「新推理・狭山事件48 アナグラムと語呂合わせと折句」を、「生死占う、通夜・溺死なしへ」のタイトルに変え、修正しました。 われながら、自分の推理力の至らなさ、詰めの甘さに反省させられますが、やっと犯人の意図を見破ることができました。その経過を含めて、次の文章を追加し、関連部分を修正しました。
6 「生死占う、通夜・溺死なしへ」 昨日(11月20日)、この原稿を修正しながら、まだどこかすっきりせず、引っかかるものを感じていた。どうも見落としがあるような不安が残ったのである。 「−(ダッシュ)」「。−(マルダッシュ)」「。」という特異な句読法で「せい死」の折り句を解く暗号の手掛かりを残したように、犯人はさらに暗号を解く手掛かりを残しているのではなかろうか、と気がかりな点があったのである。 1つ目は、「おもい」という方言表記が、もう1つ「気名かツたら。」に見られることである。しかも「ら。」の「。」はその位置からみて「−(ダッシュ)」の可能性もある。 2つ目は、「くりか江す 刑札にはなすな。/気んじょの人にもはなすな/子供 死出死まう。」が罫線2行を使って大文字で書かれているのも、単に強調に留まらない可能性がある。 3つ目は、「くりか江す」と書いた後に「はなすな」を2回繰り返し、さらに「はなすな」と「死出死まう」で「な」と「死」が2字繰り返されて使われていることである。 4つ目は、これが一番気になっていたことであるが、「気んじょの人にもはなすな」の脅迫に続けて、「はなせば子どもは殺す」「はなせば子どもは死ぬ」ではなく、「子供死出死まう」という奇妙な間接的表現になっていることである。 ここには、犯人の暗号を解く鍵が何か隠されているのではないか、と考え続けてきた。最初の手掛かりは、今朝の犬の散歩途中にやっと気付いた。 これまで、「ツヤ(通夜)」と「出気死名知江(溺死なしへ)」を別々に考えてきたのは誤りで「通夜・溺死なしへ」と続けて読むべきではないか、という発想の転換である。 そうなると脚韻の「せい死」もまた、「通夜・溺死なしへ」と一体のものとして見る必要がある。その手掛かりを犯人は残しているはずである。 「気名かツたら。」「はなすな。」「はなすな。」「死まう。」の最後の文字は「ら、な、な、う」である。しかも「くりか江す」の執拗な犯人の指示に従えば、それらの文字は、繰り返して使うことが許される。 パソコンに向かって考え始めた。「ら、な、な、う」でできるアナグラム(文字の置き換え遊び)は簡単に解けた。「うらなう」である。 そうすると、脅迫状には「生死占う。通夜・溺死なしへ」という暗号を潜ませていたことになる。 これは、犯人が意図したのであろうか? それとも、たまたま、偶然にそれらの文字が使用されただけなのであろうか?
真犯人はよほど、自分の詩的表現能力が優れていることを誇示したかった人物と思います。その真犯人を暴くことは、善枝さん、石川さんだけでなく、真犯人自身が一番、望んでいたように思えてなりません。 (131121 甲斐仁志)  にほんブログ村
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