「狭山事件の真犯人」(勝どき書房)

次回、第35回「夢道サロン」は2019年9月14日「橋本夢道資料室」で開催します。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

イメージ 1

●写真は「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」について話す殿岡駿星
◆◆☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
  「狭山事件の会」 2016/05/22(08/05/改訂)
☆★☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★☆★☆★☆★☆★◆◆

❤「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」
  安藤昌益の思想と池田玄鶴との違いについて
 <「夢道サロン」で殿岡駿星が語る>

2016/05/14、第17回「夢道サロン」が勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開かれ元朝日新聞出版記者の上田久行さん、宇都宮の俳人かさはら ぱあさん夫妻ら6人が参加しました。その中で、わたしは2月に上梓した「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」に出てくる、池田玄鶴先生の思想と、江戸時代に実在した安藤昌益の思想の違いについて話しました。

毛利小平太は、忠臣蔵の討ち入り4日前に仲間から離れた、いわゆる最後の脱盟者といわれています。わたしは、この脱盟に興味を持ち、元禄時代を学ぶために足立区千住で活動する「安藤昌益と千住宿の関係を調べる会」に10数年前から参加して、元禄時代の思想家安藤昌益について勉強していました。そして、毛利小平太がなぜ討ち入り直前に脱盟したのか、安藤昌益の考え方が影響しているのではないか、と想像したのです。

しかし、安藤昌益は、1703年(元禄16年)生まれ、1762年(宝暦12年10月14日)に亡くなっています。明治になって千住宿で昌益が書いた哲学書「自然真営道」が見つかっています。赤穂浪士の討ち入りは、1702年(元禄15年12月14日)ですから、昌益はまだ生まれていません。ですから、毛利小平太の脱盟に影響を与えるはずがないのです。しかし、昌益は、命を大切にする哲学で、「仇討ち」「敵討ち」は忠義・正義に見えても、実は暴力、殺人の応酬、連鎖を招き、平和は訪れないという考えです。そのような思想が江戸時代にあったことに驚きました。
イメージ 2
●「夢道サロン」で話す殿岡駿星

まさに、その思想は、小平太の脱盟につながる思想ではないか、と考えたのです。それで、小平太が討ち入りに備えて離縁した妻の実家を千住宿の穀物問屋「石黒屋」に想定し、その隣に開業している医師池田玄鶴という架空の人物を登場させました。小平太は玄鶴先生に会い、そこで、真の武士道とはなにか、仇討ちは正しいことなのか、相談します。

玄鶴先生は、「日の本は天下泰平というが、実は病んでいる。この病は治さなければならない」といいます。士農工商の身分制度、武士による政治の誤りを指摘、仇討ちの参加は間違いだといいます。真の武士道は、むやみに人を殺さない、という寛容の道、そもそも仇討ちは幕府官僚が捜査、裁判を拒否し、被害者に報復させるという野蛮な方法。家康の遺訓にある「怒りは敵」、孔子の「許す」思想、キリストの「愛」、などを例に説明します。

ただ、安藤昌益と、池田玄鶴先生の思想は似ているようで、少し違うのです。安藤昌益は、士農工商などの身分制度をなくし、武士やミカドによる支配をなくせば、すべての民が帰農して仲よく暮らせるようになり、大昔のような平和な生活になるという考えですが、玄鶴先生はそれとは違う考えです。

その理由は、人は群れを作って暮らす動物だからです。ミツバチやアリのように、群れを作って暮らす動物は、必ず「王様」を作ってしまう。猿山のボスのように、群れは本能的に群れを指導する「頭」を誕生させてしまう。そこに、封建的な身分制度が生まれる。すべての民が帰農して、農業と狩猟だけの国になったとしても、決して平和な国にはならず、ボス的な「王様」が誕生してしまう。そこで、玄鶴先生は、当時のオランダの共和制を例に、入札(選挙)による大統領制度こそが理想的な国作り、政治だといいます。

昌益が理想とする農業と狩猟を中心とした無階級社会の実現は難しいという結論です。この考え方は、マルクスのいう「原始共産社会は搾取がなく、平等に分配していた」とする説にも通じるところがあるのではないでしょうか。農業が発展していない時代でも、人は群れを作って暮らす動物ですから、無階級はあり得ない。どうしても群れを指導するリーダー、「王様」を必要とし、そこに搾取があったのではないでしょうか。その王様に従う「貴族」というか、官僚的な身分の兵士とか部下も必要となるかもしれません。

大昔、群れと群れが争えば、敗北した隣の国の人たちを奴隷にしたり、場合によっては、隣の国の人たちの人肉を食べてしまったこともあったでしょう。原始時代だからといって、搾取がなく、だれもが鍬や鋤を手にして、畑を耕し、狩りをして平等に分配する「無政府」の社会が果たして可能だったでしょうか。むしろ、現代よりも、弱肉強食で残虐な時代だったかもしれません。わたしは、むしろ人類の歴史は残虐な弱肉強食の世から、少しずつ戦争をなくす、平和への道を求めて知恵を絞る道を歩むのだと思います。たしかに、現代は世界中で戦争をしています。しかし、それも大昔からみたら、かなり少なくなっているのではないでしょうか。

わたしは「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」の中で、安藤昌益とは違う池田玄鶴という架空の医師を登場させ、玄鶴先生の思想を書くことで、逆に現代日本が抱えている政治的な問題点を見つけることができたような気がしました。結論的には、真の民主主義とはなにか、ということです。日本では、まだ未完成で、だれもが実現を求めている民主主義は、言葉では簡単にいえても、実は本当に難しい。苦難な道ではありますが、登らなければならない理想の剣が峰だと思いました。

◎  遁棲の径で昼寝のひとやすみ(駿星)
◎ 運河の向こうの公園へ行こう蝉たちが四重奏(駿星・08/06)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★次回の第17回「夢道サロン」は9月10日(第2土曜日)午後2時から5時まで、勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。もちろん、聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。終了後に近くのフードコートで自己負担による打ち上げを予定しています。初めて参加希望の方は事前にメール・電話をください。
         
syunsei777@yahoo.co.jp   090-8024-5610
……………………………………………………………………………
★「平和プラザ2016 中央区の戦争展」に「夢道サロン」が参加します。
 支援のカンパを募集。みなさまのご協力をお願いします。
 郵便振替で NO 00120-9-538001   ・宛先 資)勝どき書房
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
 ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。
……………………………………………………………………………
 「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」
  殿岡駿星著・46判上製・360頁。
 忠臣蔵の最後に 脱盟した小平太の言い分とは?
 毛利小平太「討ち入りせず」に真の武士道を見た。
 ◇全国書店で発売中  定価 2000円(税別) 
  特別割引直売    1500円(送料込み)
  郵便振替 00120-9- 538001  資)勝どき書房
……………………………………………………………………………
『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別
 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯
 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311) 
 特別割引直売    1000円(送料込み)
  郵便振替 00120-9- 538001  資)勝どき書房
 ………………………………………………………………………………
『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁
 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に
事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。
 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別
◇初版・全国で発売中・築地・弘尚堂書店に常備。(0335410333)
………………………………………………………………………………
『狭山事件の真犯人』殿岡 駿星著   ・46判上製・304ページ
 狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説。
 ◇在庫が少なく一般書店では築地の弘尚堂書店に常備。(0335410333)
   勝どき書房でも直売しています。定価1800円・税別
…………………………………………………………………………………
『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著   ・46判上製・332ページ
 40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。
  ◇第2版・全国の書店で発売中    定価1700円・税別
    特別割引直売    1000円(送料込み)
  郵便振替 00120-9- 538001  資)勝どき書房
…………………………………………………………………………………
『茶杓 消えた伊達家老』小野寺 苓著・46判上製・324ページ
 伊達藩城代家老の冨塚重標は父が作った一本の茶杓を懐に流配の地へ。
  ◇全国書店で発売中      定価1900円・税別
 ……………………………………………………………………………
『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著・46判並製・328頁
 朝日・阪神支局事件の謎に挑戦し、舞台を埼玉に移して真相に迫る。
  ◇全国書店で発売中   定価2300円・税別  
………………………………………………………………………………
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」  
http://www.mag2.com/ 
★☆ブログ「殿岡駿星つれづれ日記」 
http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777
★☆ブログ「夢道サロン」 http://blogs.yahoo.co.jp/tukisimamudou
★☆ブログ「勝どき・狭山事件の会」http://blogs.yahoo.co.jp/sayama506351
★☆ブログ「勝どき書房」  http://blogs.yahoo.co.jp/koureipaso
★☆ 著者への連絡は  syunsei777@yahoo.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事