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旅行記を書く為にアメリカを旅しているドイツ人の主人公はどうしても旅行記を書く事ができない。
諦めて帰国しようとした空港で子連れの女と出会う。 飛行機は欠航。 女は英語が話せず心細いので翌日の飛行機に乗るまで一緒にいてくれと主人公に頼む。 翌朝女は、アムステルダムで落ち合うというメッセージをホテルのフロントに預け消えていた。 主人公と娘の二人はアムステルダムへ向かうが、娘の母親は来ない。 そこから娘の祖母を捜す為に二人は旅を続ける事になる。 『ベルリン・天使の詩』や『パリ・テキサス』なども有名ですが、ヴェンダースの名を知らしめたロード・ムービーの原点。ということで、今回はこちらを。 テーマ・モチーフ・エッセンス…その後のヴェンダース映画を形成する様々な要素が最初に形となって現れた作品。 主人公はジャーナリストでアメリカ各地をまわっていますが、写真ばかり撮っていてまったく原稿を書けないでいます。 それでいて彼は都会以外はどこも同じ景色ばかりだと嘆きます。 そして、写真の中に自分の見たものがないと…。 このロードムーヴィーでは旅をする事が何かの目標に向けての手段ではなくて、旅をする行為それ自体が目的であり、この映画の最大の魅力となっています。 それはけして泥臭くらることなく、とても感傷的ですらあります。 また、ミューラーのカメラがとても美しいです。 最後に、特に好きなシーンとして… 飛行機の中で暇つぶしで言葉遊びを二人でします。 主人公が「夢」と答えた後、少女が「本当に無いものはだめ」と返す。 主人公は何も答えず、フェードアウト…。 『夢』って無いものなんですかね? 『Alice in Den Stadten』 監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース 撮影:ロビー・ミューラー 出演:リューディガー・フォーグラー/イェラ・ロットレンダー/リザ・グロイツァー/ 1973年/110分/西ドイツ/モノクロ/ |

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