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◆◆「遺体に残した善枝さんの叫びを聴いてほしい」◆◆
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「狭山事件 50年目の心理分析」のカバーには、あえて残酷とは思いなが
らも、被害者の善枝さんが遺体に残した死斑の解剖図を掲載しました。
1963年5月1日に事件が発生し、善枝さんの遺体は4日の午前10時過
ぎに見つかりました。その日の夜、解剖されたのですが、死斑が体の両面に
出ていました。これは、ふつうの殺人事件ではあり得ないことなのです。
たとえば殺されてから、仰向けにしておくと、死斑は背中に出てきます。死
後に血液が重力に従って、背中に下りてくるからです。逆にうつ伏せにする
と、死斑は胸や腹部に出てきます。ところが、善枝さんの死斑は両面に出て
いたのです。
カバーの解剖図を見れば分かる通り、死斑は胸にも背中にも出ています。こ
れは、いったいなにを意味しているのでしょうか。わたしは、この事件を調
べていて、真相を伝える善枝さんの叫びだと解釈しました。善枝さんは、4
日にうつ伏せの状態で発見されました。だとしたら、殺されてから、すぐに
仰向けに寝かされ、死体を埋めるときになってうつ伏せにされたのではない
か、ということです。
石川さんの供述にはそのような状況の説明はありません。これは、真犯人だ
けが知っている事実です。殺してから、埋めるまでに、どのようなことがあ
ったのかは、真犯人にしか説明できないことです。真犯人は沈黙を続けてい
ます。しかし、いくら黙っていても、善枝さんの遺体は真相を訴えているの
です。
5月18日に勝どき書房の橋本夢道資料室で開く第1回「勝どき・狭山事件
の会」では、この解剖図の拡大コピーを展示する予定です。その図から善枝
さんの叫びを聴いてみたいと思っています。
5月1日は善枝さんの65回目の誕生日であり、殺されてから50年目にな
る日です。狭山では石川さんの無実を訴え、再審開始を求める集会が開かれ
ます。そして、23日は石川さんが逮捕されて、50年目となる日でもあり
ます。
わたしが、「狭山事件 50年目の心理分析」を上梓したのは、昨年の5月
ですから、ちょうど1年になりました。18日には、みなさんと事件につ
いて考えてみたいと思っております。参加いただける方はご連絡ください。
ワンルームの狭い部屋なので、事前にメールなどで連絡をお願いします。
定員になりしだい締め切ります。
日時 5月18日午後2時から午後4時ぐらいまで
参加費 無料
場所 勝どき書房「橋本夢道資料室」にて
問い合わせ 殿岡駿星 syunsei777@ybb.ne.jp
090−8024−5610
◆「狭山事件 50年目の心理分析」のカバー
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