この死体発見現場に関して、亀井トム氏や伊吹隼人氏などの西富源治方犯行現場説を検討しておきたい。 これらの説は、複数犯説にたち、この死体発見現場近くの西富源治さん(5月6日に結婚式の前日に自殺)の新築中の自宅を犯行現場としている。しかしながら、写真9を見ていただければ明らかなように、もし、この場所が殺害現場なら、家のすぐ前は一面畑であり、北側にも畑があり、そこに埋めることもできたはずである。東に進むとなると、10軒近い人家の間を進まなければならない。しかし、あえてその危険性を冒して進んだとしても、その先には畑や雑木林が広がっている(そこに荒縄を盗まれた家がある)。さらにはるかにその先まで重い死体を抱えて進み、死体を埋めなければならないという合理的な理由は考えつかない。複数犯だとしても、スコップや玉石、途中で盗んだ荒縄なども持たなければならないのである。 付近の人家や地形、距離を無視した机上の推理ではなく、実際に重い死体を運ぶ実験を行い、その経験則にたって犯人一味がそのような行動をするかどうか、判断すべきと考える。 また、この西富さん方は隣家に接しており、そこを営利誘拐の犯行現場として選び、何人もの男が出入りしたり、犯行の物音をたてずに強姦・殺害を行った、ということも考えにくい。 私は、西富さんは警察の取り調べによって自殺に追い込まれた気の毒な犠牲者の1人であると考えている。明日の結婚式の日にも出頭せよ、と取調官から脅かされたら、誰が頑張れるであろうか。 その犠牲者を何の根拠や合理的な推理もなく、誘拐事件の共犯者とし、その自宅を監禁場所とし、強姦・殺害現場であると決めつける空想は、私には理解できない。  にほんブログ村
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