未だに、支援関係者や狭山関係の出版物・HPなどでは、狭山事件を「強姦・殺害事件」、特に、複数犯による「輪姦・殺害事件」とみる見方が根強く残っているようです。 どうやら、その原点は、亀井トム氏の『狭山事件 第1版』(もともと『週刊埼玉』で連載されていた)にあり、この亀井説をそのまま受け継いだ部落解放同盟中央本部の『狭山差別裁判 第3版』の影響によるものと思われます。 私は前著『狭山事件を推理する』において、この亀井説とは異なる犯行像・真犯人像を明らかにしてきましたが、ホームページ「推理・狭山事件」の「新推理・狭山事件」の連載によって、さらに事件の真相に肉薄できた、と考えています。 これまで、被害者の死体から、次の4つの推理「3 被害者は犯人と赤飯を食べていた」「4 強姦か合意の性交か」「8 背後からの腕締めによる扼(やく)殺」「9 後頭部の傷は死後に付けられた」を個々に行ってきましたが、今回、一連の連続的な犯行として、総合的に検討してまとめてみました。
この狭山事件は、他の再審事件と異なり、1審自白維持という大きなハンディを背負っています。事件の真相に肉薄し、真犯人が別にいる可能性を示唆しないと勝つことは難しいのではないか、ということから、私は前著『狭山事件を推理する』を書きました。 しかし、これまで亀井トム氏が大きな役割を果たされたことから、亀井氏の説を積極的に批判することは避けてきましたが、いつまでも誤った事件像・犯人像を信奉しているようでは、真相解明と再審開始などできないのではないか、と危惧しています。 これからは、きちんといろいろな仮説と亀井氏などの仮説の相違点を明らかにし、真相に迫っていきたいと考えます。  にほんブログ村
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