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息子が朝の出勤時に「はい!」と言って手渡して重い足取りで店に向かった。
「やはりそうか!?」と私は、渡された紙(上のチラシ)を見て呟いた。
2年から3年持てばなんとかなるは、叶わなかった。
知らない土地での開業の難しさを突きつけられた結果だった。
それにしても1年半ほどでの閉店は残念である。息子は顔にこそ出さないが残念どころではないだろう。
各足が0の日があったり、たった1名の客で大喜びをしたりの連続を乗り越え、どうにか常連客も付き始めていたので、この夏の2年目に向けて張り切っていた。
ところがここにきて店内を急速暖房してきた大型の暖房器具が突然変調をきたした。だましだまし使っていると聞いていたがもう限界だと業者に言われたという。修理には数百万円はかかるということだ。
そこに追い打ちをかけるように先の大雨の時に発覚した雨漏りが、ここにきてひどくなりそこも大修理を余儀なくされるという。
もうだましだましでは止められない雨漏り。
仲介の不動産屋に交渉したが、契約上自腹という。
ギブアップである。
息子は退職金を使い果たしているし、私ども夫婦は何と言っても年金生活者の身。 これ以上の出金は不可能である。
残念ではあるが、息子の決断は間違っていないであろう。
次は従業員のこの先をしっかりホローしてあげること。
開店にまでこぎつけるに際しては、多くの人に多大の手助けをいただいた。こうした人たちへの礼を欠かないこと。
私には経験がないから親父の見せる背中が無いのであるが、長く生きた分だけ助言はできると考えている。
幕引きをしっかり見届けたいと思う。
そして一段落したら「お疲れさん!」と言ってあげよう。「いい経験もしたね」ともtの…。
幕引きのうまさ経歴光り出す
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京都
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