サワラ雑記帳

退職まで先が見えてきたサラリー生活。泳いだり、読書したり。暮らしの一断片。

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 今昔物語集に、尼ときこりが山中を踊り狂う物語があります。

 今は昔、京に住むきこり数人が、北山に行ったところ、道に迷い、どこに進んでいるのかわからなくなり、山中で座り込んで嘆いていました。

 すると、山奥から尼さんたちが4、5人ほど、盛んに舞い踊りながら出てきました。
 尼さんたちは、きこりたちをみつけて、さらに近づいてきます。きこりたちは、天狗か、鬼神かと、恐れます。

 きこりたちは、尼さんたちに、「いかなることで尼君たちは、そのように舞いながら、深い山からでてこられたのですか。」と問いました。

 尼たちは、「我らは、どこそこに住む尼です。花を摘み、仏にお供えしようと山に入りましたところ、道に迷って出られなくなってしまいましたが、きのこが生えているのを見つけました。飢え死にするよりはと、これを取って食べたところ、極めておいしいので、良いことと食べていたところ、心ならずも舞い始めました。」と言い、きこりたちは、これを聞いてあきれてしまいました。

 さて、きこりたちも、極めてお腹がすいたので、尼たちが食い残したきのこを、「飢え死にするよりは、きのこをもらって食べよう。」と、これをもらって食べたところ、心ならずも舞い始めました。

 尼たちと、きこりたちは、互いに舞いながら笑いあいます。しばらくそうしていると、酔いが醒めたころには、どう行ったかわからないままに、各々帰り着きました。

 今昔物語集は、まいたけを食べた人が必ず舞うとは限らない、これは極めていぶかしいことであると語り伝えられていると締めくくっています。


 道で迷って心細い思いをしているきこりたちは、山から突然、尼さんたちが舞い踊りながら出てくるのを見て、さぞやびっくりしたことと思います。

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