さやかの小さな詩集

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下萌える

下萌える 名もなき若芽  目を覚まし 耳を澄ませば うぐひすのこゑ

ひと風の

ひと風の 梅の香微かに 眠り猫 くしゃみひとつの 暖かさかな

何時のものか わかりません 弟

黄昏

ひとり歩く 公園通り

右側がよく見える

夕暮れの つぶやきのように

ブランコが 揺れて

足下で 一日の陽が崩れていく

もどかしい時間を 置き去りにして

残された心が 夕日に染まる

君に告げよう さようならと

黄昏ゆくこの日に 今はさよならと

今回の詩集はH9〜10年頃の作品らしいです

ぽんと

ぽんと
背中をたたかれ 振り向くと君の笑顔
ひとなつこいくしゃくしゃな笑顔
私の気持ちも知らないで
君はまだ真夏の顔をしている
私はもう秋の顔をして 
なにか用?とぶっきらぼうに言う
涼しいところにいかない?
私の心はとっくに涼しいよ!
バカな君は私の手を取って
ぐいぐい しっぱっていく
あんた頭おかしくない?もうとっくに別れたでしょ!
覚えてないよ!
夢でも見たんじゃない!
ひとなつこいくしゃくしゃな笑顔で
君は私の心に踏み込んでくる
そこが好きでもあり嫌いでもあるのだ

太陽は夏の終わりを認めようとしないように
私たちを包み込んでゆく
早く秋にならないかなー
シャツの襟をつかみパタパタと風を熱い胸元に送り込む
君の頭はいつまでも夏だよ!
私は髪をポニーテールにしてうなじを白いハンカチで拭いた
夏休みはもう終わりを告げて
また明日から君は隣の教室にいる


今回の詩集はH9〜10年頃の作品らしいです

季節の顔は時に

あの空の青さは何だろう

私の心は雲が広がって

今にも泣き出しそうなのに

このさわやかさは何だろう

私の心は嵐が吹き荒れ

行き先もない切なさが

風にあおられ揺らめいているのに

季節の顔は時に私を冷たく見据えては

知らん顔をして通り過ぎてゆくものなのですね


あの夕やれの色はどうだろう

私の描いた七色の夢は

色あせて消えていきそうなのに

あの空の星たちはどうだろう

私の心の星くずは

今にも落ちてきそうなのに

あんなにキラキラと夜露に濡れている

季節の顔は時に私を冷たく見据えては

知らん顔をして通り過ぎてゆくものなのですね



今回の詩集はH9〜10年頃の作品らしいです


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