとした。その時、、、、。



「いや、もう遅い。」
ポールは少し低い声でこう言ったのだ。



「攻撃は、、、10分前に決行された。」


 そんな、、、。
間に合わなかったのか、、、、。


 それとも、わざとポールはテロの決行を見逃したのか。
わからない、、、、俺は自分の無力さを悔やんだ。


「くっ、、、もっと早く調べていれば、、、、」
 サカキバラ捜査官はその場に座り込んでしまった。


 数時間後、テレビのニュース速報で俺は第1段のテロ攻撃の被害を知ることとなる。
中国大使館の地下に駐車されていた自動車が突然爆発。
 死者18名、負傷者は30名以上。


 中国の大統領はすぐに声明を発表した。
「早急に事件の原因解明を行い、場合によっては報復攻撃をも辞さない。」


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