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状況の深淵に横たわるもの (その3) ◆
━━━━━━━━━━ 石破茂は、「別に人を批判するつもりはまったくない。 そういうふうにとらえる方がいるなら、変えることだっ てあるだろう」と語っているが、これが日本政治の限界 だ。 とりわけ自民党政治の限界である。 政治家が相互批判しないようになったらお終いだ。 ![]() 個人攻撃というのも奇妙な言葉である。 正当な批判を封じるときに、わたしはこの言葉を何度と なく聞いてきた。 50〜70年代の論壇、文壇にはこんな言葉はなかったの である。 ![]() この国の知の劣化とともにこの言葉が幅を利かすように なった。 ![]() 「それは個人攻撃だ」といわれると、ピタッと議論が終 わる。 いま、自民党では石破茂にこの言葉が向けられている。 石破茂はよく考えるべきだ。 石破の支持者に「干す」「冷遇する」といった言葉が投 げつけられたときには、「それは個人攻撃」だとは誰も いわなかった。 あるいは麻生太郎が、石破について「派閥を解消します といって無派閥の会をつくって、石破派に変えたんでし ょ。 いっていることと、やっていることが違うのはあんたじ ゃないかと、全員もれなくそう思ったと思いますね」と 批判したとき、自民党内からは個人攻撃だとは誰もいわ なかった。 また、岸田文雄が立候補を断念した記者会見について、 「この間の辞退の仕方は何だい? 理解ができないよ。 どうせ出ないならもっとかっこよく、きちんと説明しな きゃ」、「『基本的に話にならん』と面と向かっていい ましたよ」と語ったとき、誰も個人攻撃だとはいわなか った。 そのことを石破はよく考えるべきだ。 もしここで「正直、公正の政治」というキャッチフレー ズを取り下げてしまうと、石破の政治家としてのひ弱さ が浮き彫りになってしまう。 断固として貫くべきだ。 ![]() さて、立民幹部が、沖縄知事選は「共産党が前面に出て こなければ勝てる」と語って物議を醸した。 結局、枝野幸男は、現在の立民を形成した共産党支持者 の投票を軽視しているようだ。 ![]() 民進党から分裂したぐらいで、いまの高い支持率と勢力 ができたと考えるのが間違っている。 以前の民進党の支持率の低さを考えたら、わかるではな いか。 立民結党後の闘いを見て、選挙で立民に投票した部分が 離れていっているのだ。 支持率は急降下している。 ここにきてやっと立民が重い腰を上げて、29日に沖縄県 連を設立する。 そして米軍普天間飛行場の辺野古移設に関して「断念を 日米両政府に求める」との方針を表明するということ だ。 妙なことにこれは党本部方針とは違うものらしい。 党本部は「再検証し、県民の理解を得られる道をゼロベ ースで見直す」とあいまいなままだ。 それは旧民主党政権時代に、枝野幸男ら辺野古移設を推 進した議員がいるためだ。 翁長雄志知事の急逝がなければ沖縄県連の結成はさらに 延びていただろう。 自明のことを述べねばならないのだが、政治は政治家の メンツのためにあるのではない。 そんなエラそうに見下してもらっては困る。 政治は国民のためにあるのだ。 ![]() ![]() 人間であるかぎり、政治家もまた間違う。 しかし、間違ったあとに大きな違いが出てくる。 誠実に国民に謝罪してやり直す政治家と、メンツにこだ わり、絶対に謝罪せず、なかなか政策転換に踏み出さな い政治家だ。 枝野幸男ら辺野古の米軍基地建設に賛成した政治家は、 おのれの判断の誤りを誠実に沖縄県民に謝罪すべきだ。 そこを抜いて、沖縄知事選に関わると、完全に旧民主党 のヌエの政治に戻ってしまう。 いつか都合が悪くなれば、またぞろ沈黙のまま賛成の立 場に戻るかもしれない。 こういった旧民主党の体質そのものを変えなければ、い まの支持率急落は止まらないだろう。 ・‥…━━━☆ 今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。 年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり 岡本かの子 みんな、あしたこそ、幸せになあれ! 0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0 あとがき ご意見、ご感想は、ツイッターのDMでください。 0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0 メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』 (無料・ほぼ週刊) http://bit.ly/n3i2Oc ブログ「兵頭に訊こう」 http://m-hyodo.com/
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