24日に「新推理・狭山事件48 死にいく子に、生死占う、通夜・溺死なしへ」にタイトルを変更し、さらに本日、「死にいく子に生死占って、通夜・溺死なしへ」に変え、内容も加筆・修正しました。 24日には、身代金受け渡し指定日の「4月29日」の数字部分を、漢数字「五」と算用数字「2」に変更している特異な数字表記に暗号を解く鍵が示されていると考え、「7 「死にいく子に(4259五2)」の暗号を読み解きました。 今日は、脅迫状の最後の2行に、「とりにいツて。」「かえてきて。」と2か所、打つ必要がないか、打つとしたら読点を打つところに句点が打たれており、しかも、「いツて」に促音「ツ」が使われている一方、「かえて」には促音が欠落していという特異点に着目し、これを暗号を説く鍵と考え、「ら、な、う」に「って」を加え、「ら、な、う、って」のアナグラムから、「占って」の暗号を読み解きました。 そして「生死占って、通夜・溺死なしへ」の暗号を脅迫状に潜ませた犯人の意図として、次のような推理を進めました。
真犯人Xは2人の関係を公表すると告げた善枝さんを殺すつもりで、5月1日の誕生祝いの約束をし、犯行計画を立て、脅迫状を書く一方で、1日に善枝さんと誕生祝いの食事とセックスを行い、話し合うことによって、善枝さんが気持ちを変えてくれることを期待していた可能性がある。 玉石を善枝さんの頭上に置いた犯人は霊魂の存在を信じていたことが明らかであり、同様に「言霊」(ことだま:言葉にすると、言葉の霊力が働き、言葉通りになる)を信じ、脅迫状に「死にいく子に生死占って、通夜・溺死なしへ」と書き、願いを託した可能性がある。 以前、友人から「殺すと決めていた相手と、セックスできるであろうか?」という質問が寄せられたことがあり、これはずっと気になっていた。しかし、真犯人に1日の誕生祝いの食事とセックスで、善枝さんが心変わりし、うち解けてくれるという可能性を信じる気持ちが残っていたとしたら、「死にいく子に生死占って、通夜・溺死なしへ」という暗号と重なるのではなかろうか。 犯人は、単に自己顕示欲が強くて、このような暗号と暗号を解く鍵を脅迫状に潜ませただけでなく、「言霊」を信じ、善枝さんの心変わりを願って脅迫状に暗号を書き連ねた可能性がある。 あるいは、自分を殺人者に追い込んだのは善枝さんが悪い、善枝さんに責任がある、と身勝手な言い訳を潜ませた可能性もある。脅迫状に「殺す」と書いたのは最後の行だけで、他は「子供の命がない」「小供は死。」「西武園の池の中に死出いる」「子ども死出死まう。」とあたかも家人に善枝さんの死の責任があるかのように書いているいるのと同じで、「死にいく子に、生死占って」は善枝さんに生死の責任があると犯人が考えているふしが見受けられる。 善枝さんのズロース(パンティ)を引き下げ、性器を人目にさらすようにしたのは、単に強姦を偽装するだけではなく、性的な関係が善枝さんに責任があるかのようにおとしめる意図があったように思えるのであるが、同じように、善枝さんの生死もまた、自分に逆らった善枝さんに責任があるかのように真犯人が考えていたように、私には思える。
この私の主張が偶然の文字の配列から勝手に空想を膨らませたものか、それとも犯人の意図を見抜いたものかの判断にあたっては、是非、「新推理・狭山事件47 芭蕉と晶子と脅迫状」の、芭蕉の「さみ堂礼遠あつめてすゝしもかミ川」に続く3人の弟子の連句を文字使いのレベルと対照してみていただきたいと考えます。(131125 甲斐仁志)  にほんブログ村
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