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古田先生を敬愛される木村さんの発表。
木村さんは、以前から古田史学の会の世話役もされ、中高生向きに「日出づるところの天子・阿毎多利思北孤(アマタリシホコ)」という本も出されている。
この本については以前の記事でどうぞ↓
亡き古田先生への敬愛と思慕が滲む素晴らしい発表で終了時には割れるような拍手!
要約してご紹介します。
なぜ、古田武彦は古代史の巨星なのか⁉
彼は、過去から今日まで1300余年間、伝えられてきた日本の古代史を
「根底からただした人」である。
古田先生の出された結論とは、
この国は西暦701年までは「倭国」であり、倭国とは九州北部にあった王朝の名前であること。 「日本書紀」「古事記」中心の一元史観だけでは、我が国の古代史は解明できない。多元史観の目を持って歴史を探求すべき、と言い続けた。
*「学問探求は論理の赴く処に行こうではないか。たとえ、それがいかなる処に至ろうとも」(松本深志高校の校長であった岡田甫氏の言葉)
「認識されていることの再確認」が学問では大切(東北大学の村岡先生の言葉)
「師の説といえども、な、なずみそ」(本居宣長)の精神で挑む。
古田先生は、これらの師の言葉を大切にして研究を実践された。
古田武彦は昭和元年生まれ、昭和46年に「邪馬台国」はなかったー解読された倭人伝の謎」47年に「失われた九州王朝ー天皇家以前の古代史」49年に「盗まれた神話ー記紀の秘密」を刊行。この3部作で評価が定まった。
*「三国志」には、邪馬臺国ではなく、「邪馬壹国」(←やまいちこく)の記載邪馬臺国はヤマトにあったと思わせたい学者たちがヤマト王朝に通じる語感のヤマタイ国を採用したのでは…?大和にあったと思わせたい学者たちは、「三国志」が「臺」を「壹」と書き間違えたのだろうと・・。 「記紀」は、「近畿天皇家王朝一元史観」。丁寧に調べられた古田先生の説は、歴史学会からは都合が悪いので?当然無視。 古田先生亡き後は、「古田はいなかった、古田説はなかった」ということになっているそうで、これはあんまりひどい・・と思う。
古田説が正しいことを認めると、聖徳太子はいないことになり、大化の改新もなくなってしまうので、これまた認めると大問題にはなるであろう・・。
********************
さて、古田先生のエピソードで心に残ったことを・・
♥先生は新婚の時に、大学に行きたかったと言われていた奥様に大学に行くように勧めた。二人で受験に向けてがんばり、奥様は見事、京都大学法学部に合格、入学時には子供も生まれて、ママさん学生として、マスコミに取り上げられたそうだ。
(奥様は卒業後は弁護士になられた)
♥夏の暑い日に、アパートの2階で古代史の研究中、大発見をされた先生は半裸のまま外階段を降りて、洗濯中の奥様に「わかった、わかった」と叫びながら報告されたという。
奥様を大切にされた先生、無邪気な少年のような先生のほほえましいエピソード^^。
その他、
「和田家文書」は秋田孝季が東北の歴史を調べ綴った膨大な資料群だが、ぼろぼろになるのを恐れて明治初期に写本した「明治写本」がほとんど。
「明治写本」は和田喜八郎が作った偽物と言われ、騒動になったが、木村さんは膨大な資料を和田喜八郎が作った偽物とはとても思われないと。ただ、一部に無用な書き足しや史実に合わない箇所があるのは事実で、古事記、日本書紀同様、フィルターを通して見る必要があるとされた。
★秋田孝季の哲学は好ましく、「天は人の上に人を作らず。人の下に人を作らず」は諭吉の言葉ではなく、江戸寛政時代の秋田孝季のことばである
★先生の研究、探究心は旺盛で、90歳で亡くなられる日まで衰えることはなかった
講演を要請されると、周到な準備をされ、それとは別に昨日発見したというようなトレトレの情報の話もされる。木村さんはそのトレトレの探求内容を聞くのがいつも楽しみだったそうだ。
★安本美典氏との論争
安本氏は先生の三部作をはじめは絶賛していたが、その後批判する立場になり「和田家文書」偽書説の先鋒者となり、「邪馬壱国はなかった」「虚妄の東北王朝」など皮肉たっぷりの批判文書まで出した。
★しかし、古田先生は自伝の中で「批判や中傷」に対して、これにより研究はさらに深められた。と感謝されている。なぜなら、学者たちから無視される中、安本氏の批判は貴重な存在で、批判は自分の著書に対するリトマス試験紙と見做された
★木村さんは、この発表のために、再度先生の処女作「邪馬台国はなかった」を再読、
すべては壱から始まった・・と。先生が書かれた「壹」の字を大切にされている。
これは三国志魏志倭人伝の現存する最も古い写本にある「邪馬壹国」の壹をまねて
古田先生が書かれたもの
★また古田先生が喜寿になられた時、木村さんが音頭を取って「古田史学、いろは歌留多」を有志で作られた。
どこまでも先生を信じ、尊敬してやまない木村さんの発表で、私も古田先生への親しみと尊敬を覚えた。三部作は読んでみたい。
先生の研究は非常に丁寧で立派なものであるだけに、学会に無視され続けたことは不遇であった。でも、多くの人を魅了したすばらしい研究はいつの日か、きちんと評価されてほしい。(古代史の認識をただしてほしい)
*バチカン(学会)が、ガリレオ(古田)に、目覚めるを待つ
(木村さんはこれを結びの言葉とされた)
・また、木村さんのように熱心なファンが、先生が亡くなられるまでそばについていたことは幸せなことではなかったかと思う。
写真は、「日出づるところの天子・阿毎多利思北孤」発刊1周年記念
文化創造倶楽部 古代史&歴史塾 会員との記念写真(2015・8・25)
古田先生94歳
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関連分野まで飛んでしっかり勉強させていただきました。ありがとうございます。
2019/4/29(月) 午前 8:39
邪馬台国は、なかった。
なるほど!
聖徳太子なんですが、今 何故厩戸皇子となり、不確か説が当然のごとく取り上げられているのでしょう!
大化改新は無い‼
古田先生の研究をだんだん無視できなくありつつあるわけですか。
そして、政治と同じく 学会は、真実をバラされてはたまらないのですね。
彼らは自分の存在自体が無くなることを恐れて
これらの研究を潰しているわけですね。
ここで、意を決して真実なり、不確かさをバラし、皆んなでひっくり返せば、より名声が得られるのに、もう勇気も覇気もないのかな?
今の地位に恋々としていればよいわけね。
人間として分からないことはないが、歴史の真実を知りたい我々は、いつもじくたる思いがあります。
mimiさん、もっと私baldmanは、知りたいよー〜‼
2019/4/29(月) 午前 9:34 [ sos***** ]
古代史は色々な説がありなかなか判断が難しいですね。
古田武彦氏の説はユニークなものでファンも多いのですが、神武天皇実在説や和田家文書擁護説はどうかと思うのですが。
水を差すようなコメントで申し訳ありません。
いらないコメントをしなければと思ったのですが、このふたつの説が気にかかったのでコメントをしました。
色々お読みになって、また感想を掲載して下さったらと思います。
2019/4/29(月) 午後 8:20
> 白洞先生
長文、読んでくださってありがとうございました。
友人に触発されて、本を読ませていただいてから、私は、邪馬台国北九州説を支持しております。
2019/4/30(火) 午前 5:20
> sos*****さん
関心を持ってくださってありがとうございます。
友人の本に出会うまでは、漠然と卑弥呼の墓も大和朝廷の付近にあると思ってきました。実際、奈良のお寺や神社の縁起もそのようになっています。これらの今まで信じられてきた歴史を覆すのですから、大変なことになりますね。
でも、古田説は、中国の史書に基づいて、倭国のことを調べ直した結果です。
文字についての後進国日本が、大和朝廷時代に、勝者の歴史として、北九州にあった卑弥呼の邪馬壹国や倭国の歴史を自分のものとして取り入れ、大和朝廷以前の歴史を修正や改竄したというのは事実のように思われました。
北九州なら、船で中国と行ったり来たりの交流も十分考えられ、中国の歴史書に邪馬臺国として載るのも納得できます。距離も実際、単里の計算で数字がぴったり合うのです。初めて知ったことばかりでしたが、目から鱗が落ちるようでした。
2019/4/30(火) 午前 5:51
> sos*****さん
私は、古田説はとても説得力のある説と感じています。研究の仕方も同時代の中国に原典を探り、丁寧な調査による論考を進めているので、納得できることが多い。「隋書」には、阿蘇山という地名も出てきます。邪馬台国が北九州にあったこと、日出づる国の天子阿毎多利思北孤独
が北九州王朝にいたことは事実ではないかと思います。
でも、この説得力ある説を認めてしまうと、お寺や神社は困りますでしょう。教科書も書き換えないといけないし…それで日本を混乱に陥れることになるので認められないのかなぁ?と思っています。
古代史は面白いですね。もし良かったら本差し上げます。友人は関心を持ってくださった方がいれば差し上げたい、読んで実際はこのような歴史があったことを知ってほしいと言われてます。
嬉しいコメントありがとうございました
2019/4/30(火) 午前 6:06
> nan*****さん
古田説をよくご存知で、その上神武天皇実在説や和田家文書擁護説も読まれているのですね。読書家でいらっしゃいますね。私は友人の本だけの知識で、そのあたりの本は恥ずかしいのですが、読んでおりません。
ですので、今すぐにコメントは出来かねますが、自分で読んでみて、また友人の意見も聞きながら、また感想など伝えいたしますね。
気になること、コメントくださってありがとうございました。
2019/4/30(火) 午前 6:17
UPありがとうございます!私も昔から九州説でした。
大化の改新はなかったというのも。後から勝者の都合にあわせて捻じ曲げてきました。万世一系もあり得ません。
お連れ合い様も勉強家ですね。
2019/4/30(火) 午前 8:33
> hitomiさん
万世一系にこだわるのも日本会議系の考え方に近いのでしょう。お互いに持ちつ、持たれつの関係かもしれませんね。それならなおさら認めるわけにはいかないでしょう。天皇を政治利用したい安倍や右翼の目も光っていると思います。
でも昔から改ざんや修正はしてきたということは事実ですね。
古田先生、奥様思いで、奥様も努力されて応えられる。
素敵なご夫婦だったと思います。
2019/4/30(火) 午後 6:55
内緒様、読んでいただけるのは嬉しいです。
連休明けになりますが、お送りいたします。
ヒミコも面白そうですね。
邪馬台国はどちらにあることになっていますか?
私も見てみます。
ありがとうございました。
2019/4/30(火) 午後 6:59
コメントありがとうございます。汚染水、海に放出を決めたようです。
■放射能バラマキ!福島第1原発、地下水560トンを2019年4月21日放出/福島第1原子力発電所構内の地下水をくみ上げて海に流す計画、福島県は20日、安全性や風評被害の防止策が確認できたとして計画実施を了承した!
■安倍首相が延命【選挙対策】でトランプ大統領に国益差し出し!農産物関税引き下げを【参院選後】に延期するため巨額武器購入!
■安倍晋三、天皇陛下の被災地訪問を茶化す発言!安倍はカーペットに膝をつきながら『こんな格好までしてね』と!生前退位で陛下の意向無視し
■天皇陛下、戦争の歴史学び考えること大切!戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い!
2019/4/30(火) 午後 11:48 [ 日々物語 ]
> 日々物語さん
いつもありがとうございます。
アベシンゾー、天皇陛下とは人格があまりにも違う最低な男ですね。
陛下のお言葉「戦争の惨禍が繰り返されないことを切に願い…」は安倍晋三に向けて言われてるのでしょう。
2019/5/1(水) 午前 4:44
この記事を読むのが、ちょっと遅くなりました。
Geo Cercleのある人と仲良くなり、もう何回も食事をしています。
彼は相模国の神社仏閣に詳しくていろいろなことを教えてもらっています。
だから私は日本と言わずに倭国と言うことにしています。
その人に邪馬壹國について、古田武彦説を紹介しました。
先週の日曜日にもあったので、2冊持っていたので『古代は輝いていた…風土記にある卑弥呼』をあげました。
彼は定説の歴史が好きでないようです。
彼は長くDeutschlandなどにいたので、731部隊の悪行も知らないのです。
私も少し読み返しています。
2019/5/1(水) 午前 10:51 [ Bohken-Dankichi ]
> Bohken-Dankichiさん
Geo Cercleに気の合うご友人がいらっしゃるのですか。
そういう趣味の会では、同じ興味があるもの同士、良い友人が得られますね。「古代は輝いていた…風土記にある卑弥呼』は、古田先生のご本でしょうか?
渡しは友人の本しか読んでいないので、 Bohken-Dankichiさんよりお知識も読書量も落ちると思います。でも古田説は説得力があり、私は支持しています。
大和朝廷以前は倭国ですね。どのあたりから大和朝廷の歴史が正しいのか、そのあたりをもっと詳しく知りたいです。
10連休で郵便局お休みで、送るのも届くのも支障が・・・。
10連休、は非正規の人も多いのに、気の毒ですね。
コメントありがとうございました
2019/5/1(水) 午後 9:09
古田武彦の『古代は輝いていた』は3部作です。
かなり経ってからの著作で、今までの邪馬壱国についての総仕上げのようなものです。
だからまとまっていて分かりやすいのです。
今日ツタヤに行ったら、司馬遼太郎の『街道をゆく』の欠けているが43巻中3巻があるので、欠巻を手帳を見て2冊買いました。
ところが家に帰り調べてみると全部新刊を買って補充しているではありませんか!
手帳も消していませんでしたし、いつ買ったか記憶にないのです。
歳は取りたくないものです。
もっとも2冊で216円ですので、まあいいかと思いました。
また誰かにあげるかと思いました。
今日本棚を見ると、森村誠一の『悪魔の飽食731部隊』も旧版の光文社新書と新版の角川文庫本がありました。
これは森村誠一が731部隊の写真を関係者から買ったのですが、それが偽物で、右翼から付け狙われる材料になりました。
それで光文社は絶版としたのです。
ずいぶん警察に守ってもらったそうです。
2019/5/1(水) 午後 10:36 [ Bohken-Dankichi ]
こんばんは、遅ればせながらコメントさせていただきます。古田学説、はじめて知りました。とても面白く興味をおぼえました。長いあいだ古代の王朝の所在が九州説と大和説と分かれていたのが、この学説によって謎がとける可能性がでてきました。
ゆくゆくは古事記の一元史観だけでなく、古田史観も併用されていくことが望ましいと思います。
2019/5/10(金) 午後 11:36 [ eijirou03 ]
mimiさんに頂いたCopy・木村さんの『はじめ』をまず読みました。
私が思っていた通り木村さんも敗戦以前と敗戦後の歴史観の相違を具体的事実として提示しているものと思います。
本来より科学的実証的であるべき歴史を捏造することは罪悪だと思うのです。
いろいろな学説はあっていいのですが、またっく見当はずれの神道Ocult思想を今も日本会議を中心に持ち込もうとしています。
だから歴史観は重要なのでs。
2019/5/11(土) 午前 9:35 [ Bohken-Dankichi ]
> Bohken-Dankichiさん
今日、山浦さんにお会いしますので、お伝えしますね。
メールアドレスも、後で調べて記載します。
興味のある方同士で話も進展されると思います。
総まとめのような三部作ですか。要点もまとまっていてわかりやすいでしょうね。私も図書館でリクエストしてみます。
年取っているのは私も同じです。でも、年取っても読んでおかないといけない本がまだまだたくさんあって、それだけでもまだ死にたくないです。苦笑
2019/5/11(土) 午前 10:24
> eijirou03さん
私も友人が古代史の勉強をしていたので、巻き込まれた感じです。
でも、本当に説得力のある説で、その解明の方法にも感嘆いたしました。興味を持っていただけたら嬉しいです。
前のブログ記事に、阿蘇山のことなど詳しく書きましたが、本も手元にあります。ご希望であれば差し上げますよ
2019/5/11(土) 午前 10:28
> Bohken-Dankichiさん
木村さんは長年の古田先生の追っかけですから、先生の歴史観もよく理解されていると思います。
歴史も科学的実証が大切なのですね。
歴史の実証は、作り話、捏造隠蔽の日本会議とは一線を画すべきですね。ありがとうございました。
2019/5/11(土) 午前 10:46