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(本の紹介より)
橋本武、98歳。昭和9年、旧制灘中学に赴任。
戦後、1冊の文庫本『銀の匙』を3年かけて読みこむ授業を実践。
公立高のすべり止めだった灘校を一躍、東大合格日本一へ導く。
その後、『銀の匙』の生徒たちはニッポンのリーダーへ。
伝説教師の言葉・人生からひもとく脱「ゆとり教育」への解答、そして21世紀に成功するための勉強法『スロウ・リーディング』の極意に迫る。
「すぐ役立つことは、すぐ役に立たなくなる」
そーだねぇ。そうだと思います。
エチ先生こと橋本先生のスロウリーディングの授業もすごいけど、
多分成果が出たのは、時間をかけたことと、エチ先生の自由な授業を許す環境があったこと
そしてそれ以上に、エチ先生ご自身の考え方が子どもたちの心に届いた事、
届かせる方法論を持っていたこと、届かせようと工夫し続けたこと、によると思います。
ただ知っていることが「知識」で、生活にそれを使えることが「知恵」、とどこかで読んだ気がしますが、
エチ先生は、「知識」を「知恵」に変える技術を、見せ続けたのではないかな。
そういうことって、ただスロウリーディングをやりゃあいいってもんじゃないと思うので、
他の先生たちがやろうとしても、そこが難しいとこでは。
電車の中づり広告に、
「季節の行事をやる家庭の子は成績が良い」
とかいうのもあったと思うけど、それと同じことだと思う。
「食事がきちんとしている(メニューやマナーなど?)家庭の子は成績が良い」とかもあったような。
すぐ成績とか学歴とかで判断するのどうかなとも思うけど、アピールしやすいから仕方ないか。
でもホントは、そういう表面的なことをやりゃあいいんじゃないことは、スロウリーディングと同じで、
その基盤となってる「生活の一つ一つを楽しんで大切にする」という考え方が、子どもを育て、知識を知恵にして
人生に活かすことのできる人にする、ってことでしょ。
そういう意味では、エチ先生はもちろん類まれなる素晴らしい教師でしょうが、
他の先生たちとか、灘校の校風とかもあって、「東大合格日本一」があると思うので、
エチ先生だけがスーパー教師だったわけじゃないんじゃないか。
『銀の匙』を教材に選んだのも、著者中勘助の子供時代だった明治末期から大正くらい?の
生活や風俗が瑞々しく描写されていて、
今よりもずっと、生活の一つ一つを楽しむ術や、時間をかけることの大切さが、
普通の人たちの普通の考え方の中に色濃くあったことが取り上げやすかったから、
選ばれたのではないかしらん。
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