推理・狭山事件ノート

HP「推理・狭山事件」の作成日記

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 私が中学生・高校生の頃にもっぱら見たテレビ・ドラマは「拳銃無宿(wanted! dead or alive:スティーブ・マックイーン)」、「コルト45」、「ライフルマン(チャック・コナーズ)」、「ローハイド(クリント・イ−ストウッド)」、「ボナンザ」、「ララミー牧場」などの西部劇であった。他に「サンセット77」「アンタッチャブル」「ルート66」「サーフサイド6」なども時々見たように思う。
 それと、巨漢レイモンド・バーの演じる「弁護士ペリー・メイスン」もよくみた。探偵のポール・ドレイクと秘書のデラ・ストリートの綿密な調査をもとに、法廷に証人を呼んで次々と事件の真相を暴き、最後には真犯人を明らかにする法廷ドラマである。後に、レイモンド・バーが演じる車椅子の「鬼警部アイアンサイド」もよく見たが、地方都市育ちの私には、車椅子で家を出て、仕事をこなす人を見たのは初体験であったように思う。
 狭山事件を取り組むようになったのは、このペリー・メイスンのテレビ・ドラマと、推理小説をよく読んでいた影響のように思う。
 しかし、狭山事件の公判調書を読んでみると、日本の現実の弁護士活動は、アメリカの法廷での弁護士活動とは大きく異なるのではないか、という印象である。警察の捜査に疑問がある、捜査に不正がある、有罪証明ができていないという追及が中心であり、確たる事件像を持ち、事件の真相に迫り、他に真犯人がいる可能性について証人をたて、鑑定書を提出するという取組みが弱いのである(もっともペリー・メイスンが弁護する被告人は金持ちばかりなので、調査や鑑定費用には事欠かないが、日本ではそんな条件はない)。
 ようやく、2審の最終段階になり、自殺した被害者の姉の元婚約者や級友の証人調べ、玉石と棍棒が両墓制によるとした鑑定書、「食後2時間」「後頭部裂傷が生前の傷には疑問」「強姦の証拠なし」という死体鑑定が出されている。
 もちろん、ペリー・メイスンは特別で、法廷で真犯人を明らかにするというドラマであり、現実の裁判とは大きく異なるのかもしれないが、先日、フジテレビの「推定有罪〜実録事件法廷攻防ドキュメント 裁くのはあなただ」を見て、改めてその思いを深くした。短期間の陪審裁判では、弁護士達は「別に真犯人がいる可能性」を積極的に主張しているようなのである。「疑わしきは罰せず」「合理的疑いのない程度の有罪証明」という基準に基づいて検察側の証拠・証人に疑問を呈するだけでなく、証人を捜し出し、「他に真犯人がいる可能性」を積極的に証明しようとしている。
 これに対して、2審弁護団は多くの有利な証拠をえながら、「被害者は真犯人と下校後に誕生祝いの赤飯・トマト・ナスなどを含む最終食事を行い、合意の性交を行った上で、食後2時間後に殺された」という積極的な真犯行像・真犯人像の主張を行っていない。肝心の証拠を統一的に把握し、真犯人像を示した積極的な無罪主張を行うのではなく、バラバラの証拠の解釈を裁判所に預けたままに終わっている。
 「事件の真相を解明し、真犯人を追及するのが自分たちの役割ではない。被告人の有罪証明ができていないことを証明すればいい」というレベルの弁護活動なのである。
 今、陪審員裁判時代に入り、弁護士の立ち会いもなく、23日間もの警察署への長期勾留(別件逮捕でいくらでも延長できる)の取り調べのもとで被疑者が自白させられている公算が極めて大きいわが国において、このレベルの裁判闘争で被告人の無実を勝ち取れるのかどうか、大いに心配である。


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