「新推理・狭山事件34 赤色粘土が示す犯行像」を修正しました。 善枝さんの衣類の表と裏の両方に付着していた赤色粘土は、犯人が善枝さんを単独で掘削穴に引きずり込み、その際に、まず仰向けに引きずり、体を反転させて俯せにして引きずり、俯せにして埋めたことを示しています。 真犯行像・真犯人像にとって肝心の、次の文章を追加しました。
8 犯人の善枝さんに対する憎悪 前著において、私は玉石=「死体を西武園の池に沈める偽装のための重石説」「善枝さんの霊を封じ込める石説」をとり、墓石説を否定した。 さらに、上着の裏と表に赤色粘土が付着していることからみて、犯人は、死体を仰向けに引きずり、わざわざ反転させて俯せにして引きずったことが明らかであり、犯人は善枝さんの霊が天に昇ることを願ったのではなく、強い意志を持って善枝さんを下向けにして埋め、玉石を頭上に載せて封じ込めようとした可能性が高い。 そうすると、犯人が善枝さんを農道に埋めたのは、人が善枝さんの死体を通行人に踏みつけさせることを意図した可能性が高くなる。パンティを膝まで下げて性器をむき出しにしたことも、強姦偽装と同時に、善枝さんを辱める意図があった可能性が出てくる。 これらは、身勝手な犯人が性欲を満たすために支配的な関係にあった善枝さんと関係を持ったものの、善枝さんから公表すると批判され、自分を滅ぼしかねない女として強い憎悪を持って善枝さんを殺害し、彼女の霊を封じ込め、人々から踏みつけにされ、好奇な目にさらされるようにしたことを示している。 「可愛さ余って憎さ100倍」ということわざがあるが、この場合の「可愛さ」は恋愛感情というより「ペット感情」とでも言うべきものであろう。 5月5日付サンケイ新聞は「死体をバラバラにする加虐性のある変質者とは違った性格で、自分の犯罪計画に酔うといったタイプ」との捜査当局の見方を伝えているが、山田養豚場関係者に捜査の目が向くようにした念入りな偽装工作や警察を手玉にとることに見られる執念(「新推理・狭山事件48 アナグラムと語呂合わせと折句」からみて、山田養豚場関係者に恨みを持つと同時に、警察にも強い反感を持っていた人物像が浮かび上がる。 固くて掘りにくい赤色粘土層にぶちあたってもさらに計画どおりに穴を掘り下げた真犯人の執念は、逆に、赤色粘土を善枝さんの服に付けることになり、逆に「墓穴」を掘ることとなった。 善枝さんと家族、石川さんの無念を思えば、犯人以上の強い執念を持って、犯人の「墓穴」を暴かなければならない。
なお、ジオログから、最後に「11 裁判所は合理的推理を」を本文最後に組み込みました。 (131106 甲斐仁志)
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