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日刊ゲンダイ 12月10日発行 様々な角度から選挙背雨声を分析した大特集! これはこの国のこれからを決定するだろう。 本当に自民と民主の対決なのか? 12月16日の投票日まで、あと1週間。ロシア革命を描いた「世界を震撼させた10日間」じゃないが、この総選挙は日本を震撼させそうだ。 とんでもない選挙結果になりそうなのだ。 テレビは12党の党首をスタジオに呼び、熾烈な選挙選がつづいているかのように報じている。大新聞も「自民優勢・民主苦戦」と、まるで 大民主党と自民党が激しい『一騎打ち』を繰り広げているかのような報道が目立つ。 しかし、民主党が勝てそうな選挙区が、一体いくつあるというのか。もはや、民主党に一票を投じようという有権者はほとんどいない状態だ。 「プロ野球で言えば、優勝チームが決まったあとの消化試合みたいなものです」と政治評論家の湯川博忠氏がこう言う。 「自民党に勝たせすぎてはいけない。という多少の逆バネは働くでしょうが、もはや〈自民大勝〉〈民主惨敗〉の流れは変わらないと思う。 自民党は単独過半数に近い230議席台、民主党は100議席に届かない二桁でしょう。 民主党への逆風がそのまま自民党への追い風になっている。野田首相が街頭演説で自民党を批判すると、『あんたには言われたくない!』というヤジがとぶ!!3年前、民主党に期待した有権者ほど、民主党には裏切られたという思いが強い。」 自民党と接戦どころか、民主党は選挙に強いはずの議員まで軒並み落選しそうな情勢だ。田中真紀子、仙谷由人、菅直人、樽床伸二、城島光力、藤村修・・・。国民を裏切った自業自得とは言え、全員、苦戦している。 首都圏で当選しそうなのは、野田首相ぐらいのものだ。 首相は「火の玉になつ」と選挙戦の決意を語ったが、民主党は、火だるまになっている。 野田惨敗で票はどこへ流れるのか もはや、野田自身が惨敗は確実だろうが、そうなると問題は反自民票がどこへ流れるかだ。 維新なのか、未来なのか、あるいはみんなの党なのか。 「どこに投票してよいかわからないという有権者は多いはず。そういう人はすでに、自民大勝で決まりというムードになると、シラケテ投票に行かない可能性がある。年末で忙しい時期だし、自分の一票が結果を左右するわけではないから、寒い中、わざわざ投票所に出かける必要はないと考えてしまう。実際、自民党支持者の中にも、『圧勝するなら自分は行かなくていいか』なんていい亜してくる人がいる。無党派層は尚更でしょう。 政治評論家 野上忠経) 投票所に足を運ぶ人が少なくなれば、ますます組織力で勝る既成政党に有利に働く。 自公が圧勝する確率が一層高まる。投票率が下がるだけでなく、死に票が大量に発生する恐れも強い。 「有権者は迷いに迷った末、脱原発〜重視するなら未来、行政改革を重視するならみんなの党、と自分の関心に合わせてバラバラに投票することになるのではないか。 だが、そうやって票が分散すれば、得票率3割程度で、自公民候補が当選するケースが大量に出かねない。有効投票の実に7割が氏に票になってしまいます。そんな状況で自民党政権が単葉下として、本当に国民の信任を得たといえるのか。わずか3割の得票で単独過半数という異常な事態になりかねません。 リベラルは崩壊し民主党まで右傾化した。 このまま「自民圧勝」という選挙結果になったら、日本はどうなるのか。休息に抜けいかが進み、一気に戦前に回帰するのは間違いない。 なにしろ、安倍晋三は「国防軍だ」「改憲だ」と公然と軍拡を叫んでいる。5年前、下痢が止まらず政権を投げ出した安倍背負う際は、自分を馬鹿にした連中を見返すために、今度こそ「改憲「軍拡」「戦前回帰」を強行するつもりだ。 ヤバイのいは、安倍の危険な野望を阻止する「リベラル勢力」が、選挙で崩会しそうなことだ。 民主党も、小沢、鳩山を排除した後は、松下政経塾に牛耳られ、完全に右傾化してしまった。 政治評論家の森田実氏は、「この国は非常に危険な岐路に立たされている。」とこう指摘した。 「安倍自民は言うに及ばず、右傾化した野田民主、ウルトラ右翼の石原維新と、選挙後は国会の議席の9割近くを右翼政党が占めかねない恐ろしい事態です。彼らを止めなければ、改憲、軍拡、核保有、その先は、戦争に徴兵制ですよ。欧州なら極右勢力に対抗するために、野党の統一戦線ができてもおかしくない状況ですが、この国のリベラルな第三極左派は、手を組まず、互いにつぶし合っているのが残念でなりません。国民の願いは『平和』であり、それが政治の究極の目的なのに、いまや『平和』という言葉を口にするだけで、『左翼だ 親中だ』と叩かれる異常な状況です。 こんなときこそ、リベラルな政党、政治家が手を取り合う必要があったのではないか。」 返す返す残念なのは、小沢が大同団結を呼びかけた『オリーブの木』が結実しなかったことだ。「未来の党」はできたが、みんなの党や社民、共産との共闘はうなくいかなかった。共産党は、299小選挙区に候補者を立て、社民党は「脱原発」の元祖を競っている。この国と国民の将来を思うなら、小異には目をつぶり、自民党が目論む改憲、軍拡、戦前回帰に対抗すべきではなかったのか。 小沢は、「このままでは日本の政治は偏ってしまう。」と危惧していたが、国民は絶対にそれを阻止しなくてはダメだ。 この選挙は、日本の終末の序曲になりそう あとから振り返って「あのときが分かれ目だった」と、数年先に歴史の転換点に気づくことは多い。ほとんどの有権者は、まだ気づいていないが、12月16日の総選挙は、歴史の転換点になる!とみていい。この選挙は、日本が週末に向かう序曲になるだろう。法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。 「民主党に失望した有権者は、『ほかに入れる党もないし』という軽い気持ちで自民党に一票を投じるつもかもしれない。しかし、軽い気持ちで投票したら今回ばかりは、有権者の意図を超える重大な結果をもたらすと覚悟すべきです。 『3年前の自民党時代に戻るだけさ』と思ったら大間違いです。 3年前とは自民党の体質も、誠意状況も一変しているからです。さすがに、3年前は、自民党も「国防軍」も「改憲」も全面に出すことはなかった。安易に自民党に票を入れたら、こんなはずではなかった、という結果になりますよ。」 国民生活も悲惨なことになる。まず、消費税が10%にアップされるのは確実だ。原子力ムラとべったり癒着してきた自民党政権では、国民が切望する「脱原発」も絶望的。オスプレイに怯える沖縄県民も見殺しにされるだけだ。 「最大の懸念は、中国とコトを構えそうなことです。安倍総裁は『尖閣諸島に構造物を造る』と中国を挑発している。しかし、中国との関係が決定的になったら、日本経済は大打撃を受けますよ。消費税とダブルパンチで、国民生活はもたない。 最悪なのは、安倍総裁は勇ましいことを唱えるだけで、国民生活にはほとんど関心がないことです。このままでは、いつか来た道です。〈国が第一、私は第二〉と、国民生活は蔑ろにされるでしょう。(五十嵐仁氏)」 真相に迫らず「民自対決」を強調するマスコミの旧態依然! ほんの3年前、国民が鉄槌を下した自民党が、なんの反省もせず政権に復帰する。 しかも、3年前より悪くなっている。 こんなにひどい選挙結果になりそうなのも、大新聞テレビが本当のことを伝えないからだ。 まるで、「民主VS自民」の闘いのいように報じているが、これでは自民党が圧勝するのは当たり前だ。 大手メディアは、〈政権政党VS野党第一党〉という構図で捉えているのだろうが、あまりに旧態依然だし、有権者の判断を誤らせるだけである。政治評論家の本澤二郎氏が言う。「いまや民主党と自民党の政策は、ほとんど変わらない。消費税賛成、原発再稼働、TPP賛成、オスプレイ強行配備・・・と、違いがない。この2党で対立軸がないから、選びようがない。本来、選挙で問われるべきは〈自公民か、それとも第三極か〉のはずです。 この対立なら〈消費税・原発・TPP〉すべてが正反対だから、有権者も選択しやすい。なぜ、大手メディアは本当の対立軸を隠すのか。まったく分からない。これでは自民党を応援しているのも同然です。 そもそも、民主党と自民党は対立しているどころか、選挙後に連立を組む可能性が高い。大手メディアが〈民主対自民〉を強調するのは、デタラメすぎる。 「民、自、公の既成政党に対抗する政党がないのなら、大マスコミが〈民主VS自民〉の構図を強調するのもわかります。でも、未来の党も誕生し、みんなの党もある。大新聞テレビの報道は、意図的すぎます。」(本澤二郎氏) 多くの有権者は、どうにもならない政治を一票で変えたいと思っているはずだ。なのに、選挙結果は、自民圧勝になりそうなのだから、不毛というしかない。 すべては自民悪政復活のための陰謀 こう見てくると、すべてが自民党政権を復活させるための陰謀のように思えてくる。 既得権益に ドップリ浸かりきった大マスコミは、自民に政権を戻したい。利権屋集団と化した大マスコミにとって、政官財の癒着政治が復活した方が都合がいいからだ。野田もそれに乗っかり、演説では自民党批判をしてみせる一方で、「3党合意は遵守」みたいなことを平気でいうのである。茶番もいいところだ。 「そもそも、野田首相は自民党にも政権を明け渡すために解散したようなものです。民主党の支持率は最低、そのうえ第三極の準備が整っていないタイミングを狙って解散を打ち、自民党の復権に手を貸した。自民党が大勝したら、その最大の立役者は野田首相ですよ。野田首相は、まったく勝つ気がない。闘っているフリをしているだけです。(ジャーナリスト角谷浩一氏)」 小沢氏のオリーブの木構想が実り、選挙までに第三極がひとつにまとまっていれば、〈既成政党VS第三極〉の対決になっていたはずだ。争点もハッキリした。 そうならないように、野田は姑息な解散を仕掛けたのである。 「第三極が結集できなかったのは、石原老人の存在もでかい。石原さんたちが加わったことで、維新は変質し、みんなの党と組めなくなった。小沢嫌いの石原さんでは、維新は小沢さんの所とも連携できなくなった。もし、石原さんが来なければ、小沢新党、みんな、維新で組めたかもしれません。(維新関係者)」 石原なんて、しょせん古い自民党の政治家だ。溺愛するバカ息子たちも自民党。最近は、選挙後に自民党と組む石を隠そうともしなくなってきた。 こうなると、第三極をつぶすためにシャシャリ出てきたとしか思えない。 本当にこんなデタラメを許していいのか。有権者は冷静になって考えるべきだ。 『最高裁の罠』。 〔文芸評論家・山崎行太郎 毒蛇山荘日記〕http://bit.ly/11sQ6qs 小沢一郎を追い出し、鳩山由紀夫を追い出し、検察や最高裁などの司法権力と組んで、民主党を乗っ取った野田民主党は、党内の権力闘争には勝ったかに見えるが、民主党そのものが解体、自爆、自滅しようとしているわけで、まさに野田等は、「民主党つぶし」のために当局(自民党とマスコミと米国の植民地支配連合)が派遣した「トロイの木馬」、つまり、民主党内部に潜り込ませていた「スパイ」だったということになる。 【橋本 久美さんから〜。】私たちの仲間(『小沢一郎議員を支援する会』)である志岐武彦さんと山崎行太郎先生の共著『最高裁の罠』が、まもなく発売されました。 「小沢検察審査会は開かれていなかった???」という衝撃的な内容の本です。 選挙に行く前に、是非、読んでください。書店では、売り切れが予想されますので、書店やアマゾンで予約をお願いします。http://amzn.to/RBTr2e 三宅さんの本『福祉と私』が届きました。 福祉と私~「支えあう社会」を国政の場から~】(三宅雪子 廣済堂出版) http://amzn.to/U0tAyF
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2012年12月10日
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<訂正版>
長崎市と記しましたが、島原市長の誤りでした。
ご忠告いただいた「名無し」さん「あさり」さん
ありがとうございました。
今日12/10は新聞休刊日です。
因って「長崎新聞」の島原市長選の結果の
号外をデジタル版で紹介します。
任期満了に伴う島原市長選は9日、投開票が行われ、
無所属新人で元市議の古川隆三郎氏(56)が、
無所属で現職の横田修一郎氏(66)
=民主、自民、公明推薦=
との激しい一騎打ちを制し、初当選した。
前回と同じ構図の戦いとなった今回、青果業を営む古川氏は特定政党とは距離を置いた〝草の根〟活動で雪辱戦に臨んだ。 有明庁舎を活用した市役所本庁舎建て替え計画の見直し、島原地域ブランドの確立を柱とする産業振興などを公約に「民間感覚」の市政を訴え、「変革」を求める有権者の支持を集めた。
横田氏は政党や企業など約450の推薦を集め、組織戦を展開したが再選を果たせなかった。 当日有権者数は3万9166人(男1万7825、女2万1341)。 投票率は70・24%(男70・19、女70・28)だった。 今、衆院選の真っ只中で
大手マスコミは
自民党が単独過半数を確保とか言っていますが、ナニこれ!?
民主党、自民党、公明党の推薦を受けて、汚職とかスキャンダルは無かったようですから、現職が勝つと思うのは当然でしょう。
と門外漢の私でもそう思うのが当たり前ですが、大手マスコミの世論調査とは随分いい加減というか、作為的な世論調査だということが益々はっきりしてきました。
もう一度言いますが、民主党、自民党、公明党の推薦を受けた現職の市長が無所属の新人に負けた。
サプライズ!とはこのこと、16日の投票結果が恐ろしい!。
訂正ついでと言っては怒られますが、朝日新聞と毎日新聞が軽く報じていましたので載せます。
長崎新聞は現職候補を=民主、自民、公明推薦=
と書いていますが、朝日と毎日は自民推薦とは書いていません。
朝日新聞デジタル版
毎日新聞デジタル版
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涼さんとのコラボ記事です。
私は動画を貼っただけ。
>2012年12月6日(木曜日)午後7時過ぎに京都駅前の京都タワーのビル下で
平議員が街頭演説を行っていましたので見ていました。録画もしながら。 平議員の話を聞いて気分が良くなっていた私。 >2011年3月 東京電力の福島第一原子力発電所の3機の爆発後、 私は日本だから世界中からも賞賛されるような事故処理を迅速にするに違いないと確信していました。 それが全く違うことになって行き、どんどん酷くなり、あげくの果てに事故収束宣言と 放射能汚染されている瓦礫を安全だと言い放ち、放射能汚染されていない地域にわざわざ運び込み燃やすという前代未聞の事を推進している日本。 そして汚染地帯で作った食べ物も絆と言いながら流通させている。 >私には信じられません。この日本の放射能に対する処理の仕方が。 >平智之議員はまともで普通の判断が出来る方です。 そして勇気のある立派な政治家だと思います。 >しかし、平議員の話は別段、画期的な話ではないんです。 あたりまえの話なんです。 あたりまえの話をテレビでも言えないし、政治家も言えない、そんな不思議な日本になっています。残念です。 私はあたりまえの話を現役の政治家から聞くのが好きです。 以前から大好きだった政治家でさえ、原子力発電の事になると常識はずれな話をしているんです。 人間は健康に生きたいと誰もが思っています。 それが基本なんです。 健康で働きたいし、生活したい。 このあたりまえの事を話している政治家が好きです。 >今日、平智之議員が街頭で演説している時に私の真横の男性ともう一人の 男性が邪魔をしに乱入しました。 お酒の臭いがしていました。 私の真横の男性は京都の方ではありません。 訛っていましたから何を言っているのか分からない部分がありました。 彼は「電気がなくなるとばっちゃんが死ぬ」と言っていました。 彼は原発が爆発したせいで自分の家にも帰れない人達がいる事や、自殺された方がいる事など 全く知らないのでしょうか? 放射能が未だに毎時1000万ベクレル、毎日2億4000万ベクレル放出中だという事は知らないの? 自分のバッチャンって一体何歳の方でしょうか?彼は中年以上の年齢の男性でしたが.. あの年齢で人前であんなに大きな声でわめきちらす事は彼には普通の事なんでしょうか? それとも、平議員の話を聞いて猛烈に憤ったのでしょうか? こちとら、原発の爆発のせいで放射能汚染物質ロシアンルーレット状態。 平智之議員が話しているように電気は足りています。 もうテレビでも言っていました。 だからもうインターネットをしていない人達も大勢知っています。 「こういう邪魔はよくあるんです。」と平議員は言っていました。 私は平議員が殴られたらどうしようかとビクビクしてましたが録画を続けました。 暴力沙汰にならないで良かったです。 怖かった。 私は一人の男性をどこかで見た事がある気がしました。 気のせいかもしれませんが。
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原発を止めれば電気料金が2倍と言うのは嘘だというのです。
一番の嘘は原発の発電単価のキロワット当たり8.9円が間違っています。相変わらずそこには
使用済み燃料の処理コストも廃炉費用も、事故の収束や除染費用に農業や漁業に個人が失う損失に
補償などもコストは一円も入っていません。入れると原発の発電単価は2倍どころではなく数倍は確実で
特に地震大国日本列島では十年に一回の事故の可能性がある事が福島で判明しました。尚原発を
稼働すると当然第二、第三の福島事故で国家が消滅したら発電コストは100倍どころか千倍を越え
1万倍でも収まりません。
二番めの嘘は、他の発電方式の単価に原発の廃炉経費や法外な新規発電所建設費用と
高額な燃料代を加重させている点です。もし、はじめから原発が無く、原発に使った経費を
はじめから再生可能エネルギーに投資していたらどうなったかが試算されていません。
もしそうなったら電気代は現在の発電単価の1/5〜1/10に成ると言われています。
3番目の嘘は、原発を現在の儘稼働したとしても電気代は現在の1.6倍を越える事が
隠されていると言うのです。
下は、事この場に及んでも尚原子力発電に固執する原子力村と官僚たちの暗躍に
加えた検証力の欠如した原発記事ばかりを垂れ流すマスコミの体たらくを指摘したネット
記事です。
「原発ゼロで電気料金2倍」の欺瞞とそれを垂れ流す無責任なメディアhttp://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002526.php 「原発をゼロにすると電気料金が2倍になります」と言われれば、「それは困る」と考える人は多いだろう。しかし、この表現には、原発を維持しても1.7倍になることが隠されている。「原発をゼロにすると2倍、維持しても1.7倍だったら、あなたはどちらを選びますか」と問われたら、どうだろうか。
野田首相が2030年に原発をゼロにした場合の影響を精査するよう指示をしたところ、経産省から枝野経産相名である資料が4日提出された。その内容は1年半前の原発事故以降、事故の反省の上に立って行ってきた様々な努力や改革をすべて無にするかのような欺瞞に満ちたものだった。 昨年の秋以降、原発依存に偏る日本のエネルギー政策を再検討するために、連日のように様々な審議会や有識者会議が開かれ、その模様はすべて一般公開される中で、原発を含む電源種別の発電コストや原発を減らした場合の経済や電気料金への影響など、エネルギー政策に関わるあらゆる論点について、口角泡を飛ばす議論が交わされてきた。 その結果、細かい問題はあるものの、ある程度バランスの取れた報告書がまとまり、それを元に政府レベルでまっとうなエネルギー政策の策定が行われるものと期待されてきた。しかし、この日提出された資料を見る限り、その淡い期待は根こそぎ吹き飛んでしまった。 4日の会議に経産省から提出された資料は「エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について」。原発の比率を0%にした場合、光熱費や電気代が2010年比で約2倍になり、再生エネルギーを導入するにあたって50兆円の投資が必要になると書かれていた。これらの論点はいずれも昨秋からの有識者会議で繰り返し議論され、その意味合いについても一定の決着があったはずのものだった。しかし、今回の「エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について」では、積み重ねてきた議論を無視したような表記が至るところに散見されるのだ。 まず、原発をゼロにすると2030年の電気料金が2010年の2倍になるという表記。確かにこの試算そのものは有識者会議でも合意済みだが、同時に原発15%の場合でも電気料金は1.7倍、原発を事故前と同等レベルの20〜25%に維持しても電気料金は1.6倍を超えるという試算がシンクタンクから提出され、有識者会議で採用されている。原発ゼロにした場合の電気料金は2倍ではなく、原発を15%や20%とした場合の2割弱増にすぎない点で、「原発ゼロで料金2倍」の表記は明らかに恣意的であり、悪意に満ちている。 しかも、それらの試算の元になっている電源種別の発電コストについてみると、原発の発電コストはキロワット時あたり8.9円を前提に計算されている。8.9円には、現時点で不確定な廃炉、除染、賠償などの費用は含まれておらず、あくまで既に確定しているコストだけを元に算出した数値である。これが今後確実に増えていくことも、有識者会議で繰り返し指摘されてきた。だからこそ、他の電源種の発電コストには上限と下限値が書かれているのに対し、原発の発電コストだけは上限値のない「8.9円〜」という表現になっている。賠償や除染、廃炉費用によっては、今後原発のコストが実際に幾らになるか、事実上青天井のため、書きようがないのだ。 にもかかわらず8.9円を前提に原発の発電コストを計算し、原発がゼロだと電気代は2倍、15%だと電気代は1.7倍になると言い切るのは、これまでの議論を全く無視するものと言わざるを得ない。同じような問題点が、再生可能エネルギーの発電コストや系統対策費用(送電線の増設・強化費用)についても指摘できる。 これまで日本の審議会制度は、役所が自分たちに都合のいい委員を人選し、会議も非公開、ほとんど誰からも注目もされない中で開催され、そこで役所から出された方針やデータが政府の政策に反映される形で運営されてきた。官僚主導政治の本丸が、御用審議会制度にあったと言っても過言ではないだろう。 ようやく審議会の多くが公開されるようになり、今回の原発事故でエネルギー関係の審議会には少数とはいえ「反原発派」の有識者が委員に任命されるようになった。3・11以前では到底考えられなかったことだ。しかし、今回エネルギー環境会議で出された報告書は、ことごとくその成果を蔑ろにするものだった。また、それを監視すべきマスメディアも、問題点を指摘するどころか、それをそのまま垂れ流し、お墨付きを与える報道に終始し、完全に3・11以前の状態に戻ってしまったようだ。 もはやマスメディア報道のレベルはいかんともし難いが、公開されたこれまでの議論を踏まえ、それから逸脱した勝手な決定を政府がしないよう、われわれ市民一人ひとりが監視していく厳しい目が、今こそ求められている。 ニュース・コメンタリー(2012年05月12日) エネルギー関連有識者会議続報 「原発ゼロで電気料金が2倍に」は本当か
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レイバーネット原発のない未来のために〜脱原発「あなたの選択」プロジェクトが宣伝活動官邸前から街頭へ! 首都圏反原発連合のメンバーは12月9日午後3時、若者がごったがえす原宿で宣伝活動を行った。脱原発「あなたの選択」プロジェクトと題したこの行動は、有権者に総選挙の判断材料を提供するもので、配布チラシには各政党の原発政策の違いがわかりやすく書かれている。「この選挙は日本の将来、あなたの未来がかかっている。無関心はやめよう。12月16日は投票に行こう!」とマイクアピールが続いた。チラシを受けとった人に聞くと「脱原発候補に入れたいが、たくさん政党があってよくわからない」「橋下維新を支持しているが、最近脱原発をやめたみたいで迷っている」などの声が返ってきた。チラシの受け取りはいまひとつ。主催者のレッドウルフさんは「無関心の人が多く、官邸前と街頭でのギャップを感じる。この温度差をどう埋めていくかが今後の課題」と語っていた。(M)
↓官邸前デモのポスターを掲げた
http://www.labornetjp.org/image/2012/1209-01 ↓防護服姿が人気で注目をあびた
http://www.labornetjp.org/image/2012/1209-03 ↓「今度の選挙は重要」と飛び入りで行動に加わった30台の男性
http://www.labornetjp.org/image/2012/1209-04 ↓こどもが配布すると受け取りがぐっとよくなった
http://www.labornetjp.org/image/2012/1209-05
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