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一時立入の車中から見た故郷
再稼働するなとムンク叫ぶ声
ノルウェーの画家ムンクの叫びは「愛」と「死」と「不安」をテーマとして制作されていて、広く世界に知られた名作である。先日テレビでやっていたが同じ構図による作品は5点あるそうだ。
その番組を見ていて、特に「不安」を掻き立てられた作を、その5点の中の叫び声をあげている(実際はあげていないのかもしれないが…)男の後ろの燃えるような色彩のある絵の中に見た。それは単なる火災などによる炎の色彩ではなく原発事故や原爆による炎に見えて、私の持つ不安と合致したのだ。
原発事故では実に数多くの人が関連死で亡くなった(1月29日現在で福島県が発表しているか数は何と2261人にも上る) 。
その人たちの焼かれる炎と重なったのだ。
先の大戦では原子爆弾により広島をはじめ長崎で数多くの人が犠牲になった。あの原子雲の下で、もがき苦しみながら炎に焼かれていく人間が見えたのだ。
その絵こそが、ムンクの叫びとして私の叫びに変わっていった。
幼少期に母親を亡くし、思春期に姉の死を迎えるなど病気や死と直面せざるを得なかったムンクが、「愛」と「死」と「不安」をテーマとして制作したこの絵画は、原発事故や先達から聞いた戦争での広島や長崎の惨状・悲劇と重なった。
よく絵画は見る人によって観賞の中身が違ってくると言われる。
私が作っている川柳もそうである。
月刊「川柳マガジン」に「近代川柳作家作品合評」という連載があり、6名の著名な作家がこれまた著名な方の作品を合評する。これを見るとわかるのだが、6名が6名全く同じ評をすることはない。微妙に作品の受け取り方が違うのだ。だからこの連載が面白い。
十人十色というが、人それぞれに同じものを読んでも違った評価が出てくるから、さらにその評を読む者にとっては「あっ! そうかそういう読み方もあるのか!?」と参考になり考えさせられるのだ。
私が見たムンクの叫びに私の経験や聞き伝えている戦争体験が重なった時、ムンクの絵は現代社会の中で息を吹き返すことになる。
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ノルウェーのオスロ国立美術館でムンクの代表作「叫び」を見てきました。絵画は、観る人によってその印象が全く違ってくることがありますね。
2019/2/3(日) 午後 5:27
> keiさん
コメントありがとうございます。
記事拝見いたしました。
ムンクの貴重なほかの作品も見せていただき感謝です。
どの作品も死と不安、愛がそれぞれ基底にあるような作品ですね。
この記事では、原発事故での不安とその情景が語られることで
「不安」な感情が絵からわきあがってくることに驚きました。
2019/2/3(日) 午後 11:45
内緒様、もう胃カメラの結果はわかりましたか?
私も胃カメラ勧められましたが、もう嫌ですね。
節分過ぎたので、私も自分なりに健康管理、教わったこと試してみます。
2019/2/6(水) 午後 10:05